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DOTO-NETとは?(1)ドット道東の過去を振り返れば少し見えてくる?

2023年11月25日にドット道東として、新しいサービスをリリースしました。そのサービス名は「DOTO-NET」。

正直、わかりやすく説明もできていないし、はっきりと何が行われるのかイメージできないかと思います。

まだまだDOTO-NETがなんぞやと理解してもらえていないと思うし僕自身もうまく説明できない部分があります。なので少しずつこうやってテキストで残すことで、自分の言語化と合わせて皆さんにも理解してもらうために、定期的に書いていきたいと思います。

DOTO-NETはドット道東でやってきたことを地域に広げる

サービスを開始するにあたってこれだけは確信していることがあります。

ドット道東のこれまでの取組や事業を理解してもらえればDOTO-NETとはどんなものなのか、どんなことが起こったらいいか、を少しずつ理解してもらえるだろうということです。

それには理由があります。それはドット道東が2018年の活動開始をはじめて以来、ドット道東として地域や道東に暮らす人たちとつくってきた5年間の取組や事業に、地域で楽しく暮らしていくためのヒントがあり、そういう人を少しずつ増やしてきたという自信があるからです。

だからこのドット道東として築いてきたもの事業、取組を一企業(ドット道東)、一個人に留めるだけではなく、道東の各地域と、各企業と、個人の皆さんとともに広げていく方がこの先、絶対にいい。その広げる手段としてDOTO-NETというサービスをつくり、皆さんの力とともに自分たちが暮らす場所をよくしていきましょうよということなのです。

そういう方向性というか、感覚だけは僕自身が確信して持っていることです。

だから、今回のnoteは過去の取組や出来事のさわりを伝えることを意識しています。それをもってDOTO-NETの活用や皆さんとの楽しみ方を理解してもらえらばと考えています。ただしこのnoteだけでは不十分なところもあると思うのでできたら継続的に書いていきたいと思います。

地域で暮らす20-30代が増えてきた

2018年3月、ドット道東が設立されるきっかけとなる「道東誘致大作戦」というイベントが開催されました。今でこそ一緒にやってるメンバーやパートナーのみんなとは、この2018年の出来事がきっかけとなって繋がりはじめましたという感じです。

このイベントがきっかけとなって「自分の暮らす町」「振興局」という枠をもう少し広げて「道東」というもう広いエリアでそれぞれ個人の活動を応援し合おう、一緒にやっていこうという流れが作られたかなと思います。

道東誘致大作戦以降、誰かの開催する企画を応援したり足を運んだり、一緒にガイドブックを作ったり、共有する時間をつくることを繰り返す中で、関わる人たちの中に変化が出てきました。

ほんの一部ですが、

僕たちが主催したイベントきっかけに、やってみます!という人が現れたり

リトルドートーというイベントに足を運んでくれたことをきっかけに東京からUターンして道東に戻り、今では、ドット道東のボードメンバーをやってくれる人がいたり

友人のゲストハウス開業のお祝いで道東中からみんなが集まる会に、北海道に住みたいという東京在住の女の子に、来てみたらいいよ!って声かけて、その2年後に浦幌で念願の本屋を始める動きにつながったり

わかりやすい言葉で言うと、僕らを通して関係人口や移住者、チャレンジする人が増えるという動きが出てきました。

もちろんこれらは、行動をしたそれぞれの人自体が素晴らしいわけで、僕たちが全てというつもりは全くありません。

でも、何かに挑戦するときには、きっかけや背中を押すきっかけがあればあるほどいいなと思っています。

地元の人と出会うきっかけ、同世代と出会うきっかけ、それいいねってポジティブに言ってくれる人、やって見なよって肯定してくれる人の存在。やりたいことをやることや前向きな行動は誰しもができるわけではないことにも気づきました。

誰もがそういう行動を取れるようになるためには、きっかけをとにかくたくさん作りまくること、そして背中を押しまくることができる環境を作っておくことが必要で。

ドット道東は自然とそういう環境が作れているんだなということに気づきました。

でも別に僕たちだけがきっかけを作る必要はなくて、こういう流れをもっとたくさんの地域の人と作っていきたい。

そうしたら、道東から都会に引っ越す人が減るかもしれない、楽しく暮らせる人が増えるかもしれない、一緒に働いてくれる仲間が見つかるかもしれない。そんなことを思いはじめました。

こういった一人一人のきっかけをつくる、関係性をつくることをDOTO-NETを通じて地域の人たちと増やしていきたいと思っています。

地域企業の課題を一緒に解決するための仲間づくりでもある

野澤ってどうやって稼いでるの?ドット道東ってどうやって成り立ってるの?なんていうことは今でもめちゃくちゃ聞かれます(笑)

端的にいうと、一番支えている事業は道東の法人の「クリエイティブ、成果物を作る支援」をすることで稼いでいるわけです。

でも、「ただ作っている」というわけではないのがドット道東の特徴で。ドット道東の特徴はDOTO-NETを活用した多様な人とチームを組んで成果を出していくという、考え方が根本にあるとも思っています。

例えば

士幌町の見える化プロジェクト

地域の事業者さんのやりたかったことをドット道東とインターン生とで実現し、地域のデザイナーやカメラマンのサポートのもと、インターン生を中心に、士幌の商店街のお店を取材しまくり、制作を進めていったという案件。

これは11月25日のイベントに登壇してくれた、atLOCALの堀田さんや元インターン生の佐藤颯太が語ってくれている通りでまたアーカイブを見てほしいなと思います。(全部記事も出る予定)

上記の士幌の仕事の系譜は続いていて、今は動画を作ってほしいという要望から、帯広出身で東京で映像の大学に通っている石井すがたくんに企画から撮影、編集に入ってもらい、地域出身の若いメンバーをアサインして新しい発想をもらったり、経験を積んでもらう仕事にもなっています。

釧路市の本社のある三ッ輪運輸さんの仕事では、

「リクルート向けの動画」を作ってほしい、と要望をただ鵜呑みにするのではなく、動画がどのように広がっていったらいいか、今までの発信で足りていなかったことは何かの方向性を一緒に考え、リサーチをしっかりして制作を進めていきました。

それまでに関係性のあった、アナウンサーの川上くんや音楽制作ができる谷くんに声をかけたり、道東誘致大作戦のイベント初めて出会い、その後から仕事をするようになった渡辺誠舟と台本や編集をああでもないこうでもないと制作をしました。その制作した初稿を釧路出身のインターン生にみてもらい、ターゲット目線のフィードバックもたくさんもらったりしました。

課題やプロジェクト毎に、様々な人とチームを作って仕事を進める仕組みができているのは、道東誘致大作戦のきっかけがあるから。まずは友人関係として知り合い、互いにそれぞれのことを応援しあい理解しあう関係がスタートしてるからこそいい仕事ができると思っています。

こういうことからも、社内の人や同じクリエイターと全ての制作物を作るのではなく、どれだけ多くの人に自分事にできる作り方にするかを考えたりすることがドット道東の仕事では面白いなと思っていて、全てがこうできているわけではないですが、「作る過程」と「作った後」をめちゃくちゃ大事にした仕事をしていきたいなと思っています。

地域の人たちで完結する仕事は地域にもお金が残る。

そういう座組を基本とするために、いろんな人と繋がる。今は東京にいるけれど、こちらに縁があったりいつかはUIターンとして道東に来たい人がクリエイターとして関わってもらう。そういう人たちともドット道東では繋がってきたので、DOTO-NETでもその輪を広げて、その関係性を活かせる人や地域を増やせたらいいなと思っていたりします。

ちなみにこの冬の間に公開する日高山脈の関連の仕事は、基本は十勝の人たち、日高山脈が好きだと言ってる人たちと制作をしました。

それもいろんな関係性があったから。この地域に暮らす人、その場所が好きな人たちと、案件に応じて制作できる関係性や環境もどんどん増やしてやっていきたいと思っています。

DOTO-NETの中で様々な人との出会いをつくり、地域の事業や取組にもこういう動きを一緒に加速化させていきたい。

すごい人、だけでない。私に何ができるんだろうっていう人こそ主役に

でも大事なのは、「すごい人がたくさんいる」状況ではないということ。

「若者を応援するコミュニティ」
「クリエイティブの仕事」
というイメージが強く、私には関係ないと思う人もいると思います。
「もう若者じゃないし」
「すごいスキルや経験はない」
と。
でもドット道東はこれまでもそういう人ばかりが関わってきたわけではありません。

「誰でも挑戦できるプラットフォームにしたい」
「何者でもない人こそDOTO-NETに飛び込んでほしい。」

そう思っています。

「誰でも活躍できる。」
「できることがどんどん増えていく。」
そんな状況を作っていきたい。

その1人が先日11月25日にも登壇してくれた、熊谷由美さん。

元々は、ビジョンブックの制作お手伝いリターンをいれて関わってくれたのがきっかけで、一緒に1000人の理想を集めまくった人。

使ったことのないスプレッドシートを使い、いろんな人に声をかけまくり、最後はやったことのない校正作業などにも取り組んでもらいました。

ビジョンブックの制作後にも、仕事の空き時間にドット道東の仕事に関わってもらったり、今では会計の業務にも関わってくれています。

熊谷さんの考え方、めっちゃ素敵なのでアーカイブ見てほしいと思います
(後日公開予定)

まだまだ書きたいことはあるので改めて

とここまで、DOTO-NETというサービスが始まるにあたって、まず僕たちがどんなことをしてきたか、僕たちがやってきたこととDOTO-NETがどう繋がるのかみたいなことをいくつかの章に分けて書き並べてみました。いかがでしたでしょうか?

ひとつひとつをもう少し細かく書いていきたいなと思っているんですが、個別の話は週報(DOTO-NETのサービスの一つ)や今後のnoteで書いていきたいなと思います。

DOTO-NETは今までにあまりないし、概念的なサービスだと思うので、少しずつ理解を深めていける取組を増やしていきたいと考えています。

世の中の価値のあり方を少し変えられるのでは?と思っているサービスでもあるので、その辺りはまた改めて書いていきたいと思います。


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