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【高校生インタビュー企画#2】SHIMOKITA COLLEGEでカレッジ生にインタビューして(川上 礼志郎)

この記事は

今回、高校生モニターとしてSHIMOKITA COLLEGEに2週間入居するにあたり、たくさんのカレッジ生にインタビューをさせていただく機会がありました。今回の記事は、カレッジでのインタビューワークを振り返って、僕の感想と成長についてまとめました。

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川上 礼志郎(かわかみ れいしろう)
ニックネームは「れい」
東京の高校3年生。趣味は考えること、観察、人と関わること。

インタビューワークのきっかけ

学校が終わり、夕方、家に帰る。疲れた頭を奮い立たせて宿題をして、気が付いたら布団の中。そこで僕は考える。「僕はどう生きたいのか?」
高校生として、毎日の生活を部活や塾などのコミュニティで完結させてしまうことは仕方なく、よくあることかもしれません。ただ、僕は何か行動を起こさないといけないと感じていました。

「出会ったことのない人と話したい」「世の中にはどんな人がいるのか?」「その人々はどんなことを考えながら生きているのか?」「このように誰かと話していく中で、(半透膜のように自分と他者を維持しながら互いの一部分を交換する中で)もしかしたら自分が見えてくるのではないか?」

このようなきっかけから高校生モニターとしてSHIMOKITA COLLEGEに来て、高校生プロジェクトの一環としてインタビューワークを行わせていただけることになりました。一人ひとりに深くお話を伺うことができたことは、日常ではなかなか得られず、また、本当に幸せな経験でした。
今回の記事では、そのインタビューワークを振り返り、学んだことをまとめたいと思います。

どのようなインタビューを?

今回のインタビューワークでは、2つの要素に注目してインタビューを進めていきました。
まずは、そのカレッジ生の仕事や学問、興味について良く知ること、そして2つ目にそれらの中に刻み込まれたその人の人間性を感じること、です。
どこか表面的な前者のみならず、その人自身の価値観や思い、考えにも目を向けることで、聴いている自分にも、話している相手にも、より実りのある深い対話になるのではないか、と考えました。
具体的には、事前に質問を考え、インタビューを進めていく中で、よく分からなかった点やさらに聞きたくなった質問を付け足していく方法を取りました。
事前に準備した質問には、

・どんなことをやっているか?(仕事や勉強中の学問、興味など)
・どのような過去を経て現在に至ったか?
・自分の仕事や学んでいる学問が、社会の役に立っている(立つだろう)と思うか?また、どのように役立っている(役立つだろうと考える)のか?
・自分の仕事や学んでいる学問を通して、「楽しい」「やっていて良かったな」と感じた瞬間はいつか?
・自分の仕事や学んでいる学問を通して、「悔しい、辛い」「大変、こんなのがあったらいいのにな」と感じた瞬間は?
・自分の仕事や学問にの領域で、これからどんなことをやっていきたいのか?
・今、高校生に今伝えたいアドバイスを一言でまとめるとしたら?
・充実した生活を送るために必要なレシピがあるとしたら、そのうちの材料3つは?
・仕事や学問、人間性などの面でお手本にしたい人は?

などがあります。このようにインタビューをする中で、学んだこと、得られたことはとても多くありました。全てを書き尽くすことはできないですが、特に印象的だった学びを次に紹介したいと思います。

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インタビューを通して -見た目だけではない多様性?

僕は、普段高校に通っているなかで、いつも通り生活していたら、一人ひとりが「違う」という事をこんなにも実感できなかったのではないか、と思います。しかし、インタビューを重ね、カレッジ生と会話する中で、目には見えない経験やバックグラウンド、それらに由来する各人の内面的な違いを実感することができました。

例えば、カレッジ生の一人に、16歳の時から自分でデザインした鯉のぼりを販売している人がいました。不登校になって学校にいけない中で考えたこと、小さいころに大空を泳ぐ鯉のぼりを見て雷が落ちたかのように衝撃を受けたこと、鯉のぼりを残していく中で社会や自分自身に役立てていると感じる実感。このような相手の方の経験や想いを受け取っていく中で、その人の人柄やユニークさが浮かび上がってきて、他の人に会う時も、よりその人自身に注目することができるようになりました。

この経験は、自分にとって大きな意味があったと思います。部活動やそれ以外の活動でも、他者と協力して何かを成し遂げていくとき、一人一人には特性があります。これらを感じ取ってその特性を最大限生かせるように工夫していくとき、チームはより良く動けるのではないでしょうか。このことを感じながら、今も、生活しています。

インタビューを通して -もっと幅広く人を知ろう

SHIMOKITA COLLEGEでインタビューをする中で、強く感じたことがもうひとつあります。それは、カレッジ生は”ほぼみんな何かをやっている”ということです。だからこそ、もっと幅広く人を知りたい、と思うようになりました。
「何か突き詰めたいことがあって、それに向けて前向きに自分なりの解決策に取り組んでいる人」が多いため、確かに、偶発的で多様な学びが生まれやすいのでしょう。カレッジは、何かを「主体的に」「前向きに」「活発に」活動している人であふれています。

しかし、社会はそんな人ばかりでしょうか?もし一歩カレッジを踏み出せば、すぐそばを歩いている人は、必ずしもそのような人とは限りません。これまで、「何かをやっている」人が無条件に「良い」と考えがちになっていた自分は、とても息苦しさを感じていました。

広く考えれば、社会的には、より多くの人と協力していく中で、やっと動かすことができるものもあります。だからこそ、僕がそこしか見れていなかったカレッジ生の人たち、彼らのような人ばかりに注目するのではなく、より幅広くいろんな人のことを知り、協力・共存していける人間になりたい、と強く感じました。

インタビュー候補

終わりに

今回、こうしてSHIMOKITA COLLEGEで生活する中で、自分が成長できた点は数多くあったと思います。経験は固定するとそこから学び取れるものが減ってしまうと思うので、この貴重な体験は、心に留めておきながら少しずつ消化していきたいです。

カレッジでは、食事の際も、共有スペースにいる時も、カレッジ生の先輩方に大きく支えてもらいました。カレッジ生の方々、このプログラムを企画してくださったHLABの方々、その他カレッジに関わる方々、参加させてくれた両親、ありがとうございました。

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SHIMOKITA COLLEGEについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。


また、モニタープログラムについての詳細は、以下の記事にてご参照いただけます。


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