見出し画像

自分から病気になった人間を治す薬はない

こんにちは、守屋です。

自己修養をもっぱら立身出世の手段とみなすのは、実に愚劣な考えだ。ところが現実には、いくら自己修養に務めても思ったほど早く立身出世できないので落胆し、やる気をなくしている人間が多い。このような連中は、どんぐりの実を植えればそれが一瞬にして樫の大樹に成長するものと期待しているようなものだ。          自助論から抜粋

著書では「教育を受ければ自分の子どもは、前より楽な暮らしができるだろう」という、表面的な部分だけを捉えてしまうことを例に書かれています。

もっとシンプルに言えば「お金があれば幸せになれる。」と思っているのと同じでしょう。何かを得ることさえできれば、すべて満たされるというのは幻想にすぎないかも知れない。

そして人は自分から思い込みの世界に入ることで、治らない病気にかかってしまうことも、実際に現実では起こってしまうものです。

自分から病気になった人間を治す薬はない

「たられば」の世界を生きる人に、もしも「たられば」を叶えても、次に出てくるのは「でも」「だけど」という環境を理由にすることでしょう。

自分も学生時代にプロサッカー選手を目指していた時期、他人と比較し思い悩むときがありました。

・もっと身長があれば。

・もっと速く走れれば。

・もっと時間があれば。

そんな風に思えば思うほど今の自分を否定し「たらればの世界」に現実逃避していたと今では感じてしまいます。

たらればの世界に入り込むと他人からのアドバイスは嫌味に聞こえ、自分のどんな行動にも嫌気がさします。

そこであるとき気が付きました。人生に魔法などなく、あるのは学び続けることであり隣の芝生を見ることではなく、自分自身と向き合うことだと。

今、自分以外の何かを変えることは自分にはできることでもなければ、変えようとすることも難しいかも知れません。

それでも自分自身を変えることは、今すぐにでもできます。一つのことにとらわれるのではなく、大局を感じながら、特別な魔法を頼らず、やるべきことをやる。それが自分自身の心の病気を治す、薬ではないでしょうか。

こんな話があります。

ある野球選手はメジャーリーガーになるためのテスト前日、病院に行き医者にこう伝えました。

「明日は大事なテストなんだ。どうしても合格してメジャーリーガーになりたい。ただ俺はあがり症なんだ。だから絶対に上がらず平常心を保てるような薬を出してくれ。頼む。」

医者はそれを聞き、ある薬を処方しました。

「この粉末の薬は絶対に効きます。ただし、テストの1時間前に飲むだけで大丈夫です。絶対に大丈夫です。あなたはきっと合格してメジャーリーガーになるでしょう。」

翌日、医者の言う通りにテスト1時間前に薬を飲みました。すると心身ともに落ち着き、テストではホームランを連発して無事に合格しメジャーリーガーになることができました。そんな彼は報告をするために医者の元に行きました。

「ありがとう!無事に合格したよ。本当に飲んだら上がり症が改善され、パワーが出たしホームランも打てた。あの薬はどんな薬なんだい?」
「あれはただの小麦粉です。あなたはあがり症なんかじゃなく、自分に自信が持てなかっただけです。だから上がり症のせいにしていただけなんです。きっと不合格であれば上がり症を理由にしていたでしょう。もう大丈夫です。あなたは自信を持って今後の野球人生を過ごすことでしょう。」

彼はあっけにとられた後、大笑いをして医者に握手を求めました。

◆◆◆◆ ◆◆◆◆ ◆◆◆◆ ◆◆◆◆

良かったらポチっと登録、フォローお願いします(^^♪
仕事の依頼もこちらから可能です。

LINE@
⇒ https://line.me/R/ti/p/%40eto9655g
twitter
⇒ https://twitter.com/shingo_moriya

◆◆◆◆ ◆◆◆◆ ◆◆◆◆ ◆◆◆◆

この記事が参加している募集

100円サポートお願いします! 日本一価値がある100円にさせて見せます。