年初に掲げた「今年の抱負」が、年末、小学校の個人面談で回収された話。
2学期の終わり、息子の学校の個人面談があった。
コロナ禍でスタートした小学校一年生。春から二度目の面談は、申請した親のみ実施。でも殆どの親が希望したんじゃないかと思う。大きな心配事がなくても、行事も少ない今、我が子の様子を知れる機会は貴重だ。
面談の中で、先生からこんな話が。
ある授業で『あなたのお母さんは、どんな時に嬉しそうに笑いますか?』というテーマが投げかけられて、生徒はひとりひとり、順番に立って発表していった。
「ごはん食べてるとき」とか「お手伝いしたとき」とか、いろいろな発言がある中で、途中、ひとりが「わたしのお母さんは、いつもニコニコしています。」と発表した。
その5人後くらいに、息子の番。
息子は、「ぼくのおかあさんも、いつもニコニコしています!」と発表して、恥ずかしそうに顔を赤くして座ったとか。
「すごく感動したので内緒でお伝えてます」
と先生が教えてくれた。
私、その時思い出したんですよ。
そういえば、正月に考えた【 今年の抱負 】は
だった。
あ、もしかしてこの抱負、達成してる!?回収できてる!!
私「笑顔」の時間が増えたってことか!!
とても嬉しい出来事だった。普段は成果のつかめない母業に、ボーナスが出たような気分だった。
同時に「私は子供の前で笑えてるんだ」と、少し安心もした。叱るシーンも多い子育て。ガミガミギスギスの自分より、やっぱりニコニコ笑顔の自分の方が子どものイメージにあって欲しいと思う。「屈託のない笑顔」が素敵な人っているでしょう。私は、まあまあ社交的ではあるけど、元々ネガティブだったり考え込むタイプの人間だった。「いつも笑顔で快活な人」には昔から憧れていたし、私の「理想の母」のイメージに「笑顔」はマストアイテムだった。だから、我が子からそういう風に見えているということが、本当に、心から嬉しかった。
やるじゃん「抱負」! やるじゃん、私!!
他の抱負は?
この抱負を考えた年初め。コロナなんて知りもしなかった。息子の進学を控えて、家族や生活に変化があるかもしれないと思っての言葉だった。まさか世界中にまで及ぶ大きな変化が起ころうとは、誰が予想しただろう。
しかし、結果的に私はこの変化をかなり楽しめたと思う。確かに自粛期間中はしんどかったし、マスク生活も、気軽に人と会えないのも煩わしい。でもオンライン化の波に乗って本当にいろいろな人と出会いやつながりが持てたし、何より視野が広がった。この大きなパラダイムシフトが、家族のあり方や自分自身を見つめ直す機会になった人も多いんじゃないだろうか。
そして、これ。
これどうなんでしょうねー。あるような、無いような…そんなふわっとした感じが正直なところ。もちろん、細かいテーマによっては「これだ!」と思うことはあるけれど。
ただひとつ思うのは、やっぱりいろいろな変化を経験しないと軸って確立しないんじゃないかなあと。今回、こうしてコロナの世界になってみて分かったことっていっぱいあるわけで。人には「思い込み」もたくさんあるから、それが強すぎると変化を楽しめなかったりもする。変化を感じ、視野を広げながら、常に自分の価値観はどこか、大事にすべきことは何かを追求していくことが、「ブレない軸を作っていく」ことになるのかなあと思います。
なりたい自分を「言葉」にする
ここ数年、毎年考えている「今年の抱負」
去年は確か、子育ての抱負が「知恵とユーモア」だった。
その前年が「一歩前へ」
その前年が「自分の時間を持つ」
考えて、ただSNSに書き残しているだけ。別に365日その抱負が頭にあるわけでもない。常にものすごく努力しているというわけでもない。それでも、それぞれある程度叶っているというか、達成してきてる気がする。こうして書き残したことは、どこか頭の隅に置かれていて、時々引き出しを開けるように思い出す。あるいは、忘れても潜在意識に刷り込まれるのかもしれない。それが自ずと行動に現れるんだと思う。
今年一年は、大変なこともあったけど、面白いことも楽しいこともたくさんあった。幸せをたくさん感じて、本当に、私も周りも笑顔あふれる年になった。たかが書き残しただけの言葉、されど思考を変えるのも言葉。抱負も馬鹿にできません。
さて、来年の抱負は何にしよう?
2021年、あなたの抱負は何ですか?
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