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橋下徹「交渉力」レビュー

弁護士として数多の困難案件を解決する辣腕弁護士として有名になった後、テレビ出演して知名度を上げ、38歳で大阪府知事、42歳で大阪市長となって改革を断行した橋下徹さん。

徹頭徹尾、橋下さんはリアリストです。

たとえば、「ハーバード流交渉力」など、大学の名前が冠についたような本は何の役にも立たない、と橋下さんは切って捨てます。

では、最強の交渉力とはなにか?

交渉には、「譲歩する」「合法的に脅す」「お願いする」の3つしかない。「お願いする」は、もはや交渉と呼べないものであり、本書では「譲歩する」「合法的に脅す」の具体的なノウハウについて詳述されています。

じつは、トランプ元大統領や金正恩が交渉上手で、小泉進次郎さんが交渉下手だということに驚きますが、納得。世の中すべてうまくいくことなどなく、どれを勝ち取り、どれを切り捨てるか?見極めと優先順位付けこそがキモであると、腹落ちします。

橋下さんはケンカ上手で、もっとも敵に回したくない人物のひとりでしょう。そのプロフェッショナルのノウハウが惜しみなく披露されています。

興味を持たれた方は、ぜひ。

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