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NPO二枚目の名刺 卒業のご報告


2022年12月末をもって、2016年から6年半にわたり参画していたNPO二枚目の名刺を卒業させていただきました。

2015年に「2枚目の名刺」という概念と初めて出会ってから、地方公務員として働いているだけでは経験できないことをたくさんたくさん経験させていただき、現在のメンバーはもちろん、これまでNPO二枚目の名刺での活動で関わらせていただいたすべての皆様に、心の底から感謝し御礼申し上げます。

本当にありがとうございました。


NPO二枚目の名刺は、こんなビジョンを掲げて活動している非営利活動法人です。

単にお金を得るための副業ではなく、自分が楽しむだけの趣味でもない。 ベクトルを社会に向けて、一人ひとりが大切にする価値観を表現し、
社会のこれからを創っている。そんな人たちが持っているもの、それが2枚目の名刺。
(略)
2枚目の名刺を持つことが当たり前の選択肢となり、今いる組織や立場を超えて、これまでの枠組みにとらわれることなく、 「こんな社会になったらいいな」というマイミッションを実現するストーリーがあふれている未来を実現します。

NPO二枚目の名刺HPから(https://nimaime.or.jp/


当時さいたま市役所から内閣府/内閣官房に派遣されていた私は、初めて地方公務員とは別の「2枚目の名刺」をもって、公務員のキャリアに関する活動に取り組み始めた頃でした。
たまたまSNSで流れてきたNPO二枚目の名刺の情報に触れて興味を持ったものの、具体的に接点をつくらないまま、1年間くらい「面白そうだな~」と眺めていただけで過ぎていき。

キッカケは、いよいよ私もこの春にはさいたま市役所に戻るんだという「節目」が見えたこと。

表参道まで行って、代表の廣さんやその他のメンバーと初めてお会いして、「公務員の2枚目の名刺」「地方/地域と2枚目の名刺」というテーマで熱く語り合ったのは、2016年の春の少し手前の頃。


その頃、どうしてそんなに2枚目の名刺という概念に搔き立てられたのか。今思うと、そこには「いくら公務員として充実していても、他の業界では通用しないのではないか。それで本当にいいのか!?」という、少しズレた焦りのようなものがあった気がします。

地方公務員としての仕事も、業務外での公務員のキャリアについて考える場づくりも、結局は公務員という小さな井戸の中での経験。

公務員にとじずに、もっと他の業界・業種のひとたちと一緒になって取り組む経験をした方がいいのではないか。そんな想いだったのかもしれません。


2016年に最初に本格的に関わった夏フェス2016では、現場のディレクターをやらせてもらいましたが、当日未明まで動画編集をしたり進行台本を手直ししつつ、当日は当時大手町にあった株式会社パソナさんの本社ビル内の会場を汗だくになって走り回り。

公務員×2枚目の名刺というテーマでワークショップや調査、記事制作などに取り組んだときは、たくさんの公務員の皆さんが興味を持ってくれるものの、「社会への具体的な影響力」という点で自分に足りないものを痛感したり。その中でも生駒市の小紫市長へのインタビュー+記事制作は、いい思い出として印象に残っています。

最後の2年間は、NPO二枚目の名刺のオウンドメディア「2枚目の名刺webマガジン」https://magazine.nimaime.or.jp/)の編集・ライティングを中心に広報を担当させていただきましたが、記事制作の進行が遅れがちになったり、メンバーの関わり方にうまく影響力を発揮できなかったり。


ただ、大変だと感じた瞬間も多かったのですが、どの取組でも最後は、やった仕事を受け取ってくれたひととその仕事に一緒に取り組んでくれたメンバーに感謝できるような経験ばかりでした。

繰り返しになりますが、ここには本当に地方公務員の仕事の中では経験できないことが多くて、私の中にたくさんの見えない資産を築くことができました。ひととしての成長も、ひととの繋がりも、そう。


正直言えば、私はNPO二枚目の名刺のメンバーとしてそれほどたくさん稼働できていたわけではなく、お世辞にも貢献度という点では優等生とは言えなかったと思います。

それでも籍を置かせてくれて、今できる範囲の中で貢献するという関わり方を許してくれたことには、多少の申し訳なさとそれを大きく超える感謝の気持ちがあります。


「いくら公務員として充実していても、他の業界では通用しないのではないか。それで本当にいいのか!?」
「公務員にとじずに、もっと他の業界・業種のひとたちと一緒になって取り組む経験をした方がいいのではないか」

前述のとおり、NPO二枚目の名刺に興味を持った頃はこんなことを考えていました。

でも、実際に取り組んでみた私なりの学びは、こんな場所に着地しました。

公務員とか民間とかは関係ない。

そもそも得意なことは互いに異なるし、メッチャ頑張るひともいれば、ホドホドに担うひともいる。得意不得意の凸凹が嚙み合えばいいものができる。

大きいのは業界・業種の違いより文化・文脈の差。お互いの気遣いやちょっとした言葉が重要で、それ次第で関係性はよくもなればその逆もある。

結論だけ書けば当たり前のこと。

でも、このことを「私はNPO二枚目の名刺という団体での活動で、こんな仕事をとおして経験した」と一人称で語れることは大きな財産です。
これから全国の公務員や地域で働く皆さんの「キャリアの困りごと」の解決をお手伝いしていきたいと考えている私にとって、どれも得難い知恵ばかりです。


転職のような「今後は……」はありませんが、これからキャリアコンサルタントとしての活動や、さいたま新都心での「つきのとかげプロジェクト」は、強化していきたいと考えています。

あとは、昨年のクリスマスに公表したこちらの記事のとおり、引き続き「いつでも辞められる公務員」になるための準備を進めていきます。


NPO二枚目の名刺では、これからも社会の中で本業とは別の「2枚目の名刺」をもって自分らしく組織にも社会にも影響を及ぼしていくひとが増えていくよう、サポートプロジェクトをはじめとした「2枚目の名刺をもつ機会づくり」、2枚目の名刺Webマガジンをはじめとした「2枚目の名刺という概念の認知度向上」に取り組んでいきます。

少しでも興味を持っていただけたら、説明会などのイベントに参加してみたり、オウンドメディア2枚目の名刺Webマガジンを読んでいただけたら嬉しいです。


私も、NPO二枚目の名刺のメンバーではなくなりましたが、2枚目の名刺という概念を広めるエヴァンジェリスト(宣教師)として、これからも自分の生き方で体現し、皆さんにその魅力をお伝えしていきたいと思います!

これまで本当にありがとうございました。




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主に若手公務員を対象に「公務員が充実した気持ちでイキイキと働くことが、住民の幸せにつながる」という想いで、「自分の人生のハンドルは自分の手で握ろう」というメッセージを込めて書かせていただきました。

そのあたりのことは、こちらの記事でもお伝えしています。

よろしければお手に取っていただけたら嬉しいです。

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