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カメラと、写真と。。

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#写真

人間の目は勝手に明るさをコントロールしている。

だから数値的に明るさを写真で記録するとこう写る。世界を客観的に見る訓練は「お前は勝手に別のモノを見ている」と気づかせてくれるから、とても役に立つ。

あの人は誰ですか?(記憶に残っている撮影エピソード11 黒木華さん)

あの人は誰ですか?(記憶に残っている撮影エピソード11 黒木華さん)

 2011年に演劇雑誌の仕事で長塚圭史さんの阿佐ヶ谷スパイダースの稽古場(「荒野に立つ」)に撮影でお邪魔しました。撮影内容は稽古をしている役者さんたちを撮影するという内容でした。その中で一人気になる人がいました。別に声が大きいわけでもないし、目立とうとして頑張っているわけでもない、ただただその佇まいが気になりました。稽古が休憩に入った時にもついつい気になって探してみると、一人静かに壁際で座っていま

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写真を撮る人へ。

写真を撮る人へ。

知人の子どもにカメラを貸した。まだ小さいから大きなカメラが重たそうだ。その子の親は、俺の商売道具であるカメラを壊すんじゃないかと心配そうだけど、カメラなんてただの機械だからどうでもいい。

そんなことよりも、カメラを手にしたことでその子がキラキラした目をしてコーヒーカップや観葉植物や犬の置物を、いつもと違う目で見つめる姿を見るのがうれしい。ピンボケや変な構図の写真を笑いながら見るのが楽しい。

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最初に、撮らないモノを決める。

最初に、撮らないモノを決める。

写真は撮った枚数だけうまくなると思うんだけど、ヤミクモにシャッターを押していても何も変わらない。

たとえばどうしても撮りたい人がいたり、撮りたい風景があったとする。シャッターの回数と呼ぶのはそれを撮った合計だと言えましょう。

ただ目の前にあるモノを何気なく撮っていても、カメラを扱う方法くらいは慣れるでしょうが「写っている内容」は進化しない。どうしてもこれが撮りたいという欲求がないからです。

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