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売ることと自信の関係。
自分が自信を持って売らなければ売れない。けれど盲目的にはならない。何事もバランスが大事だ、というお話です。
以前営業マンをしていたのですが、職種がお菓子の商社マンだったので仕入れ先の方々からも数えきれないほど営業を受けてきました。
いろんな人の営業スタイルを目にするうちに自分の血肉になっていった…のであれば良かったけれど優秀な人はひと握りだったように思います。
商品はどこかで見たことがある工夫ばかり。ミルクチョコレート味をストロベリー味にしました、みたいな。他の業界は分かりませんが菓子業界ではセカンドフレーバーものは売れ行きがよくない。
やっぱりみんな定番が好きだから。安心するから、と分析します。
どう売れば売れるかを考えない。「(スーパーやコンビニの)棚に入れてもらえればきっと映えますよ」といった言葉しか出てこない。
自社の商品を棚に入れて欲しい、という自分目線でしか話しません。
ここまでは、ただの無謀な自信。自信が膨張しているだけ。
お付き合いもあるので仕入れ先の商品を得意先へ提案するのですが、僕の立場としても不確かな自信しか持てないわけなのでやっぱり売れないんですよね。
上司は口八丁手八丁で売り捌いていたけれど、見せかけで騙くらかしても結果がついてきません。売れないものを無理やり売っても売れないわけで。
売れると思わなければ売れない。これは真実だと思います。自信を持って売ってくれない人から、誰もものを買おうと思わないです。
かたや、「うちのは売れる」という根拠のない自信を積み上げて売っても、結果的に誰も得をしません。
よく考えなければいけないしよくリサーチしなければいけないし1つひとつ実績を積み重ねなければいけないしテストもしなければいけない。
「実」で積み重ねてきたことしか本当の自信にならないですね。
とはいえ、逆説的ですが完璧に積み上がるまで売らない、というのもまた違うんだよなあ。難しいですが(笑)。
たとえば、「まだ自分には無理」と自分にブレーキをかけたり、知識やノウハウをかき集めたりすることに必死になって、売らない人もいます。そんなのはさっさと世に出してしまえ、と思います。
どうせ完璧なんてほど遠いのだから。「ちゃんと売れるものにしていくんだ」という自信と覚悟があれば次第に売れると思います。未完成上等。
売ってみてから「実」を積み重ねていくのも大事。
自信は目に見えないですが確かに存在するものです。「実」のあるものとして、正しく付き合っていきたいですね。
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