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旅の記録を残してみる #2 ~別府編 13歳、春日を出発~

どうも、千真(せんま)です。

前回の続きとなります。

「別府行こうぜ」

かくしてユウさんに会おうと決意した俺ですが、福岡をほとんど出たことのない俺にとって、一人ではさすがに心細くもありました。
そこで、当時の親友…インテくんとでもしておきましょう。彼は、もともとユウさんと同じクラス。インテに声を掛けて、普通列車で別府へ旅立つことを決意します。

俺は、青春18きっぷという切符に出会いました。
当時、確か11850円とかで5回券だったかな。この切符で旅に行こうと決めたわけです。

ちなみに、この頃俺は中学最大のやらかしをして、あり得ないほど先生から怒られていました。当時の俺の中学は、近所でも有名なスパルタ学校。一日中生徒指導、なんてザラでした。

その愚痴を夜になると優しく聞いてくれたのがユウさん。それこそ本当に、夜な夜なひたすら電話している毎晩でした。

親に言えない

さて、問題は親になんと説明するかです。
「女の子に会いたい」とか言えるわけがない。

そう、「インテとの旅行」という名目だけでは、「急にどうした?」となるに決まっています。
俺はドキドキしながら、転校していった別の奴の名前を親に告げ、そいつに会いたいと嘘をついていました。(そいつがどこに転校して行ったのかも知らねえ)

まあなんだかんだ、うちの親を無事説得し、インテくんと青春18きっぷを2日ずつ割り勘します。あとの1日はインテくんが買い取ってくれました。

なお、ユウさんとの電話は終わりを見せることがありません。毎晩4時とかまで電話しており、親激怒。

Wi-Fiを22時に切られるようになりますが、解除方法を知っている俺、ガン無視です。

そして、家の中で電話できないと感じた俺は、毎晩家を出て、真冬なのにコンビニの前で電話するようになります。中坊、すげえスタミナ。

もちろん、学校の授業は聞かずにひたすら寝るようになります。マジ社不。

いよいよ旅立ちへ

そして俺は日付を決め、時間を調べました。確か12月23日。真冬です。
確か最寄りの南福岡駅を4:33発の電車だったかなと思います。今に比べて、すごく早いですね。
「起きられるのかどうか…。」不安でした。

そして決行の日。俺、案の定寝坊します。(笑)
何と起床すると4:00。やべえ、と思いつつもインテの家へダッシュ。

インテと無事会えたので、南福岡駅へ自転車で急ぎます。
そして何とか電車に乗車。凍えるような寒さの中、俺とインテは電車に揺られていくのでした。

行きの道中

小倉駅で乗り換え待ち。凍える中、朝食を食います。

当時撮った小倉駅。

そして、鹿児島本線にしか乗ったことのなかった俺、はじめて日豊本線に乗ります。

時刻表を見て、一時間に一本という事実に驚愕。昇る朝日を見ながら、通勤する人々に囲まれ、電車は進んでいきます。

日豊本線の車窓。

行きの途中、5人組の高校生が電車を降りようとして、2人が取り残されるという事故(笑)を目撃します。

2人は「マジどうする?とりま連絡しないとなー」といいながら、次の駅で降りていきました。あの背中は忘れられない。

そして吉富駅を超え、遂に大分県へ。テンション上がりました。

約3時間半の道のりを超え、遂に待ち合わせ場所の別府駅へ。
さあ、ユウさんにいよいよ会える。

~続く~

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