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人口減少とキャリア不安の課題。もしも、理想的な姿があったなら

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

いま、noteさんの #創作大賞2024 #ビジネス部門 という企画に参加しています。『「仕事っぽいシゴト」が社会の課題を解決する』というタイトルの本を作るイメージで毎日お話しています。1本目、目次はこちらです。

昨日は、「「歴史の80年サイクル」から、未来を読み解く」というお話をしました。

今日は、「人口減少とキャリア不安の課題。もしも、理想的な姿があったなら」というお話です。

音声はこちらです。

今日のお話の前に

2024年6月5日、厚生労働省は2023年の人口動態統計を発表しました。

1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率は1.20で過去最低を更新。出生数や婚姻数も戦後最少でした。なお、東京都の合計特殊出生率は0.99。1人以下というのは、ショックを受けました。

ちなみに、人口を維持するために必要な合計特殊出生率は2.07です。大切なので繰り返しますが、人口を「維持するために必要な出生率」です。多少、少子化対策をしたところで、急激な人口減少は決定事項であることを、多くの人が認識する必要がありそうです。

もっとも、それをどんなに伝えても、おそらく伝わらないし、実際に困らなければ、自分ごとにならないのが実際のところだと思いますが……

でも、悲観ばかりしてはいられません。この本では、未来を語りたいと思っています。個人的には「なんとかしなきゃ!」と、がぜんやる気がわいてきました!

さまざまな課題に対して、理想を妄想してみる

第1章では、「今後、少子高齢化で、特に地方から、人口が加速度的に減っていくよ。地方の企業は労働者が供給できなくなっていくよ」

第2章では、「年齢に関わらず、いま、キャリアに不安を抱えている人が多いよ」

という話をしましたね。

これらを解決するためには、何が必要なのか? もしも、理想的な姿があったとしたら、それは一体何なのか? もちろん、現実を考えたらいろいろ課題はあるんでしょうし、すべてが解決……とはいかないまでも、何らかのきっかけみたいなものが見えると、いいなと思っています。

そこで、さまざまな制約はいったんはずして、自由に妄想してみたいと思います。

地方の「人口減少の課題」の解決にむけて

まず、第1章でお話した「地方の人口減少の課題」の解決について。

人が減っているとき、その解決策を考えると、一般的には「人を増やそう」となると思います。でも、人口が加速度的に減っていくのは、現状では、東京を除いたどの地域も同じ。だから、それぞれの地域で「人を増やそう」としてしまうと、「人の奪い合い」になってしまう。そんなことはしたくない。

そこで、もしも、理想的な状況があるとしたら……

  • 「どの地域に住むか?」というのは、選択権は住む人にあるから、その意思は尊重されるといいな。

  • 移住はしなくてもいい。でも、定期的に人が行き来できるような関係があるといいな。

  • とはいえ、人は確実に減っていくので、地域内だけではなく、地域外の人とも関われるようにしたいな。たとえば、地域外からでも仕事ができたり、定期的に行き来ができるきっかけがある、みたいな。

そんなところかな。

ビジネスパーソンの「キャリア不安」の解決にむけて

次に、第2章でお話した「ビジネスパーソンのキャリア不安」の解決について。

ひとことで「キャリア不安」といっても、そう簡単に解決できるものではないかもしれない。でも、もしも、理想的な状況があるとしたら……

  • 会社をいきなり辞めるような形ではなく、できるだけ負担が少ないような……

  • 会社にいる中でも、実践できるような……

  • いままでの経験を、何らかの形で活かせるような……

  • 社内にいるだけだと、ロールモデルが少なくて未来が見えづらいから、社外と接点が持てるような……

  • 収入源がひとつだけだとそれに頼るしかないし、それが絶たれるとなんとなく不安だから、「二足のわらじ」じゃないけど、なんとなく「これなら、安心だな」と思えるような……

  • 年齢に関係なく、自分の強みを活かして、長く活躍できるような……

  • 100%安心できるわけじゃないけど、なんとなく「このまま歩んでいけば、大丈夫だ」みたいな、「未来への展望」が見えるような……

ざっくり、こんな感じだといいですよね。

企業の「人材を抱え続けることの問題」の解決に向けて

第2章の後半に、企業が抱える課題についても触れました。それを一言で言えば、「今後、ベテラン世代になり、かつ、もっとも人が多い団塊ジュニア世代の今後のキャリアを、どう支援していくか?」という問題です。

人材を抱え続けることは、企業にとって大きな負担。できれば、いい形で社会との接点を作っていきたい。もしも、理想的な状況があるとしたら……

  • できれば、年齢に関係なく、活躍できるような制度にしたい

  • できれば、会社だけではなく、地域に還元できるような……

  • できれば、ベテラン世代の社員が、第2、第3のキャリアを見つけて、社会との接点が見つかるような……

  • できれば、少しずつ独り立ちできるような……

  • できれば、会社の「雇用する負担」が軽減できるような……

  • できれば、ベテラン世代だけではなく、若い時から未来のキャリアを形成できるような……

もしも、そんな理想的な姿があったらいいですよね。僕が描く未来としては、こんな感じだったら理想です。

凹と凸を組み合わせる

できれば、それぞれの課題を、それぞれの解決策で埋め合わせることができたら最高なんですけどね。それはまるで、誰かの課題を、誰かのニーズで埋め合わせる感覚。凹と凸を組み合わせる感覚です。

こんな解決策を、見出すことはできないものか……こんなことを、2017年ごろから考え続けてきました。

今日の話は、これで終わりにします。

次の記事:人口減少の課題解決、もう少し解像度を上げてみよう

#創作大賞2024 #ビジネス部門

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