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ホームステイ記事:反省と考察

先日書いた”海外在住の友人にお願いしてはいけないこと”がえらいことになっています。

私は基本、アルフィーの記事しかSNSではシェアしないのでこの記事をシェアしてくださったのは読者の方です。そのおかげでたくさんの人に読んでいただき、その方達の感想や共感やエピソードなどを読むことが出来ました。

同じ様な、また詳細は違うものの似た様な経験をお持ちの人がたくさんで驚きと共に”お疲れ様です、大変でしたね”とお伝えしたい気持ちです。”わかる”と言ってくださる皆さんのコメントを見てちょっとホッとしました。断りづらい理由を理解して・読み取ってくれて・共感して貰えて嬉しいです。

まずは読んでくださったみなさん、ありがとうございます。そしてこのプチバズり(私にとっては爆バズりw)で学んだことがたくさんありますので、今日は記事とみなさんの感想を振り返り、考察と反省を述べたいと思います。本当は山ほどあるのですが、長くなるので数点だけ。

最初に断っておきたいのは私が”お願いすべきではない”と書いたのは、友人からの子供をホームステイさせてくれ、というお願いです(家族はまた違うと思います)。大人が旅行のついでに立ち寄る、アパートが見つかるまでちょっと居候、などではなく子供だけホームステイが前提です。

反省1:”個人が嫌なことなので多数の意見として’お願いしてはいけない’と書くのは傲慢だ。自分は人に来てもらうのは嬉しいし長期滞在もOK"
もっともな意見です!言い切ってしまっているのでこれが正論だとの印象を与えたのは申し訳ないです。“お願いしない方がいい”もしくは”お願いするときに考えてみて欲しい”にすれば良かったですね。

お願いしてはいけない、という理由は本文の最後に書いてありますが、その“お願いする側”と“受ける側”の温度差が、関係にヒビを入れる可能性が高いことに重点を置いていました。以後気をつけます!

反省2:”海外はアメリカだけじゃないのにアメリカの話、タイトル詐欺” これはタイトルをつけるときにも考えたのですがアメリカ以前に暮らした国(ヨーロッパ・アジア・北米、計6カ国)でも異文化体験をさせたいという隣人・親戚・同級生から”いつか子供をホームステイさせてね”という話があり、大きくまとめて”海外”とつけたのにアメリカ以外の話をしなかった(長くなるので・・・)が反省点です。詐欺の印象を与えてしまい申し訳ない!

反省3:友人からのお願いと他人からのお願いを交えて書いてしまった。他人なら ”イヤじゃ、ボケ、図々しいわ” と断れるけれど、友人では難しい。

私が子供のホームステイを断る理由はたくさんありますが、その中でも一番大きいのはやはり安心・安全を保障できる土台がないのが本音です。それは彼らに割いてあげられる時間や労力や、起こりうる事故や怪我、生活に伴うストレスやイライラ(+夫婦喧嘩も)をなかなか想像できないから(知らない人なら尚更)。それは頼む側も同じだと思うのですが、気心知れた仲だから安心と安全がセットだと思われているような気がします。元の記事でも書いていますがお金を頂いても、貰わなくても、同様に安全面で悩み、困り、断ることになります。知らん人からのお願いはそれ以前に本当に迷惑以外ないです。

考察1:”この手のお願いをされやすい人なのでは”。ちょっと立ち止まって考えてみると、確かにそのような気がします。

夫婦どちらも日英+1のマルチリンガル(夫は母語が英語)
有名大学・人気の観光地に近い(歩いては行けませんよ)
アメリカ人家庭はオープンという印象・ステレオタイプ
二人とも教師で、夏休みが長い

一番の理由は最後だと思います。教師だから子供が好きだろう・扱いは楽だろう・色々教えてくれるだろう、そして夏休みが長いので時間もあるだろう、そう思っているのだろうと推測します。実際は夏は忙しいんですよ家にいる時は!学会発表の論文や研究は夏にしか集中して出来ないし、教師研修もサマースクールもあります。ただそれを説明しても”庭で遊ぶだけでいい”や”サマースクールに入れてくれればいい”と交渉される時もあります。

ただみなさんのコメントを読むと、職業や地域に限らず、お願いされることも多い様ですね。

考察2:”海外長いくせに細かすぎる・センシティブすぎる” とのご意見も見ました。即座に躊躇いなく断れる・そうでない相手、また個人的に細かい・細かくない部分が誰しもあると思います。
ただ、海外長いとおおらかで何も考えずクヨクヨしないわけではなく、海外長いからゆえに細かくなる部分もあるのですよ(大雑把になったところもあります)。
人種も宗教も言語も価値観も何もかんも自分のものと違う人たちと毎日過ごし、無駄な衝突や誤解を避けるために日々観察し、学び、努力する人生なのです。

簡単に“イヤ、やりたくない”と告げられた相手の心のうちも考えるし、どんな反応をするだろう、どう言えば摩擦なく解決できるだろう、どんな風に説明すればより理解が深まるだろう、と何かを言う前に考えることは多いです。

考察3:”うちではダメって断ればいいだけの話” ”お金くれるならって断れ” ”留学斡旋業者紹介して断れ” ”嘘をついて断れ”

ホームステイをお願いする方々も“ただ言ってみただけ(と返事する、本心はわからない)”から“真剣にうちの子の将来のために”まで様々です。
その誰もがちょっとは“OKしてくれるかも”と思っているからお願いするのではないでしょうか。お願いする行為自体が受け入れられることを期待しているとも受け取れます。そうするとこちらの心中は、近しい人ならやっぱりガッカリさせたくない、でも受け入れる気はない、さらには気まずくなったらイヤだ、など色んな感情がミックスしています。

“断れば済む話、馬鹿じゃねーの”と私も思うんですよ!でも全ての人間関係がそれだけで済む話でもないのです。そこら辺は想像力を駆使して察してくださると嬉しいです。エージェント探しは私がやることではない、嘘は後々よくない・・・難しいですね。


子供だけのホームステイというのは受ける側にはたくさんの責任が伴い、例えば大学時代の友人が3泊するのとは全くの別物です

私はこの子供を預けるという行為がホームステイに名を変えると割とポジティブで”受け入れるべき”姿に見えてしまうのではないかと考えます。みなさん仰っているように”日本でも無理”なことですが、何故かホームステイだとアリだと錯覚してしまう人もいるということです。

もちろん海外在住の全員が私同様“お願いしないでくれー”と思っているわけではないので、絶対に死んでもお願いすんなよ!とは言いませんが、せめて断る側の苦しさもちょっとだけ理解していただけたら嬉しいです。

そしてうちはウェルカムーーーという方々もこれを機会にお友達に“うちにホームステイにおいで!”と誘ってあげてください。
国内でも海外でも、素晴らしい経験・発見・学びはそれ以降の思考・視点・感性・興味などに大きく影響を与えます。せっかく“来て!”と言ってくれるお友達がいるなら是非行ってみてほしいです。
もちろんエージェントや学校を通しての参加もお勧めです!

今回皆さんの意見や感想を通しての学びがたくさんあり、感謝の気持ちでいっぱいです。辛辣な意見もありましたが、違う視点や感じ方を見れて良かったです!

そしてツイッターでここから派生した色んな問題(人種・移民・コミュニケーションなど)を討論してくださったみなさん、ありがとうございます!知らないもの同士が繋がって互いに理解や知識を深め、情報を交換する、という場面を生で(スクリーンですが)見れて感激です。ここからも学ぶことがたくさんありました、ありがとうございました。

シマフィー 

海外留学・教育に興味のある方、読んでいただけたらうれしいな。


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