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子どもたちは代表者に何を望んでいるのか?[ワークショップのご案内]

鈴木真梧

7月10日(土)、いよいよ東京ビエンナーレが開幕しました。ご案内が遅れてしまいましたが、このプロジェクト「スイート・デモクラシー」の展示も始まっております。当初はプロジェクトの結果報告のような展示を考えていたのですが、小学生を対象としたプロジェクトだったので、コロナ禍が始まった昨年から小学校での実施が難しくなり展示も完璧な状態には至らなかったものの、どうにかスタートを切ることができました。展示会場は日々ブラッシュアップしていきますので、どうぞそのプロセスもお楽しください。

さて今日は、プロジェクトが本格始動する前に準備段階として行ったプレワークショップのお話です。3月に行われたプレワークショップには、娘のお友だちと知人の作家さんの娘さんにご協力いただいて、ワイワイ元気な小学4年の女子6人が集まってくれました。

ワークショップは約2時間。始めに簡単な政治や選挙の話しを聞いてもらってから、将来どんな代表(政治家)を選びたいかを考える「1/2選挙権」という投票の擬似体験をしてもらいます。そして後半の「蟻事堂」では角砂糖を使って国会議事堂を作ってもらいます。


前半は「1/2選挙権」
冒頭の簡単な説明では、国のルールやお金の使いみちを決める政治の話しや、みんなの代表を選ぶ選挙の話し、みんなが主役という社会の仕組みや考え方の民主主義の話しを聞いてもらった後に、「あなたが18歳になったら、私たちの社会にどのようなことをしてくれる人を代表として選びたいですか?」という質問に回答してもらいました。回答した投票用紙は透明な投票箱へ、最後には一人一人に発表してもらいます。

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後半は「蟻事堂」
投票を終えたら、今度は角砂糖を使って国会議事堂を制作してみようという企画。グルーガンを使っての制作なので火傷などしないか少々心配していましたが、子どもたちは慣れたものでどんどんと作っていきます。国会議事堂を知らない子のために写真の資料などをモニターで映したり、私が制作したサンプルを見てもらっていましたが、独自の国会議事堂をガンガンつくっていく物怖じしないこのあたりの勢い、さすが小学生です。

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時間になってもみんなの手は止まらない凄まじい制作意欲! この後には「1/2選挙権」で投票してもらった回答の発表があるので、完成していない子は自宅へ持ち帰ってもらうことに。


最後に「1/2選挙権」の発表
前半に記入してもらった「1/2選挙権の」投票用紙の回答を一人一人に発表してもらいました。以下その回答を記しておきます、全て原文ママです。

「ぜい金を自分勝手なことに使わないせいじ家を選びたい」

「みんなにやさしく 障害者の方へのやさしさを持つ人 未来を考える人」

「平わにしてくれる人を選びたいです」

「自然を沢山ふやしてくれる人」

「人々の意見を聞いてくれる、優しい人。」

「しぜんのために、ゴミなどをへらすとりくみをしてくれる人にとうひょうしたいです。」

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なんとみんなしっかりした意見ではないですか!
自転車を乗り回してザリガニ釣りとプラモデルに没頭していた小学4年生のときの自分とは大違い。最近の子どもがしっかりしているのか、自分がアホだったのかの検証はスルーしますが、子どもたちは自分たちの未来を曇りなき眼で見定めクールに希望を抱いていることだけは分かったような気がします。子どもたちの意見をもっともっと聞いてみたいと素直に思いました。そして男子の意見も聞いてみたい…

東京ビエンナーレの期間中、このようなワークショップの開催を予定しています。もしご興味がある小学4〜6年生のお子さんがいらっしゃれば是非ご紹介ください。保護者の方の同伴も歓迎です。詳細と参加のお申し込みは下記のURLをご参照ください。

https://tb2020.jp/ongoing/sweet-democracy_ws/

小さい頃から選挙や政治や社会に興味をもってもらい、民主主義を少しでも育んでもらえればという思いから企画されたワークショップですが、この素直な子供の回答をどこまで大人が誠実に受け入れ社会にフィードバックできるかが、実は一番重要なところかもしれません。


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