読書記録:『直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN』

直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN/佐宗邦威
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5年ほど前自己啓発からスピリチュアルからビジネス書まで読み漁ったときに気づいたのだが、よくよく読んでみると言い方を変えているだけで書かれている内容は同じだったりする。

日常生活にしろ仕事にしろ”自分”が大事

良い日常生活を送るにも仕事で良いアイデアを出すにもまずは”自分”が大事。これが全てにおいての共通項である。

自分を大事にするにはどうすれば良いか。

現代社会は情報が溢れていると言われているがその通りで、ネットやメディアの意見をすぐ鵜呑みにしてしまったりそれに左右されてしまったりする人が多い。

だがまずは自分で考えてみること。

もし自分で考えられないようならば、それは情報で自分が埋まってしまっている。

自分を引き出すためには簡単なことだ。自分の意見を紙に書きだせばいい。

支離滅裂でも現実離れしていても妄想でも何でもいい。とにかく書く。できれば手で紙に。これは”考える”のが左脳、”手を動かす”のが右脳で行われるため、まさに「直感と論理をつなぐ」ためにはどちらの脳も使うのが一番だからだ。

もちろんいきなりは難しい。だって今までしてこなかったのだから。

けれどしてこなかったからできない、できないからしないではあまりに勿体無い。

別に難しく考える必要なんてないのだ。とりあえず適当に白紙のノートを買ってペンで自分の思いやら感情やらを書く。正解なんてないのだから好きに書くだけ。こんな簡単な方法で日常生活も仕事も上手くいくようになるのならやってみて損はないだろう。

アイデアを出すためには妄想せよ

この本はビジネス向けだがクリエイターにも応用できる。漫画や小説を書く人でアイデアに詰まっている人はたくさんいる。アイデアをたくさん閃くようにするにはどうすればいいか?

まずは自分の意見を書きだす。常識を書きだす。定番を書きだす。王道を書きだす。

そして実現可能かは関係ない。とにかく湧いて出た妄想を書いて書いて書きまくる。

そしてその妄想の中から実現可能なものを選び出す。

このとき現実的に考えてしまってはいけない。それだとありきたりなものにしかならない。妄想を現実に近づけるのではない。現実を妄想に近づけるのだ。

長距離を短時間で移動するにはどうすればよいか。速く移動できる機械を作ればいい。人力車、馬車から自動車、電車、新幹線と進歩していった。しかしこれらは妄想を現実に近づけたもののように思う。

現実を妄想に近づけたのは飛行機だ。あんなデカイ物体が空を飛ぶなんて不可能だ。そう言われていたにも関わらず技術者たちはその妄想に向かって現実を近づけるために研究を重ね、障害物のない空での移動を可能にし移動時間を短縮した。

現代殆どのものはもう機能として十分なものばかりだろう。ネットにつなげるテレビ、乾燥までしてくれる洗濯機に食洗機、すぐに連絡がとれる携帯端末。

この飽和状態を打破するには新たなアイデアが必要で、それは人に話せばそんな無茶なと笑われるような、ドラえもんに出てくる道具のようなものじゃないだろうか。

現代人に足りないのは思考そのものだ。自分で思い、考え、妄想する。今必要なのは、結局のところ”自分の思考”なのだ。

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