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犬鳴山(いぬなきさん)で感じた自然がもたらす落ち着き

大型連休を利用して、人が少なく自然に触れたいということで大阪・犬鳴山の新緑山伏祭り大祭、 行者の滝へと行ってきました。

犬鳴山は、1300余年前に修験道の霊場として修験山伏道の開祖といわれる役(えん)の小角(おづぬ)「役の行者(えんのぎょうじゃ)」によって大和大峯山より6年早く開山され、現在でも行者の滝に打たれる修験者の姿を見ることができる。麓の温泉街は、従来七宝瀧寺の門前町であったところから犬鳴温泉郷として今日に至っている。犬鳴山

天徳年間(957~961年)紀州のある猟師が鹿を追って滝のあたりに来た時、連れていた愛犬がうるさく吠えたてました。
そのせいで獲物を取り逃がした猟師は、怒って犬の首をはねてしまったのです。愛犬の首はそのまま踊り上がって、猟師を呑もうと狙っていた大蛇にかみつき、蛇とともに息絶えてしまいました。
犬が吠えたのは、主人の危急にいち早く気づき、救おうとしたからでした。この心を知った猟師は悔いて修行者となり、愛犬をねんごろに供養し、また自分の田地を不動堂に寄進しました。
この時より宇多帝(うだてい)より犬鳴山と勅号を賜うたのである。義犬伝説


ハイキングコースとしては、犬鳴山のふもとから行者の滝まで40分と気軽に初心者でも登れるかなという印象でした。

午前9時より修験会館前よりお練行道が始まり、午前10時・午後1時頃の2回柴燈大護摩が盛大に行われ、一般参加が出来る火渡り修行(午後2時頃)等、一日を通し大勢の参拝者・行者で賑わいます。新緑山伏祭り大祭

連休、祭りということで人が多いかなと思いましたがそんなにいなくて、ちょうど10時の「柴燈大護摩」というタイミングで見ることができ、何かの楽器で犬の鳴き声を真似たような形でお祭りをしていました。

橋の手前には、温泉郷で働いている女将が見つけたハート形の石が縁結びになるとのことで、さっそく見つけてしまいました。しかし、縁切りの神もいるとのことで何が本当かは…分かりませんでした(笑)

行者の滝に行くと、圧倒まではいかなくとも自然を感じることの出来るパワースポットという印象がありました。


自分の祖父母の実家は山の中にあるために、どこか懐かしい気持ちになりつつ、やはり自然がもたらすものは心の落ち着きなのかなと思いました。


それは川のせせらぎが自然のBGMとなり、森のすき間から差し込む光は自然の素晴らしさを教えてくれました。


自然の中で食べるご飯は、隠し味に自然の空気が混ざっていることを教えてくれました。


最後は温泉に入り、疲れを取り帰宅しましたが、20代前半にも同じような旅行に行く機会がありましたが、また年齢を重ねるごとに違う見方があり、海外や観光地に行くことも何度もありましたが、誰かと同じだから行くのではなく、自分が何かを感じたところに行くことが一番吸収できるのかなと思った犬鳴山のハイキングでの経験でした。


なぜ、その町に祭りがあり、今も受け継がれているのか。

なぜ、その町の名前が由来されたのか。

なぜ、その町に残る人々がいるのか。

なぜ、その町の祭りを楽しみにする人がいるのか。

そんなことを深堀することで、新しいことが全てではなく、古いことが全てでもなく、伝統や引き継がれるものは形を変えたとしても受け継いで知っていく、体験する、語り継いでいくということが何を示すのか、ちょっとだけ分かったような気がします。


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