仕事と自分

「よく毎日、仕事することが出来る」

そんなふうに言われることが、昔から多い。

最近は特に、物書き以外の方と話す機会が増えた為
「割と異常」「普通の感覚と違う」というのを
以前よりも、ひしひしと感じるようになった。

一部の人たちからは「バケモノ」と言われ
(危機感からか、あらぬ噂まで流されることも多かったけど)
「とっつきにくい面もあるのではないか」と思うようになり
「なるべく接しやすいように」とアイスブレイク、意識的に
「話しやすい」「なんでも言いやすい」雰囲気を作り出す、
というのをここ数年、頑張ってきました。

創作は特に「良いものを創りたい」と
突き詰めれば詰めるほど時間や己、
関わるスタッフを追い詰めていくことになり
制作が長期になるほど“削れて”いってしまう。

ギスギスした、掛け算が起こりにくい現場になる危険がある為
「誰かを気にかける/支えようとする気遣い」
「目指すゴールのイメージを
 言語化し刺激や熱を入れていく」
「ジョークを言ったりして、笑顔が生まれる場にする」
「『好きなこと/作品』について、包み隠さず話していく」

こういったことを忘れないように、
と特に土曜日の朝には振り返りをするようにしています。

普段、Twitterでも言っているようにイチローですら3割、
大谷選手も毎日ホームランを打ち、投手として勝っているわけじゃない。

毎日、完璧な人はいない。

だけど「自分が出来る最高の行動」を
毎週、毎日のように考え、反省があれば意識的に刻んで積み重ねる。
自分に余裕を作って、誰かになにかをしてあげられるようにする

そういう柱、緩衝材、導き手として動くのも
全員が出来るわけでもなく、人には得意不得意がある。

だけど自分は昔から、
誰かになにかをし支えることが性格的に合っているので
「自分が軸になって抱えすぎて、余裕を失わないように」
「もっと他の人を頼って、お願いをしていけるように」

と気をつけ、超然と遠くから状況を俯瞰できるように飲食や運動、
つまり自分を「整えること」に力を注ぐようにしています。

そんな日常を重ねているうちに
「やらなければ」ではなく「自然と仕事を毎日している」
といった時間が10年以上、続いている。

未だに学ぶこと、知ることも多い
「まだまだ」と山登りが一生、続く世界。

だけどこれからも毎日、毎週と
自分に厳しく、アップデートを続けていきたい。

そんな想いを綴った、日々の記録として締めとしたい。
(普段お世話になっている方、
支えて下さっている方々には、本当に感謝いたします)

今後も、少しでも良い創作をしていけますように。
誰かの力に、誰かを助けていけますように。


      株式会社Qualia Writers 取締役/シナリオライター 下村 健


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?