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筋膜とピラティスは相性が悪い?知っておくべき筋膜の特性

本日は、ピラティスエクササイズをする際に切っても切り離せない筋膜との関係性についてまとめていきたいと思います。


先日のオンラインセミナーの動画のみ有料で掲載してますが、
文章は全て無料で見れますので、是非読んでみてくださーい!

それではどうぞー


筋膜に対するエビデンス

最近は筋膜ブームで筋膜関連の整体やセミナーがとても増えてきています。
私自身もコラム書くくらいなので、筋膜の考え方はとても好きです。


ただ、筋膜のエビデンス的には、明確なデータはまだ出ていません。
そのため、臨床でアプローチする際に、筋膜の考えだけをベースに治療選択しても全てを解決することは出来ないはずです。

ですが、ピラティスも同様でまだ明確にエビデンスとして良いとは言われておりません。

慢性腰痛に関しては、研究報告が出てきていますが、
まだまだエビデンスとしては弱いのが現状です。

しかし、それらを踏まえても臨床で筋膜✖️ピラティスの要素を
考慮した方が、何かと都合が良いのも事実です。

現在のエビデンス状況を踏まえた上で、筋膜✖️ピラティスのメリット・デメリットについて知っていただけたらと思いまーす!

筋膜✖️ピラティスのメリット

筋膜は筋肉の10倍以上の受容器を持ちます。
この受容器の中でも、キーポイントとなるのが筋のセンサー「筋紡錘」。
筋紡錘は伸張されることで活性化する特徴があります。(下図参照)

オンラインセミナー資料より抜粋


なぜ筋膜の特性で筋紡錘の話をするかというと、
「筋紡錘は筋周膜に存在」するからです。

下図を見ると、筋外膜と筋内膜の間に筋周膜は位置します。
筋外膜、筋周膜が伸張されることで、筋紡錘が活性化し、筋収縮が出来るようになります。

オンラインセミナー資料より抜粋



では、この原理がピラティスとどう相性が良いのか?


ピラティスの本質は筋力トレーニングやストレッチではなく
Stady of Movement”動きの学習法です。

トレーナー・リハビリ業界のワードで言えば、
Motor Countrol:モーターコントロール」ですね。
正しい位置で正しく筋活動を行うことで、身体の使い方が変化していきます。


その刺激を入れるのに、筋肉の10倍以上受容器のある筋膜を刺激することで、求心性ニューロンが刺激され脳への情報量が多くなります。

この中枢神経系を刺激することが筋膜✖️ピラティスを活かす一番のメリットとなります。

オンラインセミナー資料より抜粋



では次に筋膜✖️ピラティスのデメリットについて解説していきます。

筋膜✖️ピラティスのデメリット

デメリットはザックリ分けると2つあります。

①伸ばしたい筋肉が伸ばしにくい
②インナーマッスルを鍛えにくい

それぞれの理由を解説していきます。

①伸ばしたい筋肉が伸ばしにくい

例えば、柔らかいセラバンドと硬いセラバンド結んで両端から引っ張るとします。
引っ張った結果、柔らかいセラバンドだけが伸びて、硬いセラバンドはほとんど伸びないのがイメージ出来ますでしょうか?

この現象はセラバンドだけでなく、人間の筋肉でもそのまま応用できます。

筋肉を1方向にストレッチしただけでは、伸びやすい筋肉だけが伸びて、
ターゲットとする筋肉を的確に伸ばすことは出来ません。

さらに、この現象に合わせてもう一つ厄介な筋膜の特性が

②深層筋の収縮が入りにくい

「全身の姿勢の「設定」は深部の筋で決定する。」

アナトミートレインより

と言われています。

例えば、骨盤の前傾(股関節屈曲の姿勢) では、大腿直筋あるいは縫工筋のリリースよりも恥骨筋と腸骨筋のリリースでより大きな効果が得られます。

そのため、ピラティスで幾らインナーマッスルを賦活しようとしても収縮が入りにくい人はいませんか?

そういう方は、表層の筋膜のみで運動を遂行してしまっているケースが考えられます。この代償を修正するために、骨盤のニュートラルだったり正しい位置を伝えたとしても混乱するだけです。


この問題を解決するのに意識するべき筋膜がDeep Front Line(DFL)です。
ピラティスインストラクターであれば、この最深層にある筋膜の特性を理解してエクササイズを出来るか?がキーポイントとなります。

オンラインセミナーではこの問題を実際の臨床に落とし込んで解説していきます!
もし、アプローチ方法までご興味ある方は是非見てみてくださーい!


明日からの臨床で活かせること間違いなしです!笑

ご興味ある方は是非ー!

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