夏休み子ども科学電話相談8月2日ピックアップ「恐竜に自分の名前をつけたい」ルールをかいくぐって命名できる方法とは?
NHKラジオ『夏休み子ども科学電話相談』、本日も「想像力の天才」というパワーワードが炸裂しましたが、今回のピックアップはこの質問です。
小学1年生のさわちゃん。自分で恐竜の化石を見つけたら、自分の名前を冠した「サワサウルス」にしてもいいですか、という質問。全文の文字起こしは公式サイトにあります。
人の名前がついた恐竜としては、夫婦で恐竜学者の2人の娘の名前であるレエリンからとったレエリナサウラ(「サウラ」は「サウルス」の女性名詞)、息子であるティムからとったティミムスがあるそうです。ただ、こういったケースは少ないとのこと。
そうしたらさわちゃんは「フタバスズキリュウは?」と。確かに、この恐竜の発見者は当時高校生だった鈴木直さん。ところがこれはニックネームみたいなもので、正式な学名はFutabasaurus suzukii (フタバサウルス・スズキイ)。どうやら、学名のうしろのほうにある「種小名」になら名前をつけることができそう。
そこで小林先生が考えたのは、さわちゃんが見つけた化石を自分のところにもってきて、小林先生自身の名前をつけることはないけど、発見者に敬意を表してさわちゃんの名前をつけることならできそうだ、というもの。
先生:さわちゃんは女の子だから「サワサウルス」じゃなくて「サワサウラ」になっちゃうけどいいかな?
さわちゃん:いいです!
先生:決定だ!じゃあ恐竜を見つけに行こう!
勧誘きました。その後の展開は容易に想像できますよね。
* * *
確かに恐竜に人の名前はあまりなく、ラテン語(?)に由来するものが多いです。今期出てきたものは、「優しいお母さん」という意味をもつ「マイアサウラ」です。
似たような傾向は遺伝子や変異体の名前にもあります。こちらはもっとフリーダムで、内臓逆位のショウジョウバエの変異体に、マンガ『北斗の拳』に出てくる内臓逆位の敵キャラの名前である「サウザー」というものがあります。よろしければ拙著をなにとぞ。
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