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ストレングスファインダーをもっと活かすには?

ストレングスファインダーは、結果を見るとそれなりに納得感もあり、「ああ、確かに、これ、なかなか面白いね」と思うのですが、一方でそれだけでその結果をうまく使いこなせる人は多くありません。

たいがい、1週間ぐらいすると自分の強みがなんだったかを忘れてしまい、結果を引っ張り出してきて、「ああ、確かにこれだった、そうそう」と思い出して、また少ししたら忘れてしまう、そんな感じが多いのではないでしょうか。

あるいは、「面白い」という感想だけでは終わらず、何かうまく活用したい、と思うものの、でもどのように活用すれば良いのかがよくわからない、という人もいるかもしれません。そういう方は成長に対する意識が強く素晴らしいなぁ、と思います。

実は私も最初は完全に前者のパターンでした。しかし、何度目かに自分の強みを思い出した時に、もっと活用したい、とふと思って、その方法を探し始め、その数年後に気づいたらギャラップ社認定ストレングスコーチという資格を取得していました。

もしそこまでいかなくてもまず手軽に始められる活用方法のアドバイスがあれば、どれだけ良かっただろうか、と今では思います。
(見つけるのに苦労しながら、結果的にストレングスコーチになったという今の歩みもとても意義深いものだったとは思いますが)

ということで、過去の私の想いと同じことを感じている方に向けて、ストレングスファインダー結果のよりよい活用方法をご紹介したいと思います。

ストレングスファインダー結果活用のためのサイクル

ストレングスファインダー結果をよりよく活用するための基本は次のサイクルを回していくことだと言われています。

1. 自分の資質を理解する
2. 資質を自分の大切なものと感じる
3. 資質を意識的に日々活用する

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まず、自分の上位にあたる資質というものが何か、ということを理解するところから始まります。そして、それが確かに自分らしい資質だと感じることが次です。そして、それを意識して活用します。すると、さらにそれぞれの資質についての理解が深まり、このサイクルが回っていくという仕組みになっています。

1. 自分の資質を理解する

まず資質を理解することですが、これは「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」などの本を読んで理解をするか、"GALLUP Access"というストレングスファインダー公式サイトで入手できるレポートで理解するかのどちらかが基本です。

資質の説明が書かれた本は日本ではこちらの二つが主なものです。

前者のものは最も基本の本なので、ほとんどの方がこの本を購入してストレングスファインダーを受けているのではないかと思います。基本はやはりこの本に書かれている資質の説明を読むことかと思います。

なお、この本「2.0」がついているものと、ついていないものとがありますが、2.0の方が、より新しく、よりシンプルな説明になっていてわかりやすいのでオススメです。

後者の本は、もう一歩踏み込んだ説明が書かれており、それぞれの資質でどのようにリーダーシップを発揮するか、という活用方法まで知ることができますので、より深く資質の活用方法などを知りたいという方にはオススメです。

もう一つの資質を理解する方法は、ストレングスファインダーの公式サイト"GALLUP Access"からレポートを入手するというものです。このサイトで「クリフトンストレングスレポートを見る」というところから以下のレポートを入手することができます。

1) 自分だけの特徴的な資質レポート
2) ストレングス・インサイトガイド
3) 資質の順位レポート *
4) クリフトンストレングス34レポート *
* 34資質すべての順位を出したときのみ表示されるレポート

読んでいただきたいのは、1) と2)です。
1)はあなたの上位5つの資質についての一般的な説明が書かれています。
2)も上位5つの資質の説明なのですが、その上位5つの組み合わせをもとに、あなた向けにアレンジされた説明となっています。そのため、2)の方が読んでいて納得感を得られるものになっています。

2. 資質を自分の大切なものと感じる

資質について理解をしたあとは、それらの資質が自分にとって大切なものだと感じることが重要です。いわゆる腹落ちと呼ばれるものです。

このために必要なことは、自分のこれまでの経験で資質を活用したエピソードを思い出すことです。このことにより、それらの資質が確かに自分と紐づいているということを感じることができます。

また、そのことを通じて、それぞれの資質が自分らしさを形づくる大切な要素であることを感じられ、自分にとって切り離すことができないことがわかるのです。

なお、資質によっては、過去を思い返しても使った記憶がないとか、まるで納得感がない、というケースもあるかと思います。

実は強みに位置付けられる上位の資質は、人によっては強みとして活用されず裏目に出てしまうことがあり、そういう人にとっては納得感が得られないことが多々あります。

また、ちゃんと資質を活用しているのだけど、自分にとっては当たり前すぎて、まったくの無意識で活用しているため、それに気づくことができない、思い出すこともできない、という人もいます。

なので、納得感が得られない方は、今書いたようなケースに当てはまっていないか疑ってみると良いかもしれません。

ちなみに、私がストレングスコーチングやワークショップを行うときは、受講する方に次のようなシートを事前に準備いただきます。

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このように整理することにより、それぞれの資質が自分の体験と具体的に紐づいていることを一覧することができます。

また、具体的な過去のエピソードを誰かに語ったり、自分をよく知る人にこれを見せて、フィードバックをもらったりすることで、より実感を持ってそれぞれの資質が自分らしさとどう結びついているかを感じ取ることができます。

なお、当然ながら私自身も自分の資質について同じようなことをやってきています。そして、もう少し踏み込んで、私の上位の資質それぞれがどのように自分らしさにつながっているかを象徴的に表すエピソードを決めて、いつも胸に持っています。

以下のnoteでそれぞれのエピソードを紹介しています。
この方法は、自分らしさというものを忘れないようにする、自己肯定感を高めるためにはとても有用なので、興味のある方にはぜひ試してみていただきたいと思っています。

自分らしさの5つのエピソード
1. 共感性
2. 収集心
3. 学習欲
4. 成長促進
5. 運命思考

3. 資質を意識的に日々活用する

最後に、それぞれの資質を意識的に活用することです。
これはそんなに簡単ではないですし、やろうとすると本当に様々なアプローチ・方法があります。

ここでは、そのまず第一歩としての活用方法をご紹介しようと思います。

それは、どの資質でも良いのですが、毎週日曜日などに、その週の何かの予定・イベントで、どれかの資質を使ってみようと決めることです。

たとえば、明日後輩から悩み相談を受けることになっているとします。そのときに、意識的に「共感性」を使ってみようと決めるのです。共感性を使うということは、相手の気持ちに寄り添うことを重視して、アドバイスをしたり批判的な指摘をすることを避けるということです。

あるいは、何かの交渉をしないといけないときに、「戦略性」を使ってみると決めるのです。事前に戦略性を使って、起こりうるパターンをいくつもイメージし、それぞれのパターンでどのように自分の望む結果に呼び込んで行くかのシナリオをプランしてみるのです。

このとき、できれば、その資質を過去うまく活用できた場面と似た場面で活用することを決めるとよいと思います。なぜならば、過去うまくいったということは、今回もその資質を活用すればうまく行く可能性が高いからです。

そして、大切なことは、それを試してみた後、そのときの自分を振り返ることです。そのとき自分は自分らしくいられたか?うまくその資質を活用できたか?よい結果を導き出せたか?そういった視点で、そのときの体験を振り返ってみます。

そのときうまくいっていたのであれば、改めて資質と自分らしさの紐づけになりますし、うまくいかなかったのであれば、次はどのようにすればもっと強みを活用できるのか?と考えるきっかけとなります。

いずれにしても、体感としてその資質がどう使えるのかを理解することになり、その資質自体の理解も深まるのです。

まとめ

このnoteでは、ストレングスファインダーのよりよい活用方法として3つのサイクルをご紹介しました。

1. 自分の資質を理解する
2. 資質を自分の大切なものと感じる
3. 資質を意識的に日々活用する

これは本当に基本的なことでありながら、一方でサイクルを回し続けると、どんどん資質の理解・活用が深くなってゆき、自分らしさを高められるとともに、このストレングスファインダーというものの価値を感じることができるようになっています。

いずれも意識と時間さえあれば試せる内容になっていると思いますので、このnoteを読んでくださった方は、ぜひ少しでもよいので明日から試してみていただければと思います。

また、もしもっと詳しく知りたい、あるいは誰かのサポートを受けながらこのサイクルを回していきたい、と感じる方には、ストレングスコーチングというものをご提供しています。

このサイクルを一人で回していくことはもちろん可能ではありますが、専門の助けを受けながら進めていくことで、何倍も効率的に、そしてモチベーションを保ちながら進めていくこともできます。

ストレングスコーチングの詳細については、こちらのnoteを参照いただければと思います。

注記

このnoteは2020年6月に書いているため、ご紹介している本、サイトは2020年6月時点の情報で書いています。場合によって、本やサイトの名称が変更となる可能性があります。

また、このnoteでは「ストレングスファインダー」という名前を使っていますが、現在(2020年6月)は「クリフトンストレングス」という名前が正式名称となっていますのでご注意ください。日本においては「ストレングスファインダー」という名称が現在も主流の名前となっていますので便宜上、私もこの名前を使わせていただいています。


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