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部活動顧問のありかた
冬休みに入る前に、部活動の顧問の先生方をねぎらうべく、ミニ研修を開催しました。こんな話をしました。
中学校や高等学校での部活動顧問の先生の指導のあり方が問題になることが時々あります。どうしてそうなってしまうのかを考えてみました。顧問の先生は指導者であるべきだという考えがいまだに主流であるからではないかと思っています。
アクティブラーニングという言葉が使われ始めた時に、教師主導型の授業中心でやってきた私たちは、果たして『学び合い』のようなアクティブラーニングなんてできるものだろうかと思っていました。
その時に実践者たちがよく語ったのは、授業での『学び合い』というのは、実は部活動でこれまでもずっとやってきたことをイメージすればよいのだということでした。
本来部活動とは、何か一つの目的があって、部員のみんながそこでの生活を工夫しながら、技術を教えあったり、トラブルを解決して乗りこえようとしたりするために『学び合い』が行われてきた場であったはずです。
顧問はいわゆるファシリテーターであるべきです。そうではなく、顧問がガチガチの技術指導者だと、そのクラブの目標は試合に勝つことだけになりがちでしょう。たしかにクラブの戦績はよくなる近道なのかもしれませんが、そのクラブでの生活は教師主導型の授業を受けているのと同じことになります。
ファシリテーターである顧問の役割が技術指導でないとすれば、一番大事なミッションはそのクラブが掲げる目的に向かって『学び合い』が生まれるようにしかけをつくることです。そのためには部員の日々の人間関係の把握はとても重要ですし、ちょっとした変化には敏感でなくてはなりません。
トラブルは起きます。いじめも起こるかもしれません。少しでも早く見つけて、いかに早く次の行動に出るかで生徒を加害者にも被害者にもしないですみます。一人の判断ですぐに「指導をする」ことを考えるのでなく、いかに『学び合い』をファシリテートするかを周囲と相談することが大切だと思っています。
毎日の部活動、本当にごくろうさまです。どうか休める時はしっかり休んでください、よいお年を。
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