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自分らしさをいつも胸にもっておくこと (4) 成長促進

いつも、自分らしさを、胸にもっておきたい。

そう思って日々を過ごしています。

そのために、私は自分の5つの強み(資質)ごとに自分らしさのエピソードをいつも胸に持っています。

そのエピソードを思い出すたびに、私は、ああ、ここにこそ、他の誰でもない自分がいる、と感じられるのです。そして、胸のあたりが少し温かくなり、それまでより自信を持って一歩を踏み出せるような気がしてくるのです。

それと同じように、このnoteを読んだ方が少しでも何かを感じてくれ、同じように自分だけの5つのエピソードを持つようになってくれたら、嬉しいなと思っています。

[ 5つの自分らしさのエピソード ]
1. 共感性
2. 収集心
3. 学習欲
4. 成長促進
5. 運命思考
* いずれもストレングスファインダーの資質の名称です

4. 成長促進

よっつ目のエピソードである成長促進は、仕事についてです。

私は新卒後から、もうかれこれ15年以上も営業を続けているのですが、営業になりたての頃は、なぜ営業なんかになってしまったんだろう、と悩んでいました。

いえ、それどころか、職種は営業なのに、自分が営業であることを受け入れられず、「営業です」という一言だってうまく言えなかったのです。

なぜ、そんなに営業であることを受け入れたくなかったのか、それは営業であるにもかかわらず、売るということが嫌いで、お客様のためにも売り上げのためにも頑張ることができなかったからです。

周りの先輩たちはみんな、お客様のために頑張るんだ、とか、契約書をもらえるのが喜びなんだ、とか、売り上げが増えて給料が増えるのを見て嬉しいんだ、とか言っていました。

でも、当時の私はそのどの価値観にも共感できませんでした。
頭ではわかるんです。でも、それでは私はやる気を引き出せなかったのです。

私はそういうことより、むしろ自分の同僚や後輩が活き活きと働いて成長していくのを見るのが好きでした。大して仕事もできないのに、後輩の面倒だけは一生懸命見て、後輩が早く仕事を覚えること、後輩が仕事に真剣に向き合ってくれることに喜びを見出していました。

逆に上司に責められ、心のバランスを崩す同僚がいるときには、その上司を恨み、こんなひどいこと二度と自分の周りで起こしてはいけない、と強く誓い、心理学やコーチングの技術を学ぶようになりました。

自分自身は、営業として全然成功していないのに、今考えると不思議なものですね。

でも、ある日気づいたのです。

自分はお客様のためや売り上げのためと思うと、営業という仕事に真剣に向き合えないけれど、一緒に働く人や後輩が活き活きと働き、彼らが成長するためだったら一生懸命になれる、と。

幸いにして、私の勤める会社の営業は個人で活動するものではなく、チームで行うものでした。何かの提案をするときは、複数の専門職の人を呼んできて提案書を書き、販売後も数多くの人が力を合わせて納品を行なうというスタイルです。また、私は最前線のお客様担当営業という立場で、それらの全体をリードする役割だったのです。

そうすると、実は、ある考え方をするだけで、成長促進という資質がこの営業という仕事で輝きだすことに気づいたのです。

私は、お客様と自社の素晴らしい人材を、"プロジェクト"というものを通じて結びつけることで、お客様の成長を支援し、それと同時に自社チームメンバーの成長も支援している

私はそれ以来、常に、関わる専門職の方々や後輩が自分の担当するお客様を好きになるように、そのお客様での仕事を通じて成長し、やりがいを感じるように、と考えるようになりました。

すると、これまで苦しくて仕方のなかった営業という仕事が、なんと楽しく感じることでしょうか。自分にとっても天職なのではないかと思うくらい180度、感じ方が変わりました。

加えて、この考え方では、お客様の成長のためにも働いているのです。私の仕事は法人営業ですので、基本的にお客様の企業が成長をするために役立つことを提案し販売します。それまで単にお客様が必要とするものを売る、という仕事だと思っていたのが、そうではなく、お客様の成長を支える仕事なのだとそのとき初めて気が付きました。

このときから、私は毎日の仕事が楽しくて仕方なくなりました。
毎日、会社に行き、お客様や、同僚、後輩の成長を支援ができるのです。そして、それはまさに成長促進という資質の求めることであり、私にとっての何よりもの喜びだったのです。

それ以来、私は"成長"というもののために働いています。
お客様の成長、周囲の人の成長、そして自分の成長。
なんと素晴らしいことでしょうか。そこかしこに"成長"が溢れているのです。

成長促進という資質を持つ私にとって、これほど素晴らしいことはありません。これまで、暗黒のようで、やり甲斐に少しも繋がらなかった「営業」という仕事が、考え方を少し変えただけで、天職と思えるほど素晴らしいものと感じられるようになったのです。

そのきっかけが"成長"でした。
この成長促進という資質には、本当に感謝しています。

今の私の日々がこれだけ充実しているのも、15年以上営業という仕事にやりがいを感じて続けられているのも、そして素晴らしいチームメンバーに囲まれているのも、すべてこの成長促進という資質があったからなのです。

この成長促進という資質と、そして、それを持っていた自分に対して、心から感謝をしています。

本当に、ありがとう。


次回は、5つのエピソードの最後、運命思考について紹介しようと思います。


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