子宮筋腫の開腹手術|コロナ禍の手術と入院①
2021年3月上旬、約2ヶ月の待機期間を経て入院生活が始まりました。
多発性子宮筋腫の開腹手術を受けるため、入院期間は10日を予定しています。
時節柄、入院中の面会は一切なし。
そんな寂しい入院生活のお供に、貸していただいた本とタブレット、仕事用PCも持ってきました。
手術まではタブレットで動画サイトをずっと見ていました。
リアルタイムのテレビが見たいのは山々だったけど、テレビカードの購入をケチっていました。
当初、手術は12時頃始まると聞いていました。
前日18時頃夕食をとり、その後は絶食状態。
でもまぁ、お昼までの辛抱だからと気楽に過ごしていました。
年末に筋腫が破裂した時は本当に痛くてキツかったけど、その後は痛みも治まり、目立った自覚症状もなく元気に過ごしていたので、手術を受ける実感がわかなかったのです。
・・・と、いつの間にか手術の開始時間が15時半頃に延びていました。
ひもじい思いもその分長くなり、待ち時間が長くなるほどソワソワしてきました。
ようやく手術を実感してきたようです。
気を紛らわすため、動画サイトでドラマを一気見しました。
感動して泣いているところにちょうど看護師さんが声をかけに来て、変な空気になりました。
不思議と、強い恐怖心や緊張はないな〜
と思っていたその時、
急に咳が止まらなくなり、息を吸うことができなくなりました。
慌ててナースコールを押しましたが、息が苦しくて喋れなくなっていました。
生まれて初めて【過呼吸】になったようです。
自覚していないところで、とても不安になっていたんだな・・・と気付きました。
昼前に剃毛され、その後シャワー浴を済ませました。
手術の開始時間が近づくと、下着を脱いでガウンに着替えました。
30分前には肩に筋肉注射を打たれ、いよいよ手術室に向かいます。
病棟での面会は禁止ですが、手術室前でほんの1分程度、夫と顔を合わせることができました。
手術の間、緊急時に備えて1人だけ家族が待機することになります。
筋肉注射でほとんどの人は眠るそうですが、全く眠くならなかったわたしは運良く夫と会話をすることができ、そのあと運悪く麻酔針の痛さをモロに体感することになりました。
手術室のベッドに移ると、それまで着ていたガウンを脱ぎました。
被せられたアルミシートのようなものの中に温風が流れ込み、つい「暖かいですね〜」と言うと先生と看護師さんに苦笑いされました。
背中に麻酔を入れるとのことで、横向きになり膝を抱えて丸くなりました。
「ちょっと痛いけど我慢してね〜」と言われて打たれた注射が想像以上に痛く、その後グググッと中の方に何か入っていく、そして這っていく感じがとても気持ち悪く、しゃっくりをするように体が「ひっ」と動き、唸り声を出てしまいました。
先生は「ちょっと気持ち悪いけどみんな我慢してるからね〜」を声をかけました。
でもその後、看護師さんが小声で「そう言われても気持ち悪いものは気持ち悪いですよね」と言ってくれた言葉の方が心強かったです。
今回の手術を受けるにあたり、2種類の麻酔を使用されました。
全身麻酔
意識をなくして安全に手術ができる状態にする。
酸素マスクを当てて呼吸をしているといつの間にか眠っている。
正確には点滴で麻酔薬が流れ込んでいるんだと思う。
硬膜外麻酔
局所麻酔の一種。手術部位の痛みを軽減し、手術後も痛みを抑えるために使用される。
背骨の中に麻酔を入れるため、背中から太めの針でカテーテルを通される。
術後も数日カテーテルは入ったままになり、必要に応じて麻酔薬を入れることができる。(自分で押すことができるボタンが付いている。)
全身麻酔の開始前に【硬膜外麻酔】用のカテーテルを入れられたのですが、それがとても痛く、管が入っていく感じが気持ちが悪かったのです。
そして全身麻酔を始めます。
酸素マスクを当てられ、ゆっくり深呼吸をしました。
そこからは2〜3回深呼吸したあたりまでしか記憶にありません。
何度かわたしを呼ぶ声が聞こえ、うす目を開けると病室でした。
口元には酸素マスクが付いており、ベッドの周りには機材や管がたくさん見えました。
手術が終わったんだなぁ、とぼんやり認識しました。
その後は目を開けておく力もなく、またしばらく眠りました。
術後の記録は次回に続きます。
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