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詩「今宵」

今宵も気がつけば
うつ伏せで眠っている
心臓が圧迫される午前3時
朝の気配はまだ遠い
ぽつらぽつらと愛の告白するように
小さな雨粒が若草を湿らす
やがて雨は連なった音律になり
私の心を鋭敏に震わす

今宵も気がつけば
こわい夢見て眠ってる
罪が皺に刻まれる午前4時
朝の気配に裏切られる
カラカラの唇に懺悔の言葉も無く
ただ夜より降り続く雨に手を伸ばす
道のぬかるみもまた一興
私の心は鈍く汚れた

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