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新選組八犬伝の原田左之助
さて、新選組八犬伝でも、いよいよ原田左之助が出て参りましたが、この原田、自分では種田宝蔵院流槍術を名乗っていますが、そんな流派はないんです
正しくは、種田流槍術
師匠は谷万太郎であったらしく、この人も後に新選組に入隊しています
免許皆伝といわれ、十文字鎌槍を使ったと言われています
種田流が使うのは、素槍ですので、宝蔵院の十文字を用いて自分流に工夫した、ために種田宝蔵院、を名
フランス伝習隊のお仕事
幕末最強の兵士団?
伝習隊発足す
新撰組八犬伝で、主人公、奥村仁右衛門の所属する「フランス伝習隊」ですが、どう組織され、どのように運用されていったのでしょうか?
フランス伝習隊の発足は、1867年(慶応三年)のことでした。
もちろん、指導をあおいだのはフランスで、のちに陸軍大臣となったシャノワーヌ、ブリュネなどを中心に、十五人の顧問団が来日しました。
兵の内容ですが、肝心の旗本た
新選組八犬伝における井上源三郎
新撰組八犬伝と、井上源三郎 新選組八犬伝、の時点では、もうなくなっているので、作中には出てきませんが、私この人物が昔からなんとなくスキで、いや、とくだんな理由はないのに好きでして、新選組血風録では、みんなの足を引っぱったりと、ちっともかっこのよい役ではないんですが、では、現実の源三朗は、どのような人であったのかと、気になりまして。京都時代の、新選組八犬伝も描くかもしれませんし。 井上源三郎が、近
もっとみる新選組八犬伝における大石鍬次郎
新選組八犬伝では、悪役の大石鍬次郎ですが、元は、一橋家の藩士。そこを退転して、大工をやってた変わり種です。 新選組 の主たる闘争には、ほぼ顔を出してる人ですが、剣は、当初、小野派一刀流をおさめ、大工時代に天然理心流を学んでいます。沖田あたりとも出稽古の絡みで親しいわけです。新選組への、参加は、近藤が江戸に戻ったとき。隊士募集に応じてのことでした。 このとき、大石の奥さんには、お腹に子供がいて、生ま
もっとみる新選組八犬伝における、沖田総司の周辺事情
江戸での沖田総司は、千駄ヶ谷の植木屋平五郎宅で療養していたそうです。両親を幼くして亡くし、母親代わりとなって育ててくれた姉ミツも、夫林太郎とともに、庄内藩に去った後です。史実では、総司を看取った家族はいなかったようです。
新撰組八犬伝では、病床の沖田を仁右衛門が守っていたことになっていますが、総司のすすめで、彰義隊の決戦に参加してしまいます。総司とは一つ違い。試衛館では、よきライバルであったよう
新選組八犬伝主人公、奥村仁右衛門という人物と、物語前夜について
新選組八犬伝の主人公、奥村仁右衛門は、徳川幕府御家人、御徒組の侍ということになっています。幕末の時点では、洋式部隊に組み込まれ、幕末の戦争を戦っています。物語は、上野戦争から始まるので、この時点では、幕府はなくなっているのですが。
本人は、フランス伝習隊に配属されているので、鳥羽伏見の敗戦後に江戸まで戻って参りました。史実では、伝習隊は、江戸脱走組と、残留して新政府軍に組み込まれたものと、敵