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バリスタコースの記録。 #3

オーストラリア滞在101日目・5月13日(月)。

バリスタコースも折り返しの3週目です。(ついに100日目突入!!祝)

2週目は、オージー文化やより実践的な英語フレーズなどを学びつつ、フリーコーヒーで実際に学生たちへサービングしました。(スチームミルクが課題。)

今週は、ミルクの違いなどの知識面も学びながら、

・街へ繰り出してオージーにアンケート調査
・プレゼン
・工場見学
・RSAを一気に学ぶ
・講義
・フリーコーヒー

と、またまた怒涛でした♡(必然的に文字のボリュームも多くなりました。)


ここらへんから少しずつ見えてきた、わたしの未来像。

この週も、毎日フル稼働でやり切った・・・!という感じです。

ひたすら目の前のことに打ち込む。

それは、とても素晴らしいこと。

でも、「突っ走りすぎるとブレることもあるなぁ。」と、この3週目から感じた。もちろん、やっていることは意味のあることでしたが。

そんな1週間を、ゆるりと回想します*


オージーたちにアンケート調査。

週始め。

やったるぞー!というフレッシュな気持ちと、どうなるのか・・・というナーバスな気持ちが入り混じって。

というのも月曜日は、ブリスベンシティに繰り出して、街ゆくオージーたちに「アンケート調査」することになっていて、緊張してました。笑

いくつかのグループに分かれてテーマを決め、街中の人に突撃アンケートをとって、最後にプレゼンするという感じのもの。

わたしのグループのテーマは「コーヒーとのフードマッチング」

もしカフェで働いた時に、人々の趣向を知れば、おすすめできるかなということで。

(今思うと・・・そもそもお客さんは自分の好きなフードを選びたいよなぁ。しかも、バリスタとして働くのにあまり役に立たなそうなテーマ。言い訳すると、良いテーマが他のグループに取られたんです!笑)

まあそれはさておき、、



★ ついにアンケート調査スタート!!!

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1人10人以上はアンケートとるのがルールでした。断られた回数も含めると、20人以上は聞いたかも。

一緒に聞き回ると効率が悪いので、1人1人分かれて調査。こーわーいー。

「急いでいるからと断られる」「無言で去られる」「もう他の生徒に聞かれた」なんてことがありましたが・・・笑

しっかり最後まで気前よく答えてくれる人も多くいて、助かりました。泣

中には「グッドラック!」とか「君の英語の発音いいね。」なんて声をかけてくれる人がいて、感動。

一度話しかけてしまえば想像以上に会話はスムーズでしたが、「話しかけても大丈夫そうな人を選んで突撃するまで」が、超大変でした。

でも大変だった分、普通じゃ絶対に経験できないことができたし、普段あまり関わらない幅広い層のオージーとふれあえて、やってよかった。

意外に、留学やワーホリをしても現地の人と関わることって少ない。自分から飛び込まない限りは。受け身じゃ関わるのは意外に難しい。

改めて、突撃してでも現地の人とふれあうって大事や



★ アンケート結果をまとめる。

結果をまとめてプレゼンしたは火&水曜日でしたが、この流れでここに記します。

こんな感じで、7つの質問の結果をグラフや表に示し、結果をだしました。


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「ホワイトコーヒー(ミルクが入ったコーヒー)を好む人が多い」

「朝に、コーヒーやフードを買う人が多い」

「選ぶフードは人それぞれ」

などが分かりましたが、

「カフェではフードをあまり頼まない(コーヒー単品で頼む)」

「バリスタにフードをおすすめしてもらいたくない」

など、衝撃の結果も。笑笑

(といっても、30人の少数にとったアンケートですがね。もっと賢い質問やまとめ方があったなぁと、今になって思う。そもそもテーマが微妙。)

コーヒーがメインで、フードはあくまでサブ。

ってのが結論ですね。



ちなみに、他のグループのプレゼンで印象的だったのが、

★「バリスタに必要なこと:①英語コミュ力、②経験スキル、③情熱」という結果。

他のグループの調査結果は忘れちゃったのですが、これだけすごく覚えてる。自分に大きく関わることは覚えてる。欲深い。笑

ブリスベン中のカフェを訪れたり、求人見たりして、うすうす思ってたけれども。やっぱり「英語と経験スキル」よね〜。粘り強い情熱は、そこらのヨーロピアンには負けないにしてもね。

この時から、ちょっと自分の中で「本当にバリスタをやりたのか?やれるのか?」とモヤモヤするようになってきました。

「オーストラリアでバリスタをする」ってのは多くの人が憧れることで、1つのアドバンテージ・誇れることになる。「かっこいい。わたしもそうなりたい。」と興味を持ってバリスタを夢見るようになったけど、でも、自分は本当にやりたいのか?「多くの人がかっこいいと思うから、やりたいのでは?」っと、不安とともにこんな疑念もでてくるようになった、そのスタート地点が、この週だったかと思います。

でも、わたしのコリアンの友人は、全くの無知識・無経験で、ホテル併設のカフェでバリスタしてました。たしか、店長のコネで。

だから結局は、求める人材は「カフェによる」のだと個人的には思います。即戦力のスキルを求めるカフェもあれば、カフェに合う人柄を重視するとこともある。縁もあるんじゃないかな。



・・・っと、アンケート調査だけで、たくさんの気づきがありました。

ドキドキの聞き込みとプレゼンが終わって、バリスタコースで1番の重荷がとれた気がします。とにかく、やったった!てな感じ。収穫がたくさんあったので、やってよかったです*



コーヒー豆の焙煎を見学。

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プレゼン後のご褒美♡

コーヒー豆の焙煎をしている工場の見学をさせてもらいました。

オーストラリアでは有名な「Merlo」にて。

そんなに大きな工場ではありませんでしたが「焙煎前から焙煎後、そして袋詰めされるまでのプロセス」を見させてもらいました。

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焙煎前の、生コーヒー豆。

数種類を見比べしました。

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こんな感じでウォッシングしたり、

焙煎されたりのプロセスを拝見。

ローストしたての、よく見る焙煎後のコーヒー豆!

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袋に詰めるところまで、自動的に機械で行われて終了!

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いろんなコーヒー豆を扱ってました。

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たしか1週目の講義でコーヒー豆の生成過程を学びましたが、やっぱり直接見学してわかる焙煎の様子・感覚は別物でした。記憶に残るというか。

当時は「こんな感じで作られるのか!すごい!」と素直に思っていましたが、

今の自分が率直に言うと「手間かかるなぁ」です。笑

エネルギーをたくさん使う大量生産してるなぁ〜と。

でもそれだけ需要のあるもので、実際わたしも毎日焙煎されたコーヒー豆を挽いてドリップしてるので何も言えません。ウォッシングする水、焙煎する熱、袋詰めする袋、機械のエネルギー。今、焙煎の重さを改めて実感しました。

この目で見たからこそ、簡単に買えるコーヒー豆だけど、多大なプロセスとエネルギー消費を経て手に入っていることを忘れずに、感謝していただきたいと思います。そしてできれば、最小限で直焙煎しているコーヒーショップへ赴きたいものです。



RSAの知識をつめつめ。

週の後半、1日でRSAの知識を詰め込みました。

あの集中しまくった後の、もうこれ以上何も入らない感じ。1週目以来の感覚です。

RSAとは「Responsible Service of Alcohol」の略で、資格の一種です。

オーストラリアの酒類を販売するお店では、ほぼ全従業員がRSA取得者でないといけない法律があります。つまり、RSAがないとお酒を扱う飲食店では働けません。

お酒とバリスタコースはあまり関係がなさそうですが、バリスタの働き口は必ずしもカフェだけでなく、レストランやホテルなどお酒を扱っているお店もあるので、RSAをとっておいた方がいいということでした。

ちなみに、RSAはバリスタコースでなく、RSA専用のコースでも半日ほど・200ドル前後で取得できるそう。

学んだことは、

・アルコールが与える人体や周囲への影響。
・どのお酒にどのくらいの量のアルコールが含まれているか。
・お酒を提供してはいけない人と、断り方。

などなど。

オーストラリアではアルコールを飲み過ぎる人が多い傾向らしく(ナイトクラブも多くて主流だしね。)、その人の命が危険になったり、周囲の迷惑になったり、犯罪につながってしまったり・・・リスクがたくさんあるから、「しっかりと見極められる人がアルコールを売る必要がある」のです。

日本にある「飲み放題」がオーストラリアに存在したら・・・すごいことになりそう。薄く割っているとしても。きっと、救急搬送される人が急増じゃないかな。笑

だから、日本ってすごいですよね。飲み放題があっても、いろいろ成り立ってる。人の体的にも、経済的にも。

なのでオーストラリアに行って、お酒を飲む機会が減りましたよ。バーやレストランのお酒は高いし、飲み放題はないし。だから、安い酒屋で大量買いして、宅飲みでたくさん飲んで、ナイトクラブに行くっていう人が多く見られました。・・・RSAの意味あるのか?!笑

っと、またまた話がそれましたが、RSAのつめつめ講義を終え、無事にテストも合格して、チャチャっとRSA取得!

バリスタコース内で、オーストラリアのお酒事情を知れて、資格もとれて、ちょっと得した気分。


ミルクの種類ってこんなにあるんだ。

今週の講義では、特にミルクの違いについて深く学びました。

当時ソイミルクくらいしか知らなかったわたしが学んで思ったのは・・・「ミルクってこんなに種類あったんだ。種類多すぎ!」です。笑

オーストラリアのカフェには、多種多様なミルクが用意されていて、お客さんも頻繁にカスタマイズを要求してくるそう。

ミルクは奥深すぎて、ノートだけで10ページ以上あるので、ここで全部は書ききれないのですが、(今度ブログでまとめようかな。)

ちょっと思い出してみると、

牛からいただける牛乳1つとっても、カロリーや脂肪分が違うミルクがいろいろあって、

Skimmed Milk(スキムドミルク)=70kcal / 脂肪0.6g / 飽和脂肪0.2
Semi Skimmed(セミスキムド)=95kcal / 脂肪3.5g /飽和脂肪2.3g
Whole Milk(ホールミルク)=136kcal / 脂肪8g / 飽和脂肪5.2g

個人的に渡豪以来、オーストラリアの牛乳の味が大好きになって、ホールミルクを毎日コーヒーに入れて飲んでたのですが・・・そりゃ太るわけです。笑

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その他にも、牛乳以外のミルクとして、

・動物性:ヤギのミルク(Goat Milk)
・植物性:ソイ・アーモンド・ライス・オーツ麦のミルク。
ラクトスフリーミルク(乳糖なし)

などがあるそう。

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いろいろ、試し飲みしたのですが・・・牛乳以外はおいしく飲めなかったのが正直なところです。でも、たくさんの動物たち、そして自分の体に負担をかけないように、少しずつ変えていきたい。

その他にも、わたしの実践課題である「スチームミルク」を作るための適切な温度や、スチームミルクの種類なども学びましたが長くなるのでここでは割愛します。けっこう役立った。

さて、

今週はもうすでにいろいろありすぎたのですが、最後に、実践練習とフリーコーヒーのサービングがありましたよ。



コーヒーをふるまう。

木・金で、ようやくエスプレッソマシーンに触れました。幸せ。

木曜は衛生管理の講義が、金曜は衛生管理のテストがあったので、それほど多くは触れてませんが。

何より刺激的だったのは、学校の生徒にコーヒーをふるまうフリーコーヒーサービングです。

次々と来る生徒たちのオーダーをとって、コーヒーを作って、運んで・・・バタバタで写真がほぼありません。笑

わざわざレシピを見ながら作る時間がないので、前日に10個くらいあるレシピを覚えました。

わたしの実践課題は「スチームミルク」なのですが、、

まだキュイーーーっっていう音が鳴ります。スチームしすぎて焦がしてしまったり。つまりは「ミルクを炊く時の角度や終わらせるタイミングが悪い」ってことです。

フリーコーヒーでは、「オーダーとる人・運ぶ人・補助係・ミルクスチーム係・エスプレッソ抽出係」の5つの役割があってローテーションするので、実際にコーヒーやミルクスチームを作れる時間はそんなに多くないんです・・・。

これがけっこうバリスタコースに期待してたのと違かった。実践量が少ないです。生徒15人に対して、先生1人・マシーン2機っていうのもおかしい。

だから「何がなんでも先生に見てもらうぞ!」とこの日は意気込んでいて、苦手のスチームミルクの番になったら「先生ーーー!」と呼んで、何度も何度もアドバイスもらいました。欧米や南米の生徒たちは超・積極的にアピールするので、負けずに積極的にいった者勝ちです。笑

都度、正しい角度に直してもらって、タイミングを見てもらって。

そしてついに!!!

最後だけ・・・いい感じのスチームミルクができましたよ!泣笑

少しですがコツをつかんできた模様です。

3週間ずっとうまくいかなかったミルクスチームが、最後にうまくできたのはなんとも嬉しいものでした。練習は裏切らないですね。

っと、もう、怒涛の1週間でした。大変だったけど、実りもあった。目の前のことを必死でやり切った感じです*



おわりに。

ちょっと、混乱している感じ。

アンケート調査にプレゼン、工場見学、RSA資格取得、そして講義と実践。

ひたすらやるべきことをやって。

「何のためにやっているのか、わからない。」

「でも、とにかくやらないといけない。」

当時こんな状態に陥っていたかもしれません。

バリスタコースを無事に終わらせることに、意識が向いていたかも。


この気づきから思うのは、バリスタコースだけでなく「今やっていることの意味を理解すること」は大切だなぁと。

気づかずにそのまま突っ走ってしまうと、疲れ果ててストップしちゃったり、本来の目的からブレちゃったりする。

だから、

「なぜこれをやっているのか?」

「何のために?」

と、”こなす”ことから一度立ち止まって、

「なぜ始めたのか?」の軸に戻り、1つ1つのことに丁寧に向き合うことは、大切だなぁ。

もちろん、毎日の中でこなすことも必要ですがね。


バリスタコースでいうと、ただ目の前のやるべきことを、受け身になってただ単にやるだけだと・・・ちょっともったいない。

なぜなら、「自分の目的」からズレちゃうかもしれないから。

目の前のことをひたすら頑張って、やり切ることはもちろん大切だけれど、何のためにやっているのかわからなくなってはいけない。ブレてしまう。実際に、わたしはブレたかもしれないです。笑

自分はなぜバリスタコースを始めたのか?その最初の気持ちに戻る。

「WHY?」に戻ること。これは当時気づけなかったことです。

3週目すぎたくらいから、周りがバリスタとして働くことに諦めモードだと気づきました。そして、自分もそうなっちゃった。「英語力やスキルがないから難しい。」そう決め込んじゃいました。(バリスタコースで学んで、思っていたのと違うっていうのもあると思いますが。)

でも周りの意見は関係ない。It's your journey!

1人1人の考えは違うし、数秒前の自分の考えも違う。

だからこそ、今の自分の目的を確認することは大事。

疲れているのなら、少し間をおいて休んでからでもいい。

また立ち戻ればいいだけ*


と、気付くようになりました。

つまりは、

とにかく目の前のことを頑張ることはもちろん大事だけど、

たまには一息ついて、立ち止まって、

今やっていることの自分の目的を理解する、

初心のベースに戻る、

そして自分と話し合って方向転換する、

ってことも大切だな、と感じさせてくれた、3週目でした*

いやはや、ボリューム多いです、最後まで読んでくださった方がいらっしゃったら、本当に感謝です。ありがとうございます。


4週目は・・・またしてもアンケート調査とプレゼン?!?笑

そうでした。今度は、いくつかのカフェに直撃してきましたよ。

あとは、コーヒー器具についての講義など。

その模様や心境、気づきを、また更新したいと思います〜。



▼ 1週目のはなし。


▼ 2週目のはなし。


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