わたしの履歴書:vol.4(転職期)
◆転職活動
そして、19年務めた会社を退職したわけなのですが、無謀なことに次を決めずに決断してしまいました。当時は転職サイトとかが全盛でして、色々検索したり、エージェントから紹介してもらってはいたものの、どうもうまくいきません。もちろん辞める直前までは激務でしたので、なかなか時間が取れなかったというのが現実でした。短期バイトをしながら転職活動をしていたものの、どんどん焦りが出てきてこれはどこでもいいから職に就かなきゃみたいになってきてました。あんまり気が進まなかったハローワークにもいきました。そこでもなかなか決まらずでした。年収は大幅に減らしたくなかったのが決まらない原因ではあったと思います。合計100社以上は応募したはずです。結局ハローワーク経由とエージェント紹介の2社から、製造と商社をしている会社に決めました。退職してから約3ヶ月無職でした。(笑)
◆商社での仕事
ちょい業種を言うと身バレしそうなので伏せますが、自社でモノづくりもする商社さんに転職する事ができました。面接では、「おう!好きなことどんどんやって活躍してくれ!」という話だったのですが、想像を絶するトップダウン会社でした。(泣)ん?おかしいぞと思いながら、3日で社風は理解できました。
まずは仕事をちゃんと覚えようということで、いわゆる現場ではなく、ホワイトカラー的な作業ですね。今まで縁のなかった感じですので、請求書と納品書などの伝票処理や在庫管理、生産計画、資材管理など、普通の会社なら当たり前にやっていることをここでようやく学びました。あー、こうやって発注して納品されて処理して月末棚卸してんのかーと理解できました。今まで誰かがやってくれていることを自分でするようになり、会社そのものの全体的な流れを学習することができました。ただ、教育が全然でしたね。一回ささーっと説明してあとはほったらかし。分からないことがあっても再度教えてくれることはありません。自分のメモと自分で聞くこと、しかも関わる方もできる前提でどんどん仕事を振ってきます。入社して間もない頃は、大変なのは当たり前で割り切って対応できるようになるまで頑張りました。その後に製造側にも異動したものの、自分のスキルを使おうとしても、「そんなレベルの会社違う」「うちには合わない」の一点張りで、良くしようという意思が全く感じられず、再度転職を意識しました。
1年ひと回りした頃に転職活動をしながら仕事をしました。ほんとはもっと早く転職したかったのですが、ここでの学びはしっかりとしておきたかったのと、再転職するのに1年未満はマズイと感じていましたし、二度と失敗できない状況の中、自分でしっかり納得して転職先を決めてから辞めようと考えていました。仕事を頑張るというよりは、転職先を探すことにエネルギーを費やしていました。
◆天職先に転職
今度はハローワークは行ってません。エージェントさんの紹介に絞り、自分のスキルを最大限活かせるなら業界は問わないと考えていましたが、やはり自分の得意分野の製造畑でアピールすることにしました。今度も30社程応募したでしょうか。仕事しながらなので、面接調整できなかったり、即入社じゃないとダメとかでなかなかうまくいきませんでした。あまりにも決まらないので、次の紹介先がダメだったらあきらめて腹くくってここで頑張るか。とまで考えていたのですが、「都合が取れて面接に来れるときでいいですよ」ってすごくこちらの我がままを聞いてくれる会社さんがありました。一次面接に合格してから二次面接まで3ヶ月以上空いたりしたのですが、快く待って頂き、結局紹介されてから半年近くかかって採用に至りました!面接で社長に「ブラジル行くって普通じゃないよね、そういうポテンシャル持ってる面白い人が活躍しないはずがない!」と、ここでブラジルでの経験が活きることになりました。たいがい食いつきますよね。(笑)
こんなに不採用ばっかの人が言うのもなんですが、面接の心得とか職務経歴書のポイントとか、エージェントさんと一緒にかなり頑張りましたのでそこそこいいモノが作れるようになりました。エージェントさんは今でも僕の職務経歴書を見本にしてくれているそうです!嬉しいですがお恥ずかしい。。。
採用して頂いた会社は製造もしてる小売業です。自社で作って販売まで行う自分のスキルとやりたいことの両方を叶えることができる場所でした。しかも、現状を変えて改革を進めたいが、なかなか進んでいなくて困っているという課題は明確だったので、過去に囚われずに良いものはどんどん導入したいということでした。まさに僕にうってつけ!いよいよ活躍できるかも!とワクワク状態で業務にあたりました。まずは製造現場を知り、気付いた箇所から改善を進めるといったミッションを頂きました。
それから4年が過ぎ、ある程度の役職まで頂き、権限も持つことができるようになりました。本当にありがたい限りです。色々なプロジェクトや自身の提案もどんどん進めるようになりました。今度はスピード感が大事になってきた所で、上長のサポートもありプロジェクトを推進する部署に配属させて頂きました。まさに、自分のやりたいことをどんどん進められる環境になったわけです!
次のステップはやっぱり仲間が必要です。他部署を横断してプロジェクトを進めることが多くなっているので、なるべくなら同じ想いの人が多い方がやりやすいわけです。誰かおらんかなーっていうときに、社内改革をやったろぜー!みたいなひょんな休憩時間の話の中から有志で集まったメンバーで定期的に打ち合わせをすることになりました。(3人ですが。。。)そして今、会社を変えていこう!もっと明るく楽しい職場にしよう!ってことで日々色んなアイディアを出しているところ、コロナが発生してしまったのです。で、色んなことが停滞したしまったのですが、そんな環境だからこそできることを今模索中でございます。
◆行動を変えた
そこから自分の中で変化させた行動があるのです。当たり前やん!何をいまさらって感じる方も多数だと思います。すいません、まだまだ僕は人間ができていないので、今頃こんなことに気付いちゃったわけです。
①自分の知識や学びを惜しみなく共有する
今までは、自分の知識や学んだことはタイミングが来るまで披露してこなかったことが多かったです。必要なときに出すみたいな感じだったのですが、仲間にすぐ共有するようにしました。知ってることは常に共有、新しく学んだことはすぐに皆に教える。すると、アウトプット効果でしょうか、自分にさらに腹落ちしてあいまいだった箇所も整理されていきました。あわせて仲間も喜んでもらえて一石二鳥です。さらに、仲間が間学んだ事も教えてくれるようになり、GIVE&GIVEの関係になっていきました。
②苦手な人、嫌な内容ほど直接話をする
なかなか怖いですよね。話通じない人もいますし、馬鹿にしてくる人もいます。何かと攻撃的な人もいますが、そういう人はメールで済ませてしまったり、詳しい説明を避けてしまったりしますよね。それはやっぱり逆効果で、直接話しに行くと意外とすんなり理解してくれたり、思い過ごしになることが多いように思います。その一歩がなかなか難しいんですが、そうすることで新たな信頼関係だったり、周りからもあの人と話できるんやー!みたいな感じになって良い循環が生まれ始めました。
③次に直接会ったときに再度感謝を伝える
当日の別れ際にありがとうってもちろん言うのですが、あとで電話とかメールとかでお礼することありますよね。だいたいそれで終わってたのですが、次に直接会ったときに、「あのときは助かりました!ありがとうございます!」ってまた言います。ちょっとしつこいと思われてしまうかもしれませんが、感謝を伝えることは何度でもいいと思います。(もちろん嫌味にならない程度にね)相手もまんざらでもない感じになりますし、また助けてくれるようになります。だって自分がそう言われたら嬉しいでしょ?
◆まとめ
というわけで、転職を2回したわけなのですが、全く後悔していません!むしろこの2回の転職は自分の成長を促してくれた良い経験でした。19年続けた会社では、体系立てて教育を受けたわけではないですが、幸い大企業の工場が現場だったこともあり、いわゆる昭和スタイルで見て盗む、身体で覚える的に学ぶことができました。そこでの不足分を2社目で経験、会社のホワイトカラー部分の経験を積みました。ホンマにダメな会社の典型的なパターンを体感し、ここまで人の能力を発揮できないようにしてしまうのもスゴイと逆に感心してしまいます。ただ、指示待ちタイプの人にとっては天職なのかもしれません。
そして今の会社は実は「日本茶」の会社なのですが、もともと全然お茶に関わりがなかったのですが、良い製品を自社で販売するという部分ではまさしく僕のやりたいこと。紹介頂いたエージェントさんとは、今でも連絡を取り合って近況報告しています。僕にとっては本当に命の恩人のような存在であり、人生を大きく変えたキーマンなのです。超感謝です。
さて、これにて「わたしの履歴書」シリーズは一旦終了となります。長々とお付き合い頂きありがとうございました。そして今現在に至るわけですが、素晴らしい仲間に支えられて「社内改革」を進めている真っ最中です。今後このあたりのお話や、自身の経験やインプットしたことを皆様と共有できればと考えています。引き続きどうぞお付き合い下さい。よろしくお願い致します。
次回はもうちょっと砕けた感じで「しまけん」を知ってもらおうと思います。
(まだ続くんかい!)
#自己紹介 #履歴書 #転職 #天職 #商社 #小売 #行動 #社内改革
この記事が参加している募集
サポートなんて嬉しすぎます!より良い情報発信のために使わせて頂きたく思います。よろしくお願い致します。