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里に活かす仏道

新社会人の人たちもようやく緊張の一ヶ月から連休に入れるタイミングですね。
学生生活と社会生活は全く異なるしなれない環境とリズムに気合で頑張って馴染もう、身につけようとする人と、頭が追いつかない人と、もうイヤになっちゃってる人と様々かもしれません。

 下積みの時はなんにもできないし、分からないし、人間関係の見極めもわからんし、右往左往。何も出来ないから役立たずなんて不安になったりして。

いやいや、なにいってるんですか。
なにもできないから教えてもらったり、行動して見て覚えるしか無いのです!!
最初からできる人なんていないですよ。

要領よくお仕事ができる人、身につくセンスがいい人ってたしかにいるけどごく稀なことで。しかも、このタイプの人は陰でものすごく普通の人の3倍は努力をしてたりする。

社会人、大人になるっていうのはコツコツ努力して、辛いも苦しいも噛み締めて、ときに反骨して、うまくストレス発散して、自分の力で生活を営み…
そんな日常の繰り返しになっていく。
小学校の6年、中高3年、大学4年、そんな区切りのある生活ではなく、これが延々延々続くのです。

失敗しても、粋がっても、生意気でも、怠け者でも、社会不適合でも、大人はみんな生ぬるく見守って干渉もしない。
大人になると受け身で居ては成長の機会は得られなくなる。

若い時分は未熟な自分をかわいがってくれる人、親しくしてくれる人たちになんとなく守られながら、次第に自分で選択し、迷いながらも自分の結論を導き、歳を重ねたときに今度はだれかに何かをしてあげられるようになり、身につけた礼儀で人間関係を交わしたり、築いたり。

そんなかんじ。

読経修行がこのコツコツ行動を積み重ねていく過程に似ていて、トレーニングとして体感していくことが出来る。

身近で誰でも手に入る観音経。

ながいんだよなぁこれ読むの🥹🥹🥹
と渋々思いながらも、ヨイショと気合をいれて読経をはじめる。

ながいんだこれがまた(笑)
なんちゃら得度者〜
までくるとやっとここまできた!と感じながら読み続ける。

偈文まできたらあと一息。リズムに乗って乗り越え行く。

つまり、やり始めれば終わりまで読経する。
やれば終わる。
めんどくさくてやめればそれまで。

それだけのことなのだけど、「やれば終わる」というのは日常を過ごすのにとても大切な過程なのだ。

一歩を踏み出さなければ物事は進まない
一歩進んだらまた一歩
そしてまた一歩
迷ったら道を探してみる

自分の人生を歩み作っていくこと。
人間はいつまでも子どもではないし、おとなになったからといって成長が止まるわけではない。
年老いたら成長が止まるわけでもなく、熟し、円熟していく。
体の成長はピークをすぎれば老いていくが
精神は円熟を目指していく。

私も何十年経ったあとどんな老人になるのか自分でもわからない。
だけど、こんな年寄になれたらいいなと思う姿もある。

十代、二十代、三十代、四十代、五十代、六十代、七十代、八十代‥…

それぞれの年代での価値観があり、願望が有り、暮らしがあり、考え方があり、知恵があり、行動があり、現実があり、夢があるのだろう。

どろくさくてもいろいろやらなくちゃいけない新社会人。
やれば経験になり身になる。
経験は筋トレみたいなもの。
いま一生懸命やったことが将来の自分をつくり、過去の自分に励まされながらまた未来を歩んでいく。

GWは息抜きをして、またお仕事がんばろう!
気持ちよく仕事ができるように(^^)

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