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察して欲しいと思わせる指導者

こんにちは、守屋です。

ある高校のサッカー部にお邪魔する機会がありました。名門校というわけではなく、県大会で良い成績を収めれば十分というスタンスで日々の活動を行っている高校です。

指導者も元Jリーガーなど、功績を残しているわけではない一般的な部活動です。そんな中、トレーニングメニューを説明しているとき、ある選手が指導者に問いかけました。

選手:「このトレーニングにはどんな意味があるんですか?」
指導者:「これはゴール前で相手の守備陣形を崩すために行う攻撃のトレーニングメニューだ。サイドを起点にして中の(ゴール前)選手の様子を見てパスを送りこめるかがポイントになる。」
選手:「それはどんな時間帯で効果的なんですか?」
指導者:「相手がこちらの戦術を理解していない前半の15分間。とくに意識して欲しいと思っている。」

こんなやり取りがあり、選手も納得した形でトレーニングを紹介していました。

指導者に気軽に質問ができる環境・雰囲気は整っているか

指導者の多くは、

・自発的に取り組んで欲しい
・練習の意図をすべて言わなくても理解できるようになって欲しい
・言われたメニューを消化するだけではなく、そこにどんな意味が隠されているかしっかりと考えて欲しい

こんな気持ちを持っているかも知れません。しかし多くの選手は指導者が伝えたいメッセージの意図が理解できません。それは指導者が言葉として説明せず、言葉を投げかけるだけで選手が気軽に疑問を言葉にする雰囲気を作っていないからです。

「そんなことは無い。いつでも質問してくれば答える。」

と多くの指導者は”選手が率先して話してくる”ことが前提で考えているのではないでしょうか。実際は関係が築けておらず、選手から問いかけがあれば

・自分で考えろ
・そんなことも理解できていないのか
・どんな意図があるか察しろ

という言葉や態度で接してしまっているのではないでしょうか。実際、ジュニア年代では指導者の多くは未だに理由も無く走らせる。全員の前で怒り晒しものにする。

など、まるで「俺に従わない人間はこういう罰を受けるんだぞ。みんなちゃんと俺の言うことを聞けよ。」と日々子どもの脳に上書きさせています。

察して欲しい。と、子どもや選手に思ってしまうことはあるかも知れません。何度同じことを言っても理解しない子どももいます。同じミスを繰り返す選手もいます。

そんなときこそ、指導者は同じミスをしないようにアプローチを変えてみる。同じことを違う伝え方や表現方法でアプローチしてみる。

ということが大事であり、それこそが教える側の人間が日々学び、向き合う子どもや選手に対してやるべきことではないでしょうか。

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