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人は四季報写経を2000社続けるとどうなるのか?

四季報写経を3/4にはじめてから、140日。
ついに2000社の写経を達成しました!

1000社達成した時にもnoteを書いて、

「いや、私1000社の写経を経て、だいぶ進歩したな。」

と思っていましたが、2000社の写経の達成を通じて、世界への解像度がかなりあがりました!

1000社達成の記録では、ひとつひとつの用語の意味(PERなど)を理解できるようになってきた!という感じでしたが、2000社までの1000社を写経することで仮説が湧くようになってきた!

今回も100社おきに振り返って「四季報写経を通じて、どのような仮説が湧くようになってきたのか?」2000社達成までの軌跡をめちゃくちゃ細かく書いていきます。

※「四季報写経って何?」と思われた方はまずはこちらの記事を読んでください。
 四季報写経とは簡単に説明しますと、「大量の情報をインプットすることで、新たな仮説を生む出せるようになる」ために、会社四季報のデータをひたすらExcelに手入力していく修行のことです。

株式会社四季報写経の公式HPはこちら☟


1001社~1100社 最強のサポーターをゲット!

「四季報奢るので週3社見つけた会社を教えてください」企画を行い、四季報写経している人が見つけた会社を報告しあうslackグループ『四季報写経道場』を立ち上げ、四季報写経仲間をたくさん手に入れました!

このslackが素晴らしすぎる。分からないことは質問すれば答えてもらえるし、色んな会社の情報が毎日流れてくるし、四季報には載っていない関連情報もみんな教えてくれるし!
インプットの質がめちゃくちゃ上がりました。

皆さんの投稿にひたすらコメントを返すことで、アウトプットをしまくれる環境も手に入れ、写経した会社の頭への定着度が一気にあがりました。やっぱりアウトプット大事!

この頃から、一見無関係に思えるものが頭の中で繋がり始めました。
「1日に何度も見返すものだから広告主がつきやすい」という共通点でプリクラ、天気、カレンダーが頭の中でつながるように!

全く別のように見える業界でもビジネスの構造は一緒だよな、などと考えられるように!

1101社~1200社 新聞を読むのにかかる時間が半分に!

日経新聞がすらすらと頭に入ってくるように。
その業界のトレンドを頭に入れたことで、新聞を読むのにかかる時間が、四季報写経を始めた当初の半分くらいの時間で済むようになりました。新聞は同じような内容が繰り返し出てくるので、タイトルを見て「あぁ、多分こんな内容なんだろうな。」と読み飛ばせる部分も増えました。

この頃から、M&Aなどについての理解が深まり、「○○年連続増収!」などのニュースを見ても、
「まぁ、ひたすらM&Aし続けていればそりゃ見かけの数字上はどんどん伸びていくよな」と冷静に考えられるようになりました。

1201社~1300社 売上高の成長率を書いてみたが…

1209社目から、売上高を3年分、売上の成長率を書くように。
いや、成長率って大事なのになんで今まで書こうと思わなかったのだろう?と。

が、1255社目で売上高を3年分書くのを廃止。
だめだ、数字が多すぎる…
縦に並んでいる情報を横に書き写していくのが感覚的に難しく,
営利などが頭に入ってこない。

情報量が多すぎると処理に時間がかかり、仮説が湧いてこなくなることに気が付き、売上高の伸びは四季報に直接赤ペンで書きこむスタイルに戻しました。

だんだんと企業同士がつながるように!
「夜間見守りサービス導入」と言う四季報の材料記事を見て、「これ、多分エコナビスタの製品のことじゃない?」などと思いつけるようになりました。サービス内容を聞くと、関連会社をパッと思いつけるように。

1301社~1400社 仮説がどんどん湧いてくるぞ…!

本当にたまたま上場企業の社長と、社長自ら立ち上げた新規事業についてお話する機会があったのですが(上場企業の社長だと知らなかったので、普通に話してました(笑))

ビジネスモデルや今の課題などを伺ってから、

・このサービスはギフトと相性がいいのでは?

・商品のバリュエーションの多さをKPIにするのは間違っているのでは?ターゲットは忙しい人、なのにどんどん商品の種類を増やして選択する自由を与えても、それはもはやマイナス要因。むしろ、「これだけのものから選べます」よりも「あなたに合ったものを私たちが選びます。」のサービスに転換した方が伸びるのでは?

・知名度があがったとしても新商品が売れるとは限らないが、知名度があがらないと新商品は売れない。メディアに取り上げられるよう斬新な販促方法を採って、一度知名度を上げた方がいいのでは?

などと、たくさんお話をさせて頂いて…

あれ、なんか仮説が湧いてくるようになってない!?と感じました。

他にも別の社長さんとお話した時に「そのビジネスのお客さんだったら○○(会社名)とかのユーザーと、ターゲット被っているのではないですか?」とお聞きして、「今まさに話にいこうかな、と考えていたんですよ!」と驚かれたり。

ちょこちょこスタートアップ界隈の方ともお会いして、色々とビジネスの話を聞かせてもらうのですが、CVC、◯号ファンド、PEファンドなど、スタートアップ業界の言葉が段々と分かってきて、話についていけるように。

四季報写経始める前は「ファンドって何?」って感じだったのですが「あそこの4号ファンドは〇〇が跳ねたよね」とか、「今バリュエーション○○円で××から調達しようとしているんだよね。」などの会話についていけるように。「うちのCFOやる?(笑)」と言ってくださった起業家の方もいました(笑)

とあるベンチャーの社長(広告系)とお話させてもらった時は
「あー、○○とか無限に広告出してくれそうですねww」
「いや、ほんとに○○は無限にお金くれますよww」
という会話まで出来るようになってきました(笑)
どこの会社が広告宣伝費をバンバンかけていそうか、なんとなく分かるようになってきます。四季報写経、営業にも役立ちます。

介護や保育関係の事業をやられている社長さんとお話した際も

「介護業界は零細企業が多いので、一気に営業かけにいくの厳しいですよね。」
「保育のICT化進みそうですよね。先に株買っておきたいけど、保育DXで上場してる会社ほぼないですよね。」

などと、自分が普段まったく接することにない業界についても話せるようになってきました。

1401社~1500社 数字の裏側に、人の動きが見えるように…!


IR資料は会社のすべてが書いてあるわけではなく、IR資料の書き方(書いていないこと)の中にも、会社が株主に伝えたいメッセージが込められているな、と気が付きました。書かれていることを素直に受け取るだけでなく、その裏の意図も考えて読めるようになりたいな。

株主欄が面白すぎる…!株主写経はしないけれども、毎回チェックして、「え、この会社が株主なんだ!」とわくわくするようになりました。

昨日、平田さんに

「光通信が大株主の会社見すぎて、もはや特色見るだけで「あ、これ光通信が大株主じゃない?」とわかるようになってきた。株主欄見なくても光通信が持ってそうなのわかるから、あとは比率見るだけ。光通信はとにかく水とOA機器、大好きすぎる。」

と教えてもらってから、私にもだんだんと光通信発見センサーが実装されてきて…

3562 No.1
「OA機器販売の会社だ。お、光通信くるか?くるか? きたー。2.5%株持ってる。」

3361 トーエル
「飲料水育成してるってことは光通信、株持ってるか?? あれ、まだ持ってないぞ。この会社そのうち光通信に買われそうだな。」
とか思えるようになってきましたww

slackへの投稿

色んな事が気になりすぎて、全然先に進めない。子会社化って何%持っているんだろうな、と気になって調べたり。100%子会社だったら、なんでこの会社を買収したんだろう?どんなシナジーがあるんだろうと考えてみたり。

6428 オーイズミ

パチンコ機用メダル貸機の会社だけれども、子会社に株式会社下仁田物産をもち、こんにゃくゼリーの製造・販売も行う。

こんにゃくゼリーの工場を15億かけて新設するなどこんにゃくゼリー事業を頑張っているらしいが、

パチンコとこんにゃくゼリーのシナジーが思いつかない…

誰かわかる方、いらっしゃいますでしょうか??

slackへの投稿

四季報写経族の皆さんが優秀すぎて、パチンコとこんにゃくゼリーの相関関係についての記事を探し出してきて、教えてくれました!大感謝。

業績をパッと見るだけで、気になるポイントが目に飛び込んでくるように。
kids smile holdings(7084)は、営業利益は赤字・純利益は黒字の状態が続いている。なぜだ?ん、保育園系ってことは補助金かな?と思って調べてみたら、ビンゴでした!

企業のお金の流れもイメージできるようになりました。

この会社は事業Aが今後は広告宣伝費をたくさん投下しなくとも安定的に収益が得られるストックビジネスだから、ここで得た資金で事業Bを育成しているのだな。

などと、新規事業を立ち上げる時に初期費用をどの事業の利益で捻出しているのだろうか?と考えられるようになりました。

この事業においては何をKPIとするのが適切だろう?と自分で考えながら、
各企業がKPIとしているものをたまに確認しにいくように。
KPIの設定が間違っていると、いくら努力をしたところで売上が上がるどころかか下がる可能性もあるな、と。
色々と見ていくうちにKPIとして設定しているものが明確な会社もあれば、あいまいな会社もあると気が付きました。

市場の規模を考えて、今この会社は何%くらいの人にアプローチしているのだろうか?あと、どれくらい売り上げを伸ばす余地があるのだろうか?とも考えられるように。

カーブスを例に挙げると、
現会員は81万人(四季報に載っている)
シニア女性がターゲットだとして、シニア女性は何人いるのか調べる。
ってことは、シニア女性のうちの○○%くらいの日がカーブス使っているのか。
寝たきりの人はさすがにカーブス使えないから、これを除いて考えてみると、超MAX○○人くらいまでは伸びる可能性あるのか!

などと、今後このビジネスはどこまでMAX伸びそうかな?と、考えられるようになりました。

1500社写経していると数字の裏側の人の動きを、イメージできるように。
私が読んでいるのは紙ですが、そこからその人の動きが立体的に浮かび上がってくるようになってきました。四季報に温もりを感じるようになってきた。

1501社~1600社 CFも大事だぞ

この時期は1日8時間くらい写経していました。
四季報写経セミナー、などで写経を布教することが増えたのですが、たまに曖昧なことを言ってしまう時もあり、
「ダメだ、写経が足りない。もっともっと写経しなければ…」
と思い、毎日ひたすら写経をしていました。

6月後半はイベントや研修、Abemaの出演など、毎日バタバタで四季報写経が滞っていたので、7月は外出の予定も減らし、ひたすら引きこもって写経してました。いったん超ストイックに写経して、またペースを取り戻そうと。

昔だったら1日8時間も写経するなんて苦行だったけれど、今はもう写経が止まらない、止まらない…!
あ。次はあそこも写経してみたいな
もう一回業績記事だけ写経したいな
という会社が、どんどん出てきます。

やっぱり四季報写経、本当に楽しい!
と、写経に専念できる喜びを日々噛みしめていました。

どんどん次に写経する数字を予想しながら、写経できるように。
創業年度、特色から、時価総額を予想してみる。

プロパティデータバンク(4389)
 SaaSを2つ展開⇒1つ100億だとして200億くらいかな?⇒あれ、意外と小さい。あ、このSaaS、まだまだ全然浸透していないんだ…

売上と利益についてしか考えていなかったのが、CFについて考えるように。
先に設置してからあとで料金を回収するモデル(ウォーターサーバーなど)や、建設業はCFが悪いから資金繰り大変そうだな、とか考えるように。

反対にメルカリなど、顧客から集めたお金が溜まっていくビジネスはCFが良いから、黒字倒産などのリスクについて考えるコストが下がりそうだな、など。

この場合は資金調達、エクイティ調達じゃなくて融資でいけそうだな?などと、資金調達の手段について考えるようになりました。

この会社はなんで上場しているのだろう?と考えるように。
上場する意味は
①資金調達
②株に値段がつくことによって、経営陣がいつでも株の売買できる
③知名度・信用度があがることによって、採用や営業がやりやすくなる
などが挙げられるな、と知ってから
「この会社のビジネスモデルは、CFが良いから資金調達で運転資金を確保する必要はなさそう。それでも上場するのは、採用のためかな?」
なども考えられるように。

写経していて、「これはなんで?」とパっと違和感を感じられることも増えてきました。
水産卸の会社を写経していて(8039築地魚市場、8045横浜丸魚など)
海に近い横浜や大阪、東京の会社が多いなと思いながら、どんどん水産卸売りの会社を順に写経しているいくと、マルイチ産商の特色の欄に「長野が地盤の水産物卸大手」の文字が…!

ん、長野??長野って内陸県だよね?海無くない?

と思い、沿革が気になったので、HPに飛んでみると、

長野県は海に面していないため、魚がなかなか手に入らなかったから、戦後にマルイチ産商が長野で卸売りをはじめたとのこと!

魚の卸をやるなら、輸送費などが少なくて済む海の近くに決まってるよね!という固定概念を壊され、面白かったです。

イオンを写経してから、イオンの子会社をひたすら写経するという遊びもできるように。○○さんが持っている株をひたすら写経して、○○さんの沿革をたどる。みたいなのも楽しいです。

バフェットコードは株主を追うのに最適!

1601社~1700社 ビジネスを見るのはゲームみたい!

だんだんと四季報の情報だけじゃ物足りなくなってきました。
新聞の記事と読み比べながら四季報写経。
今日上場した会社の成長可能性資料見ながら、比較会社の四季報写経。

この製品がどうすれば広がっていくのか?が考えられるように。
サスメド(4263)という治療用のアプリについて写経した際にも「これが広まるためのカギは何かな?」と考えられるように。

最終的にカギになるのは、患者にとっていかにメリットがあるのか? よりもいかに医者が扱いやすいか。いかに患者に勧めたいと思うのか?になってきそうだなと感じました。医者側に手間がかかる治療法はいくら有用でもなかなか広まらないだろうな、と。

slackへの投稿

色んなビジネス見るのは楽しいな、ゲームみたいだなと感じるように。
シェアをいかに奪えるのかという意味では、本当にゲーム。
特許があれば+10点、ブランド力が強ければ+5点、とにかくやる気あるゴリゴリ営業できそうな社員がいれば+8点、大手企業と資本業務提携したら+5点 みたいな。

企業の沿革も気になるように!
アイ・ピー・エス(4390)
フィリピンに回線売る会社ですが、何もないところから「よし、会社作ろう!フィリピンで回線売ります!」とはならないはずだから、この会社の祖業は違うはずだ。沿革を見てみよう。などと、なんとなく沿革も仮説を立てて、検証できるように。

売り上げの推移から、「あ、ここでM&Aしてるな。」「あ、ここで子会社売却したな。」となんとなく予測して、沿革を調べることも増えました。

企業のHPをサクッと見に行くように。
自分が商品を欲しい人の気持ちでサイトを使ってみると、

「あ、そんな風に使えるんだ、これは欲しい!」となったり
「うーん。なんかいまいち心惹かれないな…競合のサイトの方が便利だな。」と思ったり

企業分析するために企業の開示情報を見に行こう!と思うと、IR資料!!となってしまいがちですが、HPから得られる情報はたくさんあるなと気が付きました。HPの説明のわかりやすさなどからも、営業力の有無が感じられる。

HPを見てから、材料記事を写経すると、「市場飽和感あり、解約増」と書かれていて「やっぱりね。」と思う時もありました。

特色だけを見て、儲かってそう!とか利益率低そうだな!とかわかるように。

ゲーム開発業者への技術者派遣をしているエクストリーム(6033)という会社の特色を書いて、エンジニアはまじで足りてないから儲かってそうだな、と思ったり。

帝人(合成繊維の会社)の下請けを行っている北日本紡績(3409)の特色を見て、帝人の営利低いし、繊維業界ってあまり上手くいっているイメージないし、それプラス下請けは厳しそうだな、と思ったり。

工業にも興味がでてきました!
「産業図鑑 業界地図」も手に入れて、自動車の部品とかにも興味がわくように。

1701社~1800社 会社の目標値と実績値を比べられるように。

自分の写経シートが充実してきたことで、写経していたあとに、

その会社名で写経シート内で検索をかけて、仕入先・販売先でその会社が出てきたところを見てみる。会社同士のつながりを実感する、

ということが出来るように。

この時期に、とあるセミナーで井筒屋(8260)を紹介して
「23.2期に大きく売上がさがっているのは、店舗をたくさん閉鎖したから?などと仮説が立てられますね!」
と怪しい説明をしていたら、平田さんが
「いやいや、店舗を何個かつぶしたくらいで300億も売上減らない。これは収益認識基準の変更だよ。」
と教えてくれました。

「あ、そんなのあるんだ。」
と思いつつも、大体1店舗あたりいくらの売上があるのかの感覚がないから、自分の仮説に対して「なんかおかしいぞ?」と気が付けなかったんだと反省して。

それからは、単一事業の会社を見つけたら、大体1店舗いくら売り上げているのかをざっくり計算するようになりました。(四季報の売上高を店舗数で割り算する)

飲食で年商100億で100店舗出店していたら、大体1店舗年商1億円。

ざっくりとこのビジネスでは1店舗通常いくら売上が立つのか、肌感覚としてもっておきたいなと思って、たまに単一事業の会社を見つけると「ラッキー!」と思って、計算しています。

その後、太田花き(7555)を写経した時に
「ん、なんか異常な売り上げの落ち方している?これはもしや収益認識基準の変更のせいでは?」とちゃんと気が付けました。ちょっとずつ成長してます(笑)。

企業がかかげている目標数値や、四季報の業績予想の根拠となる数字に対しての達成度はどのくらいなのだろうか?と考えられるように。

カーブス(7085)をまたまた例に挙げると 
四季報には「会員数2万~3万人増の81万~82万人」と載っているので、四季報は24年8月で会員数が81万くらいいくだろうと考えていることがわかり、

その日の日経新聞には「カーブスの会員数は24年5月末時点で会員数が79万9959人。23年5月末と比べて2万7910人増えた。」
と載っていたので、

あと3カ月で81万に行くには、3カ月で1万人くらい会員を増やさないといけないのか?単純計算したらここまでの1年間は3カ月で7500人くらいずつ会員数増えているってことだから、厳しくないかな?
ただ、もしかしたらジムの入会者数も季節性があるのかもな!(夏前には身体絞りたい人が増えるなど)

などと、考えられるように!

なんとなく連結会社も目に入ってくるように!
6047 gunosyを見ていて連結の欄に「ゲームエイト」と載っていて、
「ん、なんか見たことあるぞ?」と検索。
「あ、ツムツムやってた時にみまくっていたゲーム攻略サイトだ!」となり、これグノシーが持ってたんだぁとびっくり!

オフセット印刷、飲料用充填装置など、「ナニそれ?」って言葉を調べていくうちに、少しずつ世界の色んなことにも詳しくなってきました。

会計基準などについてもだんだんと詳しくなるように。
私は簿記2級までは持っていますが、会計のプロでもなんでもないので、本当に最低限の会計知識があるという感じで四季報写経をはじめたのですが、だんだんと会計の知識も増えてきました。IFASや包括利益なども、四季報写経族の方に解説していただき、理解してきました。

新聞のTOBや自己株買いの欄を見るとわくわくするように。TOBの欄を見てから関係会社写経するの楽しい。

1801社~1900社 「継続前提に疑義注記」センサーが実装

四季報オンラインを手に入れて、さらに強くなってきた…!
比較会社の欄を見て、売り上げや営利率をパッと比べてみたり、
アーカイブで過去の四季報の記事も見て、沿革を感じたり。
四季報オンライン、素敵すぎる♡

「継続前提に疑義注記」っぽい企業がわかるようになってきた!
創業年、特色を写経した時点で
「あぁ、これは多分、今は儲からなくなってきている事業だわ。継続前提に疑義注記案件だろうな。」
と予想できる特殊技能が身についてきました。

ただ、まだまだパッと会社名を言われて「あぁ、あの会社ってこういう事業をやっていて、売上○○円、営利○○%、時価総額○○円くらいだよね。」って言えるようなレベルにはならない。

四季報をもはや丸ごとほぼ暗記したい、山川さんが『瞬考』の中で提唱されていた四季報丸暗記の状態には全然なっていなくて、悔しい。

「大丈夫かな?四季報写経していて私レベルアップしているのかな?」

と、1度写経してもまったく記憶にない企業(笑)と出会ったりするたびに、いまだにたまに不安になる。で、もう1回写経しなおしている。

「どうしたらもっと写経した会社を覚えていられるだろうか?」と思い、何か一言必ずコメントをつけるように。頭の中では思うだけで書き留めないことも多かったのだけれども、何かは書き残しておくように。

やっぱりインプットを定着させるには、アウトプットをしないと絶対に定着していかないなと。slackで取り上げた会社は、普通に写経した会社の10倍印象に残っている。

「アウトプットを考えるのに時間が奪われて、めんどくさい…!」「文章考えるのだるい」と思ってしまうのだけれども、インプットを定着させようと思ったら、こまめにアプリプットしまくるのも大事だよな。

1901社~2000社 初期の四季報写経とはもはや全く別のスポーツ

この週は朝から晩まで超写経。
脳みそのキャパは広がってきたし、1日中ゲームしているみたいなものだから(ゲーム中毒ならぬ写経中毒)集中力はわりと続く。

ただ、指が痛い。1日10時間もタイピングしていると、だんだん指が固まってくる(笑)ということで、指の疲れとの闘いに突入しながら、2000社達成を目指してlet's 写経ライフ!

大量にインプットをし続けていると、脳みその処理能力の限界があがる気がします。明らかに集中力が続く時間が長くなった。今まで脳みその2%くらいしか使ってなかったんだろうけど、いまはやっと3%くらい使えるようになってきたのかな?

全く別の業界でも、抱えている問題が似たような企業がパット思いつけるように。

コスト高のマツダ、株価さえず ROE13% 低い純利益率 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

マツダの株価が伸び悩んでいるという記事の中の「商品数が多すぎるせいで、過度に細かい商品設定が利益を圧迫している」という部分を読み、「あ、花王と同じ問題に陥っているのだな」と思いました。

花王も商品のラインナップが多すぎる、と株主のオアシスに指摘されていたよな、と。

日経新聞の投資欄に載っている企業はほとんど写経しきってしまっている事態に。

日経新聞の投資欄に出てくる会社を写経して、写経してから今期の決算の記事を読むのがお気に入りだったのですが、この時期になってくると、日経新聞の投資欄で取り上げられるような大きい企業はほとんど写経しきってしまっているような状態に。
「はぁ、今日も初対面の会社がなくて残念だなぁ。」
と思うことが増えました。

ただ1度写経した会社でも、記事を読みながら、四季報開いて、もう一回材料記事と業績記事を写経するのはよくやってます。忘れてるし。

2000社達成してみると、今取り組んでいる四季報写経は、一番はじめにやっていた四季報写経とは全く違うな。全く別のスポーツに取り組んでいるなと感じました。

一番最初にやっていた時は、バットだけ持って
「あ、ボールを遠くにとばせるの楽しいなぁ。」という感じだったが、
今はルールも覚えて野球を楽しんでいる、みたいなそんな感じ。

はじめは本当に四季報だけを写経して「へぇ、こんなビジネスもあるんだ。」という感じでしたが、今は四季報写経をあくまでベースとしながらも、四季報以外の媒体も色々活用しながらインプットしている。

ので、厳密には四季報からだけでインプットをしているわけでは全くないのだけれど、四季報を写経しきるというミッションをかかげたおかげで、色んな世界をのぞきに行くことが出来ている。四季報は色んな世界への入り口であり、資本主義社会の目録。

全社写経するんだ!って心に決めていなかったら、自分の興味のある業界にしかきっと出会うことはできなくて、、
飲料用充填装置の会社(6340 渋谷工業)になんて絶対出会えなくて、
その会社が飲料を扱う経験を活かして、液体を扱う人工透析装置の分野に進出して、ニプロ(8086 使い捨て医療機器大手)にOEM供給しているなんて絶対に知り得ない。

そんなこと知ってどうするの?と人は思うかもしれないけれど、
こんなこと知って意味があるの?と私ですら不安になる時もあるけれど、
そうやって無限に小さな小さな知識を積み重ねていくことでしか
本当の意味での教養や知性がある人間にはなれない気がする。
(と、結婚式の祝儀袋に自分の名前じゃなくて、結婚する友達の名前を書いて持っていた私が言ってみる(笑)四季報写経する前に、礼儀の本写経した方がいい。)

もはや社会科見学に行きたくなってきた!自動車部品とか実物みたい。

2000社写経を達成したら、不安になってきた(笑)

2000社写経したら自信がなくなった。
まだまだ知らないことが多すぎる。

なんとなくディスコとかアドバンテストとか
「あぁ、半導体ね!株価上がってるよね。」
って思いながら、写経していたけれど、
半導体がどういう仕組みで出来上がっているのか、ディスコが半導体の製造過程のどこに携わっているのか知らないし。
1度写経しても、記憶が曖昧な会社はたくさんあるし。
2000社写経しても毎日まだまだ知らない単語に出会うし。
会計用語、会計制度で知らないこともあるし。

1000社達成のnoteを書いた時は「こんなことまでわかるようになってきた私すごい!」って、書き終わった時に思ったけれど。
2000社達成のnoteを書き終わった今は「いや、まだまだ私の知識はうすっぺらすぎるぞ。」という気持ちが湧き上がってきています。
ソクラテスの「無知の知」を超体感している。

ということで、ここからもまだまだ残りの2000社を写経しつつ、1度写経して忘れてしまった会社は何度でも写経しつつ、周辺の知識も身につけよう…!

皆さま、
2000社写経しても、上場企業マスターレベルにはいかないなんて…
と絶望しているかもしれませんが(笑)
そんなものです。ただ確実にほんの少しずつ、世界が広がっていってます。

3/4に写経を開始して、4カ月半が経ったけれども。
ここから先も、同じ企業でも何度も写経して、
気持ち悪いくらいにインプットする1年にしよう(笑)

四季報からも、新聞からも、その他の諸々の本やメディアからも
まわりの人からも、信じられないくらいの圧倒的な量のインプットをしよう。

ということで、私もマイペースに四季報写経し続けるので、皆さんもぜひ一緒に四季報写経、続けましょう✨いつもたくさんのことを教えてくださる四季報写経道場の皆さん、イベントに来てくださる皆さん、ありがとうございます!

山川さんがおっしゃっているように、まずは300社続けてみたら世界が変わりはじめます。

四季報写経はじめてみたい…!となった方はここからテンプレートをダウンロードして今すぐ写経が始められます(笑)

これからも「人は四季報を続けると人はどう変化していくのか?」という人体実験を続けていくので、ぜひXもフォローしてください。

https://twitter.com/shikiho_shakyo?s=21

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