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倉庫の自動化で留意するポイント

今、BtoB(企業間取引)の卸をやっている
企業様の倉庫で、BtoC(企業→エンドユーザー)
をやっていきたい。

つまりEコマースに進出したいという要望が
増えて自動化を進めていきたいという相談
を受けます。

その際、「ロボット」を入れて自動化して
生産性を上げたいという声がマネージメント
からの第一声です。

決して、間違ってはいないのですが、
普通に設備だけ入れてしまうと失敗する
確率が上がります。

主だった理由は

「Pcs/OrderがBtoBに比べ圧倒的に低い」

ことです。

Pcs/Orderが低いとはどういうことか
というと私たち、消費者がECで注文する際、
1回の注文で、せいぜい2〜5個でしょう。
一方、BtoBは、1回の注文で50〜1,000個
という単位で出ていきます。

これはつまり、商品への「タッチ回数」
がBtoBと比較して格段に増えることを
意味しています。

これまで、輸送箱に複数個入った商品
をA地点からB地点に1回だけ移動すれば
よかったものを、BtoCだと輸送箱から
個々に商品を取り出して、A地点から
B地点に何度も運び出さなければならない。

さらにそれをエンドユーザーごとに仕分け
していく必要があります。

当然、荷造り梱包もBtoBの比じゃなく
なります。

自動化設備を入れたが、思ったより生産性
が出ないとか今や、お荷物だとか、こんな
声を耳にします。

つまり部分最適になってしまっており、
各プロセス間にモノの滞留が発生して
処理に手間取るケースが多発しています。

このようにBtoBとBtoCをハイブリッド
で運営していくには単に設備を入れて
おしまいではなく、庫内のオペレーション
しっかり見た上で導入の検討が必要です。


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