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ひび

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日々のことについて文章を書きます。
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2022年1月の記事一覧

第9回筆談ラジオ

あなたの手首に丸かじり、ヤング嶋仲です。この番組はパソコンのキーボードで話し書くラジオ、つまり一度書いたものは消さず直さずそのままお送りします。誤字脱字は勘弁小太郎でお願いします。この筆談ラジオ、あなたはいつ読んでいますか。朝起きてすぐ、通学通勤のおとも、昼休み、自宅でごろごろ、大便中、お風呂で、眠る前に布団で。さまざまな時間に、さまざまな場所で読まれていると想像すると、面白い。というのは、同じ言

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夢なき子

夢、なんて大袈裟なものを持つことが出来なくても全然問題無い。夢は夢のままであり続ける。つまり、リアルではなくどちらかというとファンタジーの産物で、頭からお花を咲かせたい、とかそういう類の理想が夢では無いか。だからこそ叶ったときの感激もひとしおなのだろう。同級生が持っていた羽生善治の下敷きにも「夢は持たない。持つのは目標だ」という格好良い言葉が書かれてあった(それを何故か自分は20年以上も経った今で

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レター

きみへ

今、夜行バスの中でこれを書いています。私は心から後悔しています。一応、少し上等な3列シートにしたのは良いけど、私の席は3列の真ん中で落ち着かない、それに平日だというのに何故か満席で、車内はモワモワしていて少し臭い。ただでさえバスは寝られないのに、これだと全く眠れそうにありません。だからちょっと、暇潰しも兼ねて、この手紙を書いているというわけです。

今日は朝から大慌ての一日でした。せっか

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漫画家になりたかった

漫画家を諦めたのは、絵が上手くないことと、集中力が続かないことが主な理由であった。二つ上の姉は絵を描くのが好きで、ノートによくオリジナルの漫画を描いていた。姉の漫画は細かい線の絵で本格的なタッチが為されており、小学生ながらに上手だったと思う。後に姉は絵画教室へ通い、芸術大学へ進学した。

さて、鼻垂らしの小坊だった自分にとっても、漫画というものはとにかく大好物であり救いのエンターテイメントであった

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だめ坊

私の普段の行いを見て、シマナカさんはしっかりしてはるから、などと言う人がいるが、あはは、おれのこと何も分かってないよと思う。昔からだめ坊だった私は、大人になった今でも俄然だめ坊であった。ここ最近は特にひどい。こないだの夜の話。自宅にて、ソファに深々と座り、一丁前に煙草に火を付けて何度か味わった後、灰皿に一旦煙草を立て掛けた。少し本を開いて、ふむふむ、目線は本のまま、懐からまた新しい煙草を取り出して

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瞬くファースト

15曲入りのCDを作った。『瞬くファースト』という音楽のアルバムである。12曲は自分とツイキャス配信の視聴者とで、去年一年掛けて作った楽曲、残りの3曲はジョン・レノンの和訳カバーである。演奏は全て、独りで行った。ギター、ドラム、そしてベースはギターの上の辺りの弦を弾いて後で編集でピッチを下げた。歌を重ねたり、タンバリンを叩いたりして、無料の編集ソフトでエフェクトを掛けた。歌詞カードもちゃんと作った

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異形の快楽

今年の誕生日は、営業の漫才仕事へ行き、見事にスベって、もうそれは笑っちゃうくらいにスベって、最高の気分だった。漫才というのは不思議なもので、滅茶苦茶ウケたら勿論気持ち良い、そして滅茶苦茶スベったときも、それはそれで気持ち良い。生半可なヤヤウケが一番悔しい。しーん、を通り越して、ぴーん、と無音になる中、阿呆なことを演り続けることには異形の快楽がある。氷の真顔の観客をちらりと見て、もう一発ボケをかまし

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ジャングルジムで遊びたい

今日は年明け一発目の舞台をやって、その後独りで飯を食った。ふざけすぎなほどに街は寒くて、震えた。大阪はまだマシか。東京は雪らしい。あなたの住む街はどうですか。

家に帰り、思い出せないことを必死で思い出そうとして、結局よく分からぬまま誕生日を迎えて自分は34歳になった。ジャングルジムで遊びたい。冬は思考停止の季節だから、あんまり深く考えず、毛布でぬくもります。

卑しい口元

昼過ぎに起きて、実家の車を借りて姉とともに祖母宅へ行った。事故ったぶりの運転で少し緊張したが、無事に到着出来て良かった。米寿の祖母は、耳も遠くてまるで呆けているのだが、とにかくお喋りで、たまに凶悪な冗談も言うので面白い。車で来たと言う自分に矢鱈とビールを勧めてきた。飼い犬のジェリーは老犬で、こないだから足と目が悪くてほとんど寝たきりのようになってしまったそうで、祖母が年末に病院に預けたという。心配

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とどろきひめみこと

止止呂支比賣命神社。昨日のラウンドワン帰りに通りすがりで寄ったところなので何と読む神社か分からず、お守りを売る巫女さんに聞いたら、「とどろきひめみこと神社」というらしい。トトロは関係無かった。止、と書かれたお守りが売られていて、ちょっと面白かった。おみくじを引くと、数年ぶりの大吉であった。枯れ果てた田んぼに夕立が降り、豊作となって願いは叶う。ちょっとは良いことあるかもしれない。

去年は、色々なこ

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第8回筆談ラジオ

あなたとともにハッピーニューイヤー。ヤング嶋仲です。この番組は言葉を話し書くラジオ、パソコンのキーボードから全世界へお送りしています。一度打った文字は直さずそのまま話し書きます。2021年が終わりました。今は元日の朝5時過ぎです。珍しく、自宅で、パソコンで、書いています。このラジオのために、私は昨日、わが店からパソコンを持ち帰ったのです。今、私はまったく眠たくありません。正月は、眠らずに朝を迎えた

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