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アメリカ生活:シマリスのだいたい今

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最近のお話をまとめました。シマリス界では最近とはだいたいここ10年以内のことです。
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2021年11月の記事一覧

個人が残す”評価”、早よ禁止になれ

ネット社会になって久しく、世界中の色んな情報が誇張ではなく秒で手に入る昨今。商品のレビューやレストランの星なんかを見るたびに禁止になればいいのに、と思っている。 何かを買う時はアマゾンのレビューを読むし、初めて行く土地で食事に出る時は地図とともに誰か知らん人がつけた”評価”に目を通す。自分もまさに”ソーシャル”な使い方が当たり前になっているのだが、それでも理不尽に悪い評価を目にすると、それを作った人、売った人、はどんな思いをしているだろうかと心が痛くなる。 大量生産されて

感謝祭のご馳走

環境問題のことを考え、肉を買うことは年に何度かしかない我が家(普段食べているお肉は夫が狩った鹿肉です)。今日はその何度かのうちの1日で、私が楽しみにしている感謝祭です。(*アメリカ東海岸在住です)。 今年も18パウンド(約8キロ)のシチメンチョウを買い、朝から夫と二人でのんびり準備を始めました。シチメンチョウはこのサイズで4時間ちょい焼きます。 ゲストはおらず、たった二人だけの感謝祭ですが、いつも通りにたくさんご馳走を作ります。メニューは普段は作らない様なものばかりです。

目が覚めた私が焼いたクッキー

こちらでも書いたように、私はきちんと計らない大賞+ケチケチマン+アレンジ大王+てげてげ野郎なので、おかし作りがうまくいかない人間です。 ちゃんとレシピ通りにスケールできっちり計って、レシピ通りに手順を踏んで、きちんと混ぜたり冷やしたり時間通り焼いたりすればそれなりのものが出来るであろうクッキーやケーキ類は、レシピのどこか一部分を忘れたり、抜かしたり、大幅修正(勝手に)したりして、うまくいった試しがないのです。 なんとなく出来ているけれど、なんとなくちゃんと出来ていない、そ

一日一曲、ラブレター

11月22日は”いい夫婦の日” ということで、ちょっとだけ私たち夫婦の短い歴史を振り返ってみました。私たちは夫がダイビング旅行にフィリピンに来たのをきっかけに知り合い、日本(夫)とフィリピン(私)の遠距離恋愛を2ヶ月ほど続けました。その後、結婚を視野に入れたお付き合いをすることにしたため(そして私の職場がありえんほど悪い学校だったので)、私が帰国するという形で遠距離恋愛は終わったのですが、その間毎日、彼は仕事前の早朝に短いメールを送ってきました。 内容は夫いわく”絶対に読み

アメリカ、カップラーメン事情

最後にカップラーメンを食べたのはいつだったかなぁ・・・・今朝、高見沢さんのラジオ ”ロックばん” で、高見沢さんが ”時折カップヌードルの普通のやつが食べたくなる” というのを聴きながら考えてみるがはっきりしない。(*アメリカ東海岸在住です) うちでは絶対に買わないものなので(プラ・スチロール系のゴミが出るものはほとんど買わない)、多分もう15年以上口にしていないと思う。 私が初めてカリフォルニアの大学に留学した90年代初めごろにスーパーで目にするカップラーメンはマルちゃ

”大人だから”

もうずいぶん長い間大人をやっているのですが、最近になって大人のレベルが上がってきている気がする私たち夫婦(*アメリカ東に在住です)。 ここ2−3年は ”もう大人だから” と何かにつけて大人を理由に、これまでやらなかったことをやっています。大きな冒険ではありませんよ、我が家にふさわしく慎ましい(しょぼいともいいます)ながらも、これまでは色々な理由でやってこなかったことです。 その1:大人だから靴下を買い換える これまでに私たちは一体何足の靴下を買い、穴が開いては捨てられる

眉毛の力

ペンシルとパウダーを使って眉毛を描いている。もう何十年も描いているのでちょいちょいっとやるだけでパキっとした眉毛になる。力強くbossyな印象に作っている。 アイラインもぎゅーっと入れている。日本に帰るとたぶん私はくっきりアイライン日本一の称号がもらえるほど、一般的な日本人女性と比べるとバキバキにアイラインを入れている。そしてアイラインももう何十年も入れているのでリキッドの筆の先をしゅーーーーーっとやるだけで一気に描けるスキルがある。必ず目尻をシュッとさせるキャットアイにし

どこかで眠っていた音楽

小さい頃に聴いたことのある音楽を、何十年も経ってからふと思い出すことがある。きちんと歌詞を覚えているのもあればメロディだけしかわからない曲もあるが、どの曲も繰り返し聴いていたとか毎日どこかでかかっていた、という曲ではないような気がする。でも何かしら心に留まるほどのいい曲だったのだろう。 もう30年も日本で生活していないので、例えばスーパーやテレビやなんかで耳にしたり、誰かとの話題に出ることすらない曲ばかり。 確かに聴いていた、多分好きだった、そんな曲たちがずっとずっと長い

アメリカでアジア人のアメリカンジョークに笑う

人種差別(レイシズム)はアメリカでは深刻な問題であり、それを元に事件が起きたり、ニュースになったりしている。誰にでも身近な問題であるとともに、誰もがどう解決するべきなのかに頭を悩ませ、結局出口は見えないまま毎日を過ごしている。(*アメリカの東で教師をしています) そんなレイシズムや人種に関するステレオタイプは、コメディの世界では笑いのネタになり、差別されている本人も思わず吹き出したりする。身近であるがゆえに誰もが”あるある”と笑いたくなるからだ。 アメリカのスタンダップコ

Goes Around Comes Around

"What goes around comes around" とは因果は巡る・ツケが回るという意味のよく耳にする英語表現だ。誰かが悪さをして、その代償が巡ってきた時に "Goes around comes around!" と ”神様は見てるね” みたいな感じで言う。最近はもっと簡単に ”Karma!"(仏教の言葉・カルマ)と言うことも多い。 周りには悪いことをする大人が本当にうんざりするほどたくさんいる。交通ルールを守らなかったり、ゴミをポイ捨てしたり、失礼な態度を取っ

白いハイウェイを行く

今週から冬時間に変わり、朝家を出るころは(6時10分)すでに空が明るくなりかけています。(*アメリカ東で教師の身です) 相変わらずの渋滞でのろのろの部分もあるのですが、高速を降り、両脇に原っぱがある場所を通り過ぎる時には白い霧が立ち込め、まるで夢の中のような光景を目にする朝もあります。 今朝はちょうど朝陽が青い光からピンクとオレンジに変わる境目で、白く流れるような霧が本当に美しく、思わず道の真ん中で車を停めて写真を撮りました(後方に車がいないことをちゃんと確認してからね)

大人の Dream Car

What is your dream car, Shima? 男子生徒たちが休み時間に車についてわいわいと話していた時に聞いてきた。 彼らのドリームカーは私が聞いたことのない高級車ばかりで、値段も聞いたことのない数の0が並んでいた。パガーニとかマイバッハとか、そこらへんのスーパーの駐車場に並んでいるような車ではない。まさに Dream Car という車名を次から次へと口にする15歳たち。(*アメリカの高校で教師をしています) ”私のドリームカーは1982 アルファ

お菓子がちゃんと作れない運命

SNSやnoteで美味しそうな手作りお菓子の写真を見ると心の底から いいなーーーーーーーー と叫んでいる。というのも私は料理は大得意なのだが、お菓子づくりは何度やってもうまくいった試しがない。10回に1回の割合で ”ちゃんとできた” と思われるクッキーやケーキが出来る。それ以外は固かったり、しぼんだり、焦げたり、甘くなかったり、しょっぱかったりして、食べられないことはないけれど美味しくはない。 原因は大体わかっている。自分が大雑把で、さらにはちゃんと計量しないでテキトー

セカンドチャンス、人間も犬も

11月1日の今日はワンワンワンで犬の日らしいので、私の大好きな犬関連の団体をひとつ紹介させてください。 Pawsitive Change というカリフォルニア州で、受刑者たちを対象にしたリハビリプログラムです。(Paw=前足、とPositiveをかけています) もう長く活動されているノンプロフィットの団体ですが、目的はひとつーーー人間と犬にセカンドチャンスを与えてあげることです。(写真はPositive change のインスタグラムから) 簡単に説明すると、州の刑務所