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朝の蜘蛛に福はあるのか?

金曜に、思ってもみない方向へ運命が舵を切られた。

その予兆とも言えるものがあり、
それはこの記事に書きました。




そして、土曜日の朝のこと。

空気をお清めするために、
火をつけたお香を玄関に持って行った。


すると、玄関マットの前で、
一匹の蜘蛛が すーーーっと
天井の壁から降りてきているのを発見した。


これまでも、壁や床を這う蜘蛛を朝の時間に何度か見たことはある。


朝の蜘蛛は、縁起が良いとされる。
スピリチュアル的に、ご先祖さまからの知らせの使い、あるいはご先祖さまの化身という説もある。

朝の蜘蛛は悪いものではないので、
殺してはならない。


それにしても。
──── 絵に描いたように、
天井から糸1本でまっすぐキレイに降りてきたのは、この朝が初めて。


いやだと思うような事件があった後だから、なおさらメッセージ性を感じてしまう。

わたしは、手にしていたお香皿を下駄箱の上にそっと置いて、ふたたび蜘蛛を見た。
糸1本のみを頼りに、たまに空気の流れに静かに漂いながらも、宙の中で糸を伸ばし続け、下へ下へと蜘蛛は降り続ける。


そして、とうとう玄関マットの上に静かにたどり着いた。
彼(彼女?)はそのまま、のたのたと歩き始めた。
立ったまま見ているわたしのほうではなく、靴のある玄関のたたきの方へ。


正直、彼(彼女?)を見たことで、何か吉報や名案のような、具体的で素敵なヒラメキがあったわけではない。


しかし、なんともいえぬ不思議な気持ちだけ残った。


こんな、なんともいえない感覚を気のせいだとナメてはいけない。
こういうものこそ、ここから間違いなく何かが訴えかけてきているのだ。


──── なんだろうか。

スピリチュアルの類いのを書き物を見ると、朝の蜘蛛は「その日の幸運」を告げるという。
もともと、朝の蜘蛛が縁起がよいとされるのは、朝の晴天の澄んだ空気の中で蜘蛛が糸を貼る、蜘蛛が姿を表すのはそんな浄化されたような気の中でのことだから。

天気のことが由来なら、
確かにこの日限りかもしれない。


でも、時計が壊れ、めちゃくちゃな人事を言われた直後にやってきたこの朝の蜘蛛は、ただのこの土曜日の占い程度には思えない。


きっと、きっと、
大丈夫、信じた方へ、
心から正しいと思う方へ行けば、
幸運がやってくる。


そんなメッセージだと信じることにした。


勇気付けられ、穏やかに元気が出た。

そんな土曜日の朝だった。

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