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渡瀬謙『内向型人間の人づきあいにはコツがある』 2009年11月27日

 この本を読んで
 救われた人って、実はとても多い気がします。

 渡瀬謙さんの最新刊『内向型人間の人づきあいにはコツがある』
 を読んで、そう思いました。

 私も社会人になるまでは“内向型”だった…
 と言っても、今さら、だ~れも信じてくれませんが
 (だれですか、そこで吹き出してるのはっ!)

 高校時代までは確実に“内向型”で
 だから、高校時代の友人ってほとんどいません。

 社会人になって、仕事モードになると
 否が応でもしゃべらなくては…
 と自分を追い込んだ結果、

 よいか悪いか
 今ではこんなに面の皮の厚いおばちゃんに
 なってしまいました。

 でも、一応、元・内向型なので、
 本書を読みながら「そうよ、そうなんよ~っ!」
 と思うところ、多数。

 人と比べて、自分の内向性を
 コンプレックスに感じてしまう…

 そうなんです。
 どうして自分は、あの人のようにハキハキとしゃべれないのだろう
 と、できない自分を責め、それがさらにコンプレックスになる。

 でも、本書にはこうあります。
 「性格はもって生まれたもの。(中略)
  単なる体格の違いと同じことなのです」と。

 この言葉、過去の自分に教えてやりたかった
 と心から思いました。

 だから、今も、自分の内向型の性格に
 悩み、苦しみ、もがいている人がいたら
 ぜひ、ご一読をおすすめしたいです。

 少なくとも、今の自分を肯定でき
 受け入れられるようになるから…。

 それだけでも、随分、世界が変わってくるはずです。

 読み進めていくうちに
 「これって心理学の本?」と錯覚してしまいそうになりますが
 そのくらい、内向型の性格に肉薄しています。

 すべて渡瀬さん自身の体験に基づいた言葉だから
 ウソがなく、実感と共感を覚えるのだと思います。

 幅広い層の人に支持される本だと思うし
 今、自分の性格で悩んでいる人には真剣にお勧めしたい良書です。

 渡瀬 謙 著『内向型人間の人づきあいにはコツがある』(大和出版)

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(VOL.1170 2009年11月27日配信 メールマガジン あとがきより)

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