田中幸縁(国語の先生)

田中幸縁(タナカユキムネ)と申します。 首都圏の某大手中学受験塾で10年以上の指導経…

田中幸縁(国語の先生)

田中幸縁(タナカユキムネ)と申します。 首都圏の某大手中学受験塾で10年以上の指導経歴あり。 開成・麻布などの最上位コースを担当。 雙葉中に関しては合格者全校舎2年連続トップ。 中学受験だけでなく、高校受験でも使えるような汎用性の高い解法を記していきます。

最近の記事

第8講 論説で意識すること②~主張~

主張は本文で一番言いたいこと 皆さんどうも田中(国語の先生)です。 本日は、タイトルにもあるように主張の探し方をお話ししたいと思います。 第6講でもお話ししましたが、説明的文章は基本的に一般的に正しいと勘違いしていることを筆者が正そうとする文章です。 だから、「本当は〇〇なんだよー」というような形で主張をしてくるわけですね。 一番言いたいことですから、目立つ形で書いてあるはずなのですが、そこまでの流れや、難しい単語が邪魔して見つけにくくなっているのが現状です。 以下に主張の

    • 第7講 論説で意識すること①~キーワード~

      キーワードはどこだ? どうも皆さん。 田中(国語の先生)です。 本日は「論説で意識すること①~キーワード~」ということで、キーワードについてお話していきたいと思います。 そもそもキーワードって何でしょう? キーワードとは読んで字のごとく、 「キー(鍵)」+「ワード(言葉)」ですね。 つまり、「文章を読み解く上で鍵となる(重要な)言葉」です。 キーワードは筆者が自身の主張を伝える時などに用いる言葉であるため、キーワードを見つけられると主張を見つけやすくなります。 主張が見つけや

      • 第6講 説明(論説・評論)文の基本構造

        難しい?実は単純な基本構造皆さんこんにちは。 田中(国語の先生)です。 今回は嫌いな人も多い説明(論説・評論)文(以後「説明的文章」と呼称します)の説明となります。 そもそもなんで嫌いな人が多いのでしょうか。 よく生徒にその理由を聞くと ・「つまらない」 ・「興味ない」 ・「難しい」 などの声が聞こえてきます。 特にその理由は学年が上がるほど顕著です。 4年生ぐらいのときは、 「説明文?好きだよ。だって、答えが書いてあるんだもん!」と笑顔で話してくれます。 そうです。5

        • 第4講 読む編~物語文(小説)で意識すること②~

          情景をおさえると気持ちもわかる!? 皆さんどうもこんにちは。田中(国語の先生)です。 今回は物語文(小説文)で意識すること②の「情景」についてお話していきたいと思います。 もう少し詳しく説明すると、物語文における「時間」と「場所」のお話になります。 「先生。そんなものに注目してなんの意味があるんですか?」なんていう質問が来そうですが、実は物語文を理解するうえですごく重要なことなんです。 なぜ大切なのか? 前にもお話ししましたが、物語文(小説文)は基本的には作者が伝えたいこと

        第8講 論説で意識すること②~主張~

          第5講 読む編~物語文(小説)で意識すること③~

          因果・心情は物語文の花形 皆さんどうも。田中(国語の先生)です。 さて今回は物語文で意識すること③「因果・心情編」をお送りいたします。 どうでもいいですけど、「因果・心情編」ってなんかマンガのサブタイトル見たいですね。 話し戻しまして、「因果」って何でしょうか。 「因果」とは「因果関係」の事で原因と結果の関係性を示す言葉になります。 なんでこれが大切かというと、そもそも国語で良く問われる ・「なぜ」 ・「どうして」 ・「どういう気持ち」 は基本的に因果関係をベースとした問題

          第5講 読む編~物語文(小説)で意識すること③~

          第3講 読む編~物語文(小説)で意識すること①~

          登場人物は物語の中心皆さんどうもこんにちは。 田中(国語の先生)です。 今回はいよいよ物語文(小説)の読解に関する話をしていこうと思います。 まず、大前提のお話からしていきたいと思います。 それは物語文(小説)の構造です。 物語文(小説)とはいったいどんな文章なのでしょうか。 第0講でもお話ししましたが、作者はなぜ文章を書くのでしょうか。それは、何か伝えたいことがあるからですね。 例えば ・友情の大切さ ・家族のあたたかさ ・子供の成長 など があげられますね。 しかし

          第3講 読む編~物語文(小説)で意識すること①~

          第2講 読む編~線引きについて~

          なんで線を引くんだろう 皆さんどうもこんにちは。田中(国語の先生)です。 さて今回は文章読むときの作業の代表格である線引きについてお話ししたいと思います。 よく保護者の方から「うちの子文章読むときに、全然線を引かないんで、先生からも一言言ってください。」みたいなことをよく言われます。 今までに色々な子を見ていますが、確かにこちらの働きかけがないと線を引かない子は一定数存在します(働きかけがあっても全く線を引かない子もいますが・・・)。 そもそもなんで線を引く必要があるの

          第2講 読む編~線引きについて~

          第1講 読む編 ~文章を読むときに考えるべきこと~

          どうも。皆さん。 田中(国語の先生)です。 今回は前回説明した国語の三角関係のうちの一つテーマを読み取ることについてまとめていきたいと思います。 前回の記事はこちら。 文章を読むときに考えるべきこと・まずはこの3つ 授業内で、 「文章を読むときに何を考えている?」と聞くと 「大事なところを見つけるようにしています。」と答えてくれる子がほとんどです。 そこで私は、 「大事なところってどんなところ」と聞くと 「時間・場所・人物」や「気持ちがわかるところ」や「主張」などと答

          第1講 読む編 ~文章を読むときに考えるべきこと~

          第0講:なぜ国語の成績が伸びないのか?~国語ってどういう教科?~

          皆さん、おはようございます。こんにちは。こんばんは。 田中(国語の先生)です。 突然ですが、皆さんは国語が好きですか? 私は学生時代にこの質問をされていたら、決まって 「嫌い」と返していました。 なぜ、嫌いだったのか。 それは、国語の成績が良くなかったからです。 大学受験偏差値でいうと4月の段階で30~40ぐらいをウロチョロしていた形です。 しかし、秋口には60半ばぐらいで安定するような形に落ち着きました。 なぜ、このように上がっていったかというと、 「国語という科目の

          第0講:なぜ国語の成績が伸びないのか?~国語ってどういう教科?~