下岡 純一郎 | クアンド

クアンドCEO | 現場向け情報共有プラットフォーム「SynQ(シンク)」(https…

下岡 純一郎 | クアンド

クアンドCEO | 現場向け情報共有プラットフォーム「SynQ(シンク)」(https://www.synq-platform.com/)を開発提供 | 福岡SaaS起業家でアトツギでもある | Twitter→https://twitter.com/shimojquando

最近の記事

ICCやB Dash Campで3連覇!クアンド下岡が語る「勝つ」ピッチの極意

昨年(2022年)はお陰様で多くのピッチイベントで優勝することができました。「スタートアップがピッチに出るなんて時間の無駄。それより本業に時間を割くべき」と思っていた私も、ピッチイベントに出場し、優勝させて頂く体験を通して「アーリーフェーズのスタートアップには大きな効果がある」と考えを改めるようになりました。 そこで今回はピッチイベントを通して気づいた『勝つピッチのコツ』についてまとめたいと思います。まずは7分のピッチ動画をご覧ください。 そもそも、ピッチに出る意味ってあ

    • ノンデスクワーカー向けSaaS開発・導入はこれがつらい!5選

      クアンド下岡です。私たちは製造、建設、インフラ・交通などの現場で働く人に向けてリモートコラボレーションツール「SynQRemote(シンクリモート)」を提供しています。 今回は私たちが日々感じている「ノンデスクワーカー業界でSaaSを開発・導入する際のつらみ」について書きました。これから開発される方の参考になれば嬉しいです! その1:現場の通信環境が悪い4GやWifiなどの通信環境が整ったオフィス向けSaaSとは異なり、ノンデスクワーカー向けのSaaSは、山奥・海沿い・地

      • 九州小売業界のイノベーター3代表が語るテクノロジーで変革する小売の未来(前編)

        本連載は、株式会社クアンド代表下岡が、九州・福岡で活躍するトップランナーにインタビューを行い、九州・福岡の「いま」に迫る連載企画です。九州・福岡に移住/転職/仕事の関係を持ちたいと思っている方々に役立つ情報を発信していきます。 今回は地域の生活を支えている「小売り」の未来について業界の先端を走る3名にインタビューしました。 小売りは確率論。デジタル空間 だからできる強みを活かす平野(ドラッグ):スーパーの中でもトライアルさんのように集客力が非常に強いお店ですと、店内を回遊

        • 現場の仕事は「個人」から「チーム」の時代へ。未来を実現する現場のリモート・コラボレーションとは?

          初めまして。クアンド代表の下岡です。今回は我々がどのような想いで自社サービス「SynQRemote(シンクリモート)」をはじめたのか、詳しくお話しします。 リモートコラボレーションを現場にーSynQRemote(シンクリモート)とはどのようなサービスなのでしょうか? ひと言で表すと「現場版のZoom/Teams」です。WEB会議ツールで社内外の人と会議をする人も多いと思うのですが、シンクリモートは現場の作業者と遠隔の管理者をビデオ通話で繋ぎ、現場に行かずとも視覚的なコミュ

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          日本のモノづくりの「強さ」とは何か?

          「日本のモノづくりは凄い」とか、「この地域はモノづくりの基盤があり、そこが強みである」という言葉を聞くが、その「強み」とは具体的に何だろうか? 先日、米国小売EC大手で日本工場の自動化を担当している友人と食事をした。彼はもともと東京エレクトンで働き、ABBという欧州のロボットメーカーで働き、現在はそのEC大手でエンジニア兼PMみたいな仕事をしているそうだ。 日本のものづくりの現場に始まり、欧州・米国の企業でエンジニア、PM、事業開発者という様々な立場でモノづくりの現場を見

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          「現場」と「IT」の世界で働いた私が考える現場の未来

          「Figmaって簡単にデザインが作れて、チームでリアルタイムに同時編集できるなんて、なんて便利なツールなんだ。コロナでオフィスに集まれない状態でも、入社したばかりの新人デザイナーがすぐにデザインチームに馴染み、1人前の仕事ができている。便利な世の中になったもんだ」 私がそう思ったのは、私が建設業や製造業の現場で働いていた経験があるかもしれません。 私はクアンドというスタートアップで製造業、建設業、設備管理業などの現場に特化した遠隔支援コミュニケーションツール「SynQ R

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          スタートアップを「地方」でやることにこだわる理由

          「東京に出てくるなら投資してもいいよ」 資金調達中にある投資家から言われた一言でした。コロナの影響で脱・東京と言われはじめているものの、スタートアップの世界では大学発ベンチャーや農業などの領域を除いては、まだまだ東京一極集中が続いています。 「東京じゃないと成長のスピードが上がらないし、結果として大きくならない」 その言葉に悔しさを感じつつも、逆にやる気も感じた私がなぜここまで「地方」にこだわるのか。それは地方でやることにむしろ大きな可能性とチャンスを感じているからです

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          SaaSはいつから営業やマーケティングに注力していいの?

          SaaSはユーザの数を拡大させる前に、プロダクトを磨き込み、少人数のコアユーザに愛してもらうことが重要だというのは定説である。では、何が満たせれば拡大フェーズ(営業やマーケティングにお金を投下)に進んでよいのか?そんな疑問をある有名キャピタリストにぶつけたら、かなり腑に落ちる内容だったので共有したい。分かっているつもりで、実は難しい領域。 まずは、どの指標がバケツの穴なのか特定するSaaSの「穴あきバケツの成長モデル」は有名だ(こちらのnoteを参考に) しかし、さらに大

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          起業家と企業人は使う筋肉は違う?

          私が以前、呟いたTwitter。ある起業家の先輩は「大企業とスタートアップは同じスポーツでも使う筋肉が全然違う。経験は無駄ではないけど、起業したいなら早くした方がいいんじゃない?」とアドバイスしてくれました。大企業でキャリアをスタートし、スタートアップを始めて3年。いま振り返ると言い得て妙だなーと思います。 新卒外資系メーカー:誰が言うかよりも、何を言うか新卒入社1日目から驚くことばかりでした。会社の役員クラスが新入研修を覗きに部屋にやってきたのですが、ちょうど部屋の席は満

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          なぜ、いま地方産業やレガシー産業のアップデートが必要なのか

          福岡・北九州のスタートアップQUANDO(クアンド)代表の下岡です。「地域産業・レガシー産業のアップデート」は私たちが最も大切にしている会社のDNA。本記事では、我々がなぜこのようなビジョンを掲げ、どんな世界を実現したいのか、お伝えしたいと思います。 【読んで頂きたい方】 ・地方産業やレガシー産業をITの力で変えていくことに興味のある方 ・自分の経験や知識を活かしてスタートアップに参画してみたい方 ・九州・福岡のスタートアップに興味のある方(リモートでもOK) ・その他、自

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          地方企業がぶち当たるデジタルトランスフォーメーション(DX)5つの壁

          こんにちは 、クアンドの下岡です。クアンドは地方産業・レガシー産業のアップデートを目指すスタートアップで、これまで九州(主に福岡・北九州)を中心に製造、流通、金融などレガシーな産業領域において地方老舗企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に携わってきました。 地方企業のDXプロジェクトに携わる中で、失敗するケースはいつも同じような壁にぶつかっているなぁと感じており、今回は地方企業がDXに取り組む際にぶち当たるであろう「5つの壁」について書いてみようと思います。 は

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          現場の非効率を生む3つの情報コスト

          建設、製造、メンテナンスなどの「現場」で利用する情報共有・コミュニケーションツール「SynQ Remote」を開発しているスタートアップ、クアンド代表の下岡です。 IT業界のエンジニアやデザイナーは、業務で電話、メール、FAXを使わず、Github, Slack, Figma, Asana, Notionなど「業務に最適化されたツール」で仕事をします。一方で、建設、製造、メンテナンスなどの現場では、電話、FAX、メールなど旧式の情報ツールに自分たちの業務を合わせて仕事を行い

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