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石と言葉のひかむろ賞 愛の漣 2020.02

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2月の誕生石アメジストの石言葉”慈愛”から、"愛の漣"をテーマに作品を募集しました。このマガジンは応募いただいた作品や関連記事をまとめています。
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#小説

#ひかむろ賞愛の漣 結果発表

こんにちは。天然石のマクラメジュエリー ひかりのいしむろ店主のあゆみです。 大変長らくお…

あゆみむ
4年前
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⑥小説(その他)編:エントリー作品のご紹介 #ひかむろ賞愛の漣

こんにちは。ひかりのいしむろ店主のあゆみです。 石と言葉の #ひかむろ賞愛の漣 のエントリ…

あゆみむ
4年前
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⑤小説(ファンタジー)編:エントリー作品のご紹介 #ひかむろ賞愛の漣

こんにちは。ひかりのいしむろ店主のあゆみです。 石と言葉の #ひかむろ賞愛の漣 のエントリ…

あゆみむ
4年前
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②お手紙編:エントリー作品のご紹介 #ひかむろ賞愛の漣

こんにちは。ひかりのいしむろ店主のあゆみです。 石と言葉の #ひかむろ賞愛の漣 のエントリ…

あゆみむ
4年前
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【小説】ミカエルリヒト

「流行り病?」 温めたカップに紅茶を注ごうと、ガラスポットの柄に指先が触れたとき、ふいに…

【小説】 価値のない宝石

 去年の11月、妻の誕生日の近づくころ。例年通り僕は彼女に聞いた。 「今年の誕生日は何が…

坂 るいす
4年前
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きくから

 冷蔵庫から白いたまごを四つ取り出し、パジャマのポケットに忍ばせて。お鍋でお湯を沸かしました。そうして、膨らんでは弾けてゆく透明に、白をそっと、沈めて、沈めて。横の壁にもたれかかり、ひりりと薄赤くなった指先を、瞳でじっと撫でながら、きっかり九分、ゆでました。  お皿の溜まったシンクに熱湯を流せば、べこりとへこんで。流水で満たせば、腕が震えて。落としそうになりながら、銀の脇にお鍋を置いて、濡れた楕円を取り出して。服で拭いながら、ゆっくり居間へ。  息を大きく吐きながら、座椅

彼女の一息 #ひかむろ賞愛の漣

「こないだ、友達とバス旅行してきたんだよ。はい、これおみやげ」  先日、彼女はふらりと、…

【小説】 母の言葉

 茜の母親は変わっていた。ずっと家に居て、ご近所には顔を出さない。必然的にご近所付き合い…

坂 るいす
4年前
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とあるホテルマンとガイドのバレンタイン 後編

こちらの続きです。

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花を葬る

先端の細いジョウロを傾ける。枯れた花束に水が注がれるとそれはしだいに鮮やかさを取り戻し、…

ぴぴぷる
4年前
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【短編】そして彼女は今でもそばにいる #ひかむろ賞愛の漣

久しぶりね、という再会の挨拶もそこそこに、美和は何気なしに言った。 「わたし、もうすぐ死…

七屋 糸
4年前
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優しい波に守られて #ひかむろ賞愛の漣

私は時々、この窓から不思議な風景を見ることがある。 時に鮮やかな色だったり、時にはちょっ…

百瀬七海
4年前
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【ふたり】きみのとなりで虹を見たい( #ひかむろ賞愛の漣 応募作品)

私たちはたぶん、どこにでもいそうなふたりだ。しいて特筆するとすれば、彼が怖いくらい底なしに優しいということと、私が自分でも情けないくらいにわかりやすい性格ということだろうか。あとは、お互いに統合失調症という病を得ており、そいつとどうにか折り合いをつけながら暮らしていることも、書いてもいいかなとは思う。それでも私たちは、笑いあい抱きあい時にはけんかもする、休日には新宿や吉祥寺あたりを気ままに散策する、平凡なふたりであることに違いはない。 1.「どうしても優しくなれずごめんね