消化吸収力が弱い人の健康へのアプローチ

 痩せ型で太れない/消化吸収力が弱い体質の成人が、どのようにして健康にアプローチしていけばいいのか、この1年の実体験から書いてみようと思います。(慢性疾患や不定愁訴を抱えておらず、比較的健康と言えるレベル)

【実践したこと】
①血液検査による栄養解析(6ヵ月間隔で2回)
②血糖値の変動測定(2週間)
➂自律神経を整える(約3-6ヵ月)
④消化吸収を整える(約3-6ヵ月)
⑤食べ物のアプローチ(継続中)

【Before】
やせ型の体質(173cm/58.0kg)
・下痢をしやすい、消化能力が弱い(PG値が低い)、食べても太れない
・中性脂肪(TG値が低い)
・交感神経優位の症状あり(イライラしやすい/睡眠中の歯ぎしり食いしばり)

【After(1年後)】
体重3.0kg 増加。(173cm/60kg)
・下痢しなくなった。便が安定。上半身の筋肉がついた
・中性脂肪の改善

【結論】今の自分の状況を把握し、適正なアプローチをすれば効果は出る


 今の身体の状態を正確に把握すること。これが最も大切。このファーストステップを踏まなければ、全ての努力が水泡に帰してしまいます。

 やみくもに栄養や健康に関する一般書籍を読んだり、高タンパクの食事やダイエット本を実践しても、効果は出づらいです。それは、その書籍が特定のあなた向けに書かれていないからです。人の身体は、全て個体差があり、異なっています。費用はかかりましたが、血液検査を行い、自分の体質を知ることからアプローチしたのが良かったと考えています。


①血液検査による栄養解析


 血液検査(自費診療: 約27000-33000円)を実施。検査項目は約30項目あるライトプランで最初は十分かもしれません。例えば、東京ならこのクリニック正確な自分の身体の状態を知ることから全てが始まります。血液は嘘をつきません。("マスク"がかかることがあるので、検査前に水分を摂る/前日激しい運動をしない/体調を整える等の対策は必要)。結果として、このような検査項目の結果がわかります。この血液検査を受ける事、実はこの1歩が最大の障害かもしれません。3万円も払えないと感じる人も多いでしょうが、カラダの実態を正確に把握しなければ、有効な対処法も見えてこないです。最初の1歩を間違えてしまうと、有効なアプローチが見えず、結果的に健康を手に入れるために長い時間と費用がかかってしまうことにもなりかねません。

②血糖値の変動測定


フリースタイルリブレで2週間、自身の血糖値の変化を測定。例えば食後高血糖が起きていないか。血糖値の変動が激しければ、メンタルも安定しないです。

この頃に、栄養学の講座を取り始め、健康へのアプローチの順番として
①自律神経のバランス、②消化吸収(胃腸機能)、➂栄養素(タンパク質、脂質、糖質)、④ビタミン・ミネラルという順番が効果的であることを学ぶ。自分は納得度の高い説明だったので、それに従って実践してみました。

やれ、糖質カットだ、タンパク質不足だという前に①②を見直していない人が圧倒的に多いという上記栄養学講座の医師の話は、とても説得力がありました。①自律神経のバランス②消化吸収(胃腸機能)にまず意識が向かないのは、それらが目に見えにくいものだという理由もあるでしょう。実は、献血をして白血球の分画を見て(好中球・リンパ球の割合)自身のストレスの度合い・自律神経の具合を見れるということを知らない人も多いのではないでしょうか。


➂自律神経を整える

これは、日常生活で意識しない部分なので、なかなかアプローチしづらいところです。自律神経については、こちらも参照ください。上記①の血液検査で、白血球分画を測定する事で、顆粒球とリンパ球の割合がわかり、自分が交感神経優位なのか、副交感神経優位の体質なのかがわかります。消化は、副交感神経が優位になっていないと上手に働かないので、注意が必要です。

ストレスへのアプローチ、呼吸法などを学ぶことにより、限度はありますが、「ある程度」は改善できるかもしれません。交感神経優位だと、様々な症状が起こりやすいです。

脳腸相関という言葉があるように、ココロに心配事があると消化にも影響を及ぼします。

④消化吸収を整える

健康へのアプローチで、見落としがちな部分がここです。
消化酵素や胆汁酸の役割を意識することは、日常生活の中ではあまりないかもしれません。

ただ、実はこれがとても大事です。
いくら栄養素たっぷりの良い食べ物を食べても、
消化されて身体が吸収しなければ、意味がありません

消化吸収力が弱い人は、身にならずに、外に排出されるだけです。

私は、消化酵素のEnzymedica digest basicと、胆汁酸へのアプローチは田邊製薬のウルソデオキシコール酸を、3ヵ月飲んで、だいぶ消化吸収が良くなりました。(具体的にはお腹を下すことがなくなりました)


⑤食べ物のアプローチ


栄養学の講義で、自分の血液検査結果や食事献立表について、医師や管理栄養士の方からフィードバックをもらう機会がありました。

食べれていないとの事だったので、以下を意識してアプローチ。

・胃酸を多く出すために、食事はレモン・梅干し・大根おろしから。
・食物繊維から食べ始める(オクラなど、ねばねばのもの多く)
・タンパク質は可能なら、1食で手のひら程度を目標に。
・タンパク質が1日の目標量を摂れない場合には、プロテインで補給も。
時間栄養学の考えをもとに、夜に食べ過ぎない

慢性疾患や不定愁訴など、深刻な症状を抱える人は、医師に相談した方がいいでしょう。ただ、信頼できる医師を見つけるのにも知識がいるため、自分で自分の身体の状態を把握できるようになった方がよいのは間違いありません。そのためには、自分の身体にどんな特長があるのか、実態を正しく知る必要があります。

書店に並んでいる栄養本や健康関連の書籍を片っ端から読んで実践しても、効果は得られづらいです。フリースタイルリブレや血液検査を通して、今の自分はどの器官にどんな問題があり、優先順位は何なのか、を知った上でアプローチすることが、長期的な視点で見ると、早く健康に近づけるのかもしれません。


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