もしその力を失ったら?
「もし、『書く力』がなくなったらどうしますか?」
先日、知り合いから冗談めかしてこんなことを聞かれました。考えたこともありませんでした。
前後関係がわからないと思うので補足しておきますと、僕は地元では「コピーライターの人」ととらえられることが多いです。プレイヤーがほとんどいないので、狙ってそう印象づけてきました。
(そして見事成功しました)
が、書く仕事だけをやっているのか? というとそんなことはなく、コワーキングスペースの管理人をしたり、販促全般のお手伝いをしたり、営業の仕事をしたり、相談業をしたり…と節操なくやっています(笑)。
専業の方と比べると「書くこと」は圧倒的に少ないですし、なくなったらなくなったで、なんとかなるかなぁと考えています。今すぐなくなると困るけれど…!
あなたは考えたことはありますか?
「もし、その力を失ったら?」と聞かれたら、どのように答えるか?
ちょっと厨二病っぽい質問ですねww。人間は非常識・非現実的なことを問われると、頭の中を今まで使っていなかった思考が走るようになります。
僕の答えは先に書いたように、1つに依存しないようにリスク分散をしているから大丈夫だろうというものです。これも1つの回答に過ぎません。
「失う」というと大げさかもしれませんが、「使えなくなる」というシチュエーションは間違いなくあると思います。
「書くこと」を例にとっても、生成型AIの登場により、人が文章作成に割り振る時間はずいぶん減りました。専業の書き手の中には、AIに大きく焦りを抱いている人もいるようです。
同様に、「プレイヤー」の仕事はどんどんAIに取って代わられていくことでしょう。ですから多くの人は、プレイヤーからクリエイターへ、強制的にOSを切り替えなければいけない。
(注:クリエイターとはデザイナーとかカメラマンといったことではなく、創造できる人、という意味で使いました)
いつOSのスイッチが迫ってくるか分からない時代。
働き方のレイヤーを1つ上へジャンプしなければいけないタイミング。
電源をオフにするようにいきなり失われることはないですが、外部要因によって、結果的に失うという状況は誰にでも起こり得ます。
このような現象はトレードオフなので、AIの登場のように、失う人がいる一方で恩恵を受ける人もいます。短期ではマイナスに見えても、長期的にキャリアを考えたらプラスに変わるかもしれません。絶対に安寧なものもまたありません。
もう一度、ご質問です。
「もし、その力を失ったら?」
パッと見、ネガティブイメージな問いかけですが、非現実を想像すると今まで持っていた枠組みが外れます。
パラダイムの変化を素直に受け入れられるかどうか?
考えてみてはいかがでしょうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?