2024年6月の記事一覧
詩「いつかのはなし」
鈴を転がす音が反射して
あなたの黒縁眼鏡がきらめいた
まるで木漏れ日みたいな
やすらかで繊細な硝子細工として笑っていた
わたしは受信しましたよ
そんなわたしは
深い海のような慈しみを貪り
広い空のような優しさに瞋る
あなたへのおもいを
玉ねぎの皮を剥くような
言葉あそびに変えて
ずっと本質を避けていたみたい
あなたはわたしの「いちばんすきなひと」
されどもう伝えることは何もない
朝顔は黙ってひら
鈴を転がす音が反射して
あなたの黒縁眼鏡がきらめいた
まるで木漏れ日みたいな
やすらかで繊細な硝子細工として笑っていた
わたしは受信しましたよ
そんなわたしは
深い海のような慈しみを貪り
広い空のような優しさに瞋る
あなたへのおもいを
玉ねぎの皮を剥くような
言葉あそびに変えて
ずっと本質を避けていたみたい
あなたはわたしの「いちばんすきなひと」
されどもう伝えることは何もない
朝顔は黙ってひら