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【小説】あと54日で新型コロナウイルスは終わります。

~医学部の学費を回収できない医者ほど他人に奢ってくれる⁉~

「これ、誰の差し入れ?」

⚫⚫クリニック内にある看護師や事務などのスタッフの休憩室にはときどきお菓子が置いてある。

患者さんやその家族の差し入れ、院内スタッフの旅行や帰省のお土産があるが、医者からの差し入れもある。

この医者からの差し入れは、病院やクリニックを経営している開業医からではなく、雇われている勤務医からであることがほとんどだ。

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東京女子医大、学費1200万円値上げ コロナで経営難

国内 朝日新聞デジタル 2020/9/27 21:00

 私立大学の医学部で学費を値上げする動きが出ている。東京女子医科大は2021年度の入学生について6年間で計1200万円上げる。コロナ禍による大学病院の経営悪化の影響などが指摘されている。

 東京女子医大がホームページで公開している入学案内によると、6年間の学費は4621万4千円。広報担当者によると年間200万円の施設設備費の項目が新たに加わったという。値上げの詳しい理由はホームページでは示しておらず、取材にも回答していない。

 河合塾が私立大医学部の20年度の募集要項などをまとめたところ、主な選抜方式で総額が最も高いのは川崎医科大(岡山県)の4736万5千円。今回の値上げで東京女子医大は21年度から、金沢医科大(石川県)を上回り2番目に高いところになりそうだ。

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私立の医大を卒業している勤務医は、一生かかっても、入学金・授業料・教科書代・寄付金を回収できるだけの給料を貰えていないと言われている。

しかも、持病を抱えながら、過労死レベルの勤務時間や労働内容である医師も少なくない。

そんな雇われ医師の月給から買われたお菓子、ありがたくいただくと同時に、申し訳なく感じるのである。

代々医者家系の医師よりも、サラリーマン家庭で育った医師からの差し入れが多い理由であるが、

「経営者はコスト意識が高いため、経費で落ちない日々のちょっとしたお菓子を奢るなんてことはしないのでは?」

などと言われている。言い換えると、

「結局、お金が多いところに、お金が集まる。」

ようになっているのではと言われている。そう考えると、一般人も医師の世界も同じなのではないだろうか。

ところで、ただでさえ高い私立の医大。今でも、入学者のほとんどが金持ちの子どもと言われているが、このままでは、日本では大金持ちの子どもしか入学できなくなってしまうのではないだろうか。

コロナ禍、政府からの私大医学部への補助金の増大、奨学金の無返金化が急務であると感じられる。

新型コロナウイルスが終わるまで、
あと54日。

これは、フィクションです。

悩みを抱えた時の相談先は以下の通り。

○自殺予防いのちの電話

フリーダイヤル0120・783・556(毎日午後4時~午後9時、毎月10日は午前8時~翌午前8時)

ナビダイヤル0570・783・556(午前10時~午後10時)

○東京いのちの電話

03・3264・4343(日・月・火は午前8時~午後10時、水・木・金・土は午前8時~翌午前8時)

○よりそいホットライン

フリーダイヤル0120・279・338(24時間、IP電話などからは050・3655・0279)

○公益社団法人日本駆け込み寺

03・5291・5720(平日午前10時~)

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