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受け止めてもらえたこと。肯定してもらえたこと。

少し話が飛びますが、すぐに書き留めておきたくなったので、今の話。


なんやかんやあって、今月二度目の入院。

しかも今回は急遽決まった入院のため、手術の日程も入院期間もわからないまま、今日で6日目です。


体調の悪さよりも、度重なる入院で精神的なダメージの方が大きく、とても落ち込んでいます。


仕事にも復帰したばかりだったのに、また迷惑をかけてしまう。

去年転職したばかりで、この春からようやく担当を任される業務がいくつかあります。

3月は年度末の仕事と、新年度の準備と、バタバタ忙しい時期なのに。

申し訳なさと悔しさで涙が止まりません。


何の準備もしないまま入院になってしまい、家族にもたくさん迷惑をかけています。


わたしを責める人は誰もいません。

職場の方々もみんな優しく励ましてくださいます。

家族も代わる代わる連絡をくれ、支えてくれます。


時節柄、面会は一切できません。

荷物は係の方を通して受け渡しです。

顔が見られないので、余計に不安な毎日です。


入院して2〜3日経った頃から、ベッドで休んでいると胸のあたりがザワザワする感覚が目立ちはじめました。

起き上がったり動いたりすると、その感覚は消えました。

その頻度が高くなってきているのはなんとなく感じていたのですが、じっとしているためだと思い、なるべく起き上がる時間を増やそうと意識しました。


そして入院から5日目を迎えた昨日、骨盤やお腹のあたりがゾワゾワするようになりました。

気を紛らわそうと、病棟内を歩き回りましたが、その感覚が薄れることはありません。

午後からはもっと頻発し、ゾワゾワが強くなっていきました。

足はなんともないけど、むずむず脚症候群かな?と焦り、体を動かしたりマッサージしてみたりと試しました。

一向に改善しません。

それどころか、時間が経つにつれ常にゾワゾワしているようになり、腕や顔まわり、腰…と範囲も広がっていきました。


夜7時頃、先生と看護師さんが経過を見にきたので、ゾワゾワのことも話しました。

「ゾワゾワ」という表現がなかなか伝わらず、看護師さんは困った表情でした。

見た目はどうもなっていないので、先生は「(患部は)良くなっていってるし、大丈夫よ」とおっしゃいました。


夜9時、消灯に合わせてベッドに横になりましたが、寝ている体勢がいちばんゾワゾワが強くなり不快でした。


夜10時半頃、我慢できずナースコールを鳴らしました。

やはり「ゾワゾワします」では伝わりませんでした。

「ゾクゾク」でも「ムズムズ」でもなく、しっくりくるのは「ゾワゾワ」なんです。


色々考えた結果、一番近いと思う表現に言い換えました。


「下りエレベーターに乗った時の、フッと内臓が浮く感じ。あれに近いです。

それが持続的にお腹周りにあって気持ち悪いです。

気持ち悪いというのは、吐き気があるということではなく、不快感があるということです。」


なんとなく伝わったようではありましたが、対処方法に困っているようでした。

ひとまず、湯たんぽを持ってきてくださり、体を温めることにしました。


0時半、治まるどころかゾワゾワは強くなり、時々キューっと締め付けられるような感覚も出てきました。

またナースコールを鳴らし、眠剤をもらいました。

それから30分ほど経って、眠ることができたようです。


午前4時頃、汗だくで目が覚めました。

その時ゾワゾワはありませんでした。


今日見にきてくださった先生のはからいで、腫瘍精神科の先生を紹介してもらいました。

入院患者の心のケアなどをされている先生のようでした。

症状を話すと、親身になって聞いてくださいました。


昨年末から体調が悪かったこと、

先日手術を受けたばかりだったこと、

手術自体も不安が大きいこと、

今回別の症状で再入院になったこと、

体にずっと異物(管)を入れていること、

トータルの入院期間が長くなっていること、

終わり(退院)がまだ見えないこと、

職場の方々や家族に迷惑をかけていること…


わたしの色んな不安を代弁して下さいました。

涙が出ました。

日が経つにつれ、わたしの気持ちは落ち着いてきている、前向きになってきているんだと思っていましたが、全く癒されていなかったんだとその時に気付きました。


「精神的なストレスで、神経が過敏になっているんだろう」

とのことでした。

悪化するとパニック症になってしまうとのことで、眠剤と安定剤を処方されました。


薬というお守りをもらえたのも安心しましたが、なにより受け止めてもらえたことがとても嬉しかったです。

精神的な症状は、見た目や検査では現れないことが多いので、周りからも理解されにくいものです。

「気のせい」や「気にしすぎ」と思われやすく、過去にも歯痒い思いをしたことがあります。

なので、わたしの訴える症状を肯定してくださったこと、原因を突き止めてくださったこと、この先生を紹介していただけたことにとても感謝しています。


まだしばらく入院生活が続きそうですが、自分の心の声を聞きながら、時々泣いてデトックスしながら、そして周りにもっと頼りながら過ごしていきたいと思います。


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