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#132 「しごと」で、地域とつながる――地域の人事部(仮)のビジョン

竹内義晴です。この番組は組織づくりやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、多拠点ワークといった「これからの働き方」についてゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった、あるいは参考になったらフォロー・コメントなどいただけると嬉しいです。

いま収録しているのは20時18分ですね。ちょっと遅くなってしまいました。


地域の人事部(仮)のビジョンについて

昨日はですね、「理想に共感できる、地域の人事部(仮)のビジョン」というお話をしました。

「理想に共感できる」っていうのは、なんていうのかな。「それって、いいですよね」みたいなメッセージって、もちろん、長く書いてあるものに対して共感するっていうこともあると思うんです。

でも、わたしたちって「このために、これを取り組んでいるんですよね」とか「やっているんですよね」って言えるためには、そのメッセージって、何も見なくても記憶できるとか、覚えられるみたいなことって、案外重要じゃないかなと思っているんです。

サイボウズとしごとのみらいの理念はすぐに覚えられる

なぜならば、僕がサイボウズで働き始めた時のことを振り返った時に、サイボウズの理念は「チームワークあふれる社会を創る」という理念なんですよね。この言葉自体は、何か特別難しいわけでもなければ、すごく平坦な言葉だと思います。

で、「チームワークあふれる社会を創る」っていう言葉を見た時に、「わかる!」と。「その言葉には共感できる!」と。言葉っていうか、「それには共感できる!」って思ったし、何も見なくても記憶できるし、言葉がすぐに出てくるんですよね。

あと、僕が経営しているしごとのみらいの理念は「一人ひとりの「楽しい!」で、しごとのみらいを創る。」なんですけど、これも、何も見なくても言えます。

あと、よく言われるのが「仕事が楽しいって大事ですよね」みたいに言われることが多いんですけど、それは、メッセージがシンプルだからだと思うんです。

そういう意味で、理想に共感できる、共感されるためには、ある程度シンプルなメッセージである必要があるかなと思ったし、自分でも言えないと困っちゃう(笑)。なので、昨日は「理想に共感できる、シンプルなビジョン」って、何かな? って思って、いくつかを上げてみたんです。

昨日上げた6つの言葉

昨日は、ビジョンとしての言葉を6つ挙げたんですよね。

  • 地域とつながり、はたらく

  • 地域とつながり、はたらく仕組みを創る

  • 仕事で地域とつながる

  • 地域とつながり、働く仕組みを創る

  • 「はたらく」で地域とつながる仕組みを創る

  • 「しごと」で地域とつながる仕組みを創る

僕は文章を書く機会がよくあるんですけど、文章って、その場で書いたものをそのまま出してもいいんですけど、一晩寝かせると客観的に見れるようになって、感じ方が結構変わるんですよね。

客観的に見ることができることによって、誤字脱字に気づいたり、ちょっとした言い回しで「こうじゃないな、これだな」って思ったり。

書いた直後は気づかないんですけど、一晩寝かすことによって、客観的な目で見れるようになるんです。なので、6つの言葉を昨夜一晩置いてね、今朝、改めてさっき上げた6つを見てみたんですよね。

ビジョンを寝かせて思ったこと

そしたらですね、いくつか思ったことがあって。

昨日の段階では、「〇〇する仕組みを創る」っていう、「仕組みを創る」っていうところが、いわゆる動詞じゃないですか。この「〇〇する」っていう動詞があったほうが、具体的な行為っていうか、「やること」になるから、昨日の段階ではあったほうがいいなって思っていたんですよね。

で、今朝見たら、この「〇〇する仕組みを創る」っていうのが、「ちょっと長いな」って思ってですね、「リストから外そう」って思ったんですよね。

そうして残ったのが

  • 地域とつながり、はたらく

  • 仕事で地域とつながる

そしてもう1つ

  • 「はたらく」で、地域とつながる

の3つ、最後のやつはちょっとアレンジして、昨日の6つ以外にもう1個追加してみました。

で、最終的に「何が一番しっくりくるかな」って思ったときに、1つ選んだのが……

  • 「しごと」で、地域とつながる

になりました。あくまでも現時点では、ですが。

この"「しごと」で、地域とつながる"というのは、いま、地域の人事部的な取り組みもそうなんですけど、僕がこういった地域と、都市部の人たちが「仕事を通じて、行き来するようになったらいいな」って思ったのって、多分、2012年ぐらい。

以前もちょっと紹介しましたけど、「もしも、「ビジネスマンのための、癒しのホテル」があったら・・・」っていう記事を書いたときぐらいから思っていて。

具体的に動き出したのは2016年の農業体験のようなプログラムですが、当時から「地域と都市部を行ったり来たりできるといいな」みたいに思っていたんです。

その時から「仕事で、地域とつながる」みたいなことって、多分、以前から意識していたところがあるんですよね。

「はたらく」よりも「しごと」

あと、2020年から地元の妙高市でワーケーションの取り組みをしてきましたが、その時も「はたらく、で地域とつながる」とは言ってなくて、「仕事を通じて、地域とつながる仕組みができるといいんですよね」みたいに言っていたし、「仕事を通じて、行ったり来たりできるといいなって思ってるんですよね」みたいな言い方をするケースが多くて。

そういう意味だと、"「しごと」で、地域とつながる"っていうのが、現段階ではしっくりきたっていう感じです。

地域との、さまざまな「つながり方」

あと、この言葉を見て改めて思ったのが、「地域とつながる」って言うと、「都市部から地方」「都市部と地方」みたいなイメージがあると思います。

でも、僕は必ずしも「都市部から地方」だけではないと思っていて。

たとえば、「地方に住みながら都市部の企業で働く」というのもあると思います。なぜなら、都市部も地域の1つだから。

あと、もう1つ重要なのは、「地域に住みながら、地域の企業につながる」。言い換えれば、地方の出身で、いままでの選択肢だと「やりたいことや学びたいことが地元にないから都市部に行く」っていうのがいままでの流れでした。

でも、都市部に行かなくても、「地域の中でちゃんと学ぶことができるし、働く場もある」っていうことができると、「地域の中で地域とつながる」。それは、「仕事で地域とつながる」っていうことだから、「いまのところ、これだな」ってい感じでしっくりきたって感じです。

まあ、ちょっと時間が過ぎると、まだ変わると思うんですけど、現段階では"「しごと」で、地域とつながる"にしておこうかなという感じです。

というわけで、今日の話はこれで終わろうと思います。今日もありがとうございました。バイバ~イ!

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