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ひび

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日々のことについて文章を書きます。
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2019年5月の記事一覧

雨歩き

今日は洗濯しようと意気込んでいたのに、起きれば雨、止む気配も無く降り続けていた。ぷんすか拗ねた自分は、お気に入りの服を着て、髪もジェルワックスでしっかりとセットした後、外に出て、傘もささずに歩いた。それでも雨は止むことは無く、しとしとと降り続けていた。負けじと自分も闊歩した。ずんずか歩いた。服は濡れ、髪はしおれていたが、お構いなしの顔つきで、決して雨宿りはしなかった。おれは雨宿りをしなかったのだ。

足裏地獄

末端冷え性の自分は、冬場になると足の裏が氷のように冷たくなる。寝る前になればストーブなどで温めるがそれでもなかなか辛い。自分は、冷えた足を持ってしまったのも神から与えられた試練だと思い、ジーザス・クライストは暗い人、と言いながら足裏を揉み揉み、冬を越した。詳しくは、
https://note.mu/shimayoung/n/n4be0317f3f67

近頃は真夏の如き暑さで、空には快活な太陽が鎮

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髪切り大将

令和時代になったというのに、日がな愚鱈の自分は朝から納豆ばかり食べている。このままではいかん、現状を打破せねばならん、と思い立って、携帯を開いて見たのは、ホットペッパービューティーというサイトであった。何もビューティーになろうというわけでは無い。自分は美容室に行って髪を切ろうと思ったのである。とはいえ、自分は根っからの床屋嫌いで、普段は専らセルフ斬りをしては血まみれになって笑う、ということを繰り返

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雨音

終わらない雨音を聴いていると、何だか気だるい心持ちになってくる。今まで積み上げてきたものが全て流されていくようなイメージとともに、焦燥と不安がまとわりつく。びしょ濡れのネズミがベランダで震えている。

雨音が好きな人もいるらしい。知り合いでも、そんな女性がいた。彼女は部屋の中で窓の向こうの雨音を聴いていると、精神が穏やかになり矢鱈と落ち着くのだ、と豪語していた。滝の音はどうだと言うと、それは違うあ

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今日の食べ物飲み物

10:00 お茶(自宅)

14:30 お茶(自宅)

16:00 お茶、牛丼、小うどん(なか卯)

16:20 水、ロキソプロフェン、珈琲(喫茶 風の物語)

18:30 珈琲(ライヴ喫茶 亀)

22:00 お茶、煎餅(自宅)

22:30 お茶、キーマカレー、牡蠣フライ(自宅)

23:00 缶珈琲(公園)

0:00 珈琲、プリン(自宅)

近頃は不眠症がひどくて、夜になっても朝になっても眠れない。昨日も舞台が終わり、夜中に帰宅してからギュンギュン目が冴えてきて、日が昇って、チュンチュン聞こえても、まだ、起きていた。何をしていたわけでもない。ただ、部屋の真ん中で、ぽかんと座っているだけで、時間だけが流れた。腹が減ったなぁ、腹が減った、今日は何を食べたんやったっけ、と思い出す。が、なかなか思い出せない。昼に鯖と白飯食べて、あれ?それだけ

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満員御礼札止め

近頃は、自分の店でのライヴもお客が入るようになってきた。一時期は20人も入れば御の字であったのに、今では、立ち見など出て、ライヴによっては満員御礼札止めになることもある。嬉しいことである。勿論、我々の力では無く、周りの演者の人気や集客力の賜物であるが、何にせよ、沢山の人の前で漫才が出来ることは有り難い。

ただ、素直に喜べぬ自分もいて、なぜなら、満員御礼札止めによる障害も確かに存在するからだ。まず

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土中の戯言

どこにも所属せずに活動していると、地下芸人、アングラ芸人、などといった言い方で評されることがある。そう言われたときには、首をかしげて白目を剥いて、やるせない気持ちになる自分がいて、やるせないからやるせない。自分が今までやってきたこと、そして今やっていることは、所詮、地下活動なのだ。全くもって理解出来ない。

ひとつずつ処理していくと、地下芸人、これは、地下に埋もれた芸人、といった意味であろう。しか

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世間では連休が明けてドタバタ労働の日々が再開したというのに、自分は一体何をしていたのかというと、昼寝をしていた。目が覚めても布団にくるまったまま、ごにょごにょと蠢いていた。自慰をして、むくりと起き上がり、ししゃもを食べた後、また布団へと直行した。寝転びながら鼻毛を何本か抜いたのだが、ゴミ箱に捨てるのも面倒だから灰皿に捨てた。こんな男は最低だろう。誰にも見られていないのをいいことに、抜いた鼻毛を灰皿

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マイナス排除

今後の人生をどう生きていきたいかというと、嫌なことや危ないことやしんどいことを出来るだけ排除して生きていきたい、と切実に思っている。外に出ると、否応無しに嫌な人間にぶち当たることもある。危ない事件に遭遇することも、しんどい作業をしなければならないこともある。そのようなマイナス面を出来るだけ排除する意識を、常に持つ。楽しくなりたい、嬉しくなりたい、喜びたい、などとは決して思わない。あくまで、マイナス

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あなたにあげるよ

壁にチラシをぺたぺた貼っていたら、いつの間にか平成が終わっていた。チラシはおよそ100種類。初めは丁寧に貼っていたのに、途中からはどうでも良くなって、雑に貼り散らかした。黙々とテープをちぎり、壁にチラシを貼り続けるだけの作業は、ひとつも面白くなくて、寂しさだけが募った。深夜二時頃、作業が終わって、ぼんやりと煙草を吸う。肯定してあげよう。ぼくは、今までも、これからも、変わらずに、こうして、やっていく

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