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アスリートだってそうじゃなくたって、がんばってるの。
アスリートが嫌いなんじゃない。
アスリートを特別のように扱う風潮が苦手なの。
小さなことを言えば、運動会のリレーの選手は絶対的な花形なのに、テストでいつも100点を取る子に素直な称賛を述べるとは限らない。
アスリートは、運動の分野で頑張っている。
好きで、頑張っている。
精神的肉体的に苦しいことも多々あるだろうけど、頑張っている。
頑張りが目に見えやすいとは思う。
そして、スポーツ業界は芸能界と繋がりやすかったりする。
だからでしょうか、目立つ。
アスリートは、
目立ちやすいところにいる。
間違いなく、メディアに露出しやすいところにいるのだ。
そして、少なからず応援というものがつきまとう。
目立つ人、そして、その人を応援する人。
応援者は、時に盲目だ。
盲目であるほど熱心なファンに見える。
そのアスリートがやることであれば、そのアスリートの発信なら、何でもかんでも素晴らしくて何でもかんでも高評価する。
そのアスリートがどんなに人に迷惑をかけていようが、そのアスリートがどんなに上から目線な発言をしようが、そのアスリートがどんなに自分勝手であろうが。
そういうものにまるで気づかず、
『アスリートだから』
『頑張ってるから』
とリスペクトする空気。
それが、すごくすごく苦手なの。
しかも、アスリート自ら、自分の経歴やアイデンティティをあえて発信するのがもっと苦手。
誰でも何でも発信する世の中になっちゃってるから、仕方ないのかもだけど。
つまずいたり、悩んだりしていたことや進路を決めた経緯を述べる。
そこに盲目のファンがまた、
盛大な讚美と拍手を送る。
でもさ、
誰だって、同じだっつーの。
アスリートだろうが、
目立たない事務仕事を愚直に真摯に頑張ってる人だろうが。
noteなんか書く暇もないくらい疲弊するほど医療に従事する人だっている。
仕事とそれ以外の何かを両立する人なんて山ほどいる。
誰だって、人生の分岐点で悩んだり立ち止まったりしている。
アスリート以上に道が見えない人はたくさんいる。
それを、アスリートが主張すると、頑張ってきました苦労しましたみたいな特別感が出るのが、逆に引いちゃう。
言ってしまえば、その大好きな運動だけ集中してやることができた、恵まれた人だと思う。
全員がそうだとは思わないけど、
たいていはそうじゃないの?
世の中的に目立つか、目立たないか。
目立ってるだけ。
だから、社会人スポーツの人を
『 仕事とスポーツを両立してすごい 』
から応援しよう、って思えない。
仕事じゃない時間に、好きなことが好きなだけやれる幸せな人達、充実した人達。
その環境だけでは、
わたしの応援の理由にはならない。
自分の時間を犠牲にして子育てしてるママさん達や、良くはないけど休みがないほど医療に従事してくださる方々に、わたしは心からのエールを送る。
申し訳ないけど、有名なアスリートさんが書いた文章よりも、実はわたしのすぐ隣にいるかもしれない、さりげない方のさりげない言葉の方が重みを感じる。
ただ、一つだけ。
アスリートは前向きで心が健康だからだろうか。
人との繋がることを苦としない。
お互い様のようにスポーツで繋がりを持つのが当然のごとく。
だから、色々助けてもらいやすい。
人づてで、何かがどうにかなったりする。
内面で孤独に陥ってることがあっても、
本当に孤立しているわけじゃない。
どこからか、救いの手が伸びてくる。
そこは、純粋に羨ましい。
ひとりで悩み、些細な世間とひとりで闘いながら生きなきゃならないHSPのわたしからすると、すごく羨ましい。
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