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香川をデザインした男。

なんかデヴィッド・ボウイの『世界を売った男』みたいですね。(わかる人だけわかればいい笑)

昨日調べものをしていて知ったのですが、香川県出身の画家・デザイナー、和田邦坊(わだ・くにぼう)さんという方がいます。

・「灸まん」…こんぴら名物。お灸の形をした饅頭と、黄色のパッと目立つ店構えが印象的

「名物かまど」…香川を代表する和菓子。県民ならCMを脳内で永遠にリピート再生できる

・「うどん本陣山田屋」…「八栗さん」にお参りするときに食べに行く老舗中の老舗

これらを代表作に、香川県民なら一度は目にしたことのあるパッケージを描かれた人。しかも単に包装紙をデザインするだけでなく、店舗の総合的なプロデュースにも関わっているそうで、

「アートディレクターの走りのような人じゃん!」

と感じたわけです。

和田邦坊さんについてはこちらの「灸まん美術館」の説明が詳しい。


紹介文を見ると、「時事漫画家、小説家、商業プロデューサー、讃岐民芸館館長、デザイナー、画家として活躍」と書かれているので、香川県のレオナルド・ダ・ヴィンチか? と感じてしまいました。

作品を見ていても、それほど多彩です。

名物かまどなどは、創業した坂出市から高松市に進出する足がかりとして、和田邦坊さんとアートワークを作り上げたなどといわれています。企業戦略にまで踏み込み、広告人のような働きをされていますね。

そして今や、あの「かーまーどー、かーまーどー」のメロディとともに県下では知らぬものなき存在になっているのだから、この人の功績って単純に…スゴい。

冗談ではなく、香川県内の繁華街を歩いていれば、灸まんやかまどは必ず目にすることになります。その単純接触効果と、頭の片隅にへばりつくような鮮やかな色使いと骨太な筆遣いで、我々の意識の深層に刻まれているデザイン。

「香川をデザインした男」
「香川のデザインは和田邦坊のデザイン」

このように評価されているのですが、調べていて「それそれ!その言葉がしっくり」と納得できましたもの。

想像でしかないけれど、香川のことを誰よりも愛していたのだろうなと思います。で、なければ、これほど人々の記憶に刻まれるデザインなど生み出せないから。

和田邦坊さんのアートワークからは、香川県への深く優しい眼差しを感じられます。

歴史に、地域に名を残すということ。

この人ほどの働きをするとなるとなかなか骨が折れそうですが(苦笑)、しかし何年かかっても

「あー、あれってこの人の仕事だったんだ」

と、自分が死んだあともそういい続けられるような仕事をしたいものです。


というわけで、香川県内ならどこでも出張するWebプロモーション無料相談をどうぞ(笑)



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