【Maisya ya NZIU🇰🇪2nd】no.60

Habari zenu〜？
みなさま、こんにちは！
Kyalo（チャロ）です！
諸事情あり、先週の週刊を更新するのが遅くなりました…
先週は試験週間でした！
早速、振り返ります！

☆計算力、伸ばしてこう！(JUMATATU)☆

1B：孤の長さを求める
1G：長方形の面積

孤の長さや長方形の面積を求めるのも式を立てるところまではできるのですが、計算をする過程で間違ってしまいます…
ただこの週から、
「7 ✖️ 9 は？」
と聞くのではなく、
「 63 は 何✖️何？」
と聞くようにしてみました。
すると
・基本的な計算力がある子でも難しそうにしていた
・計算力がまだ身についていない子たちはフリーズした笑

今後も九九の聞き方を工夫していこうと思いました！

※ 読者の皆様、もし他にも九九の聞き方なり基本的な計算力を育む方法がありましたら、お知らせください🙇

火曜日から試験スタート。

手作り🌲のイス

☆「国際協働」のオンライン授業！ケニアの「困り事」（ALHAMISI）☆

この日は朝7時から、現在休職している札幌の私立高校でオンライン授業をしました！
授業の名前は、「国際協働」。
この授業の全体的な流れとしては、
　「課題設定→ 現状分析 → 解決策の提示」
とのこと。
時差の関係もあり、授業担当の先生とテキストベースで授業の打ち合わせを行いながら、
　「今の自分が子どもたちに、何を届けることができるか」
を熟考しました。
ただケニアにある「困り事」をひたすら話すのは退屈で、子どもたちにとって遠い世界の話に聞こえるし。
「国際協力」 について話すのは、何か「ただの熱い男」みたいに思われそうだし。笑

※「国際協力」自体、正直僕的にはあまり関心がない。

色々考えた結果、授業は、
　前半60分：グループワーク
　後半30分：僕の今後の展望などを話す
ことにしました。

グループワークでは、ネットや本で調べても絶対に出てこない「困り事」を5問考えてもらいました。

※ この5問、今ケニアにいらっしゃる勇者33名の仲間たちにアンケートを取り、仲間たちの経験をもとに作成しました！
本当に優しく熱い方たちに恵まれてよかった…
改めてありがとうございました！

この

【ネットや本で調べても絶対に出てこない】

ことに、今回はとてもこだわりました。
背景として、僕自身ケニアに来てから、

　「あ、これは僕が勝手にケニアの困り事だと思っていたんだ」

と思う出来事がたくさんありました。
それがまさに「ネット」や「本」から得た情報でした。
年始、ケニアにあるスラム街で医療活動をされている方とお話する機会がありました。その中で

　「こちらが勝手に『彼らの困っていることはこれだ！』と思っている部分はあるよね。それは悪いことではないんだけど。彼らが本当に何に困っているのかを知る一番の方法は、【聞き取り・インタビュー】だよ。そうすると彼らが本当に困っていることが見えてきて、彼らと一緒にそれをどう解決していくかを考えることができる。」

というような話をしてくださいました。
本当にその通りだよなと思ったし、僕はそれを30歳で気づいた（遅い、遅すぎる。笑）けど、子どもたちはまだ16, 17歳。
僕の人生におけるいくつかあるテーマの中でも、

　「次の世代にバトンを渡す」

ことはとても優先順位が高いです。
それもあり、この授業の軸である、
　「課題設定」「現状分析」
を行う際、ただ「ネット」や「本」を使うだけは極力避けて欲しいなと思い、今回の授業を設計しました。

授業後半、今後の展望では「国際協働」でこれから行う
　課題設定 → 現状分析 → 解決案の提示
に添いながら、話を進めました。
ここで強調したのは、「協働」の意味。

　同じ目的のために、
　対等の立場で協力して
　共に働くこと。

特に、

「対等の立場で協力して共に働く」

という部分。
ケニアで活動していて、忘れがちな「対等の立場」。
上下関係はなく、一緒に「困り事」の解決策を考えていく必要がある。
でも。どうしても。
　・「上」から目線の思考をしてしまう
　・発言が出てきてしまう
状況を、ケニアに来てから何度も見てきました。

　「日本」は素晴らしい国。でも「日本」にも「困り事」はある。

子どもたちには

　「困った時はお互いさま。みんなで支え合おう」

という気持ちを持った大人になってもらえたらと思います！

今回改めて調べた「協働」の言葉の意味

◯Nziu の卒業生が岡山へ陸上留学！一番ハードシップだったのは… ◯

月曜日になんと！
Nziu Secondary School の卒業生で、日本に半年間陸上留学していた子が、Nziu Secondary にきてくれていました！
昨年末から半年間、岡山にある高校に通っていたとのこと。
彼女との会話中、

「一番Challenging だったのが、言語。生徒はもちろん、担任の先生も含めて、誰も英語がわからなかった。私は日本語が全くわからないし、communication をとることが本当に大変だった。だから、あなた（シゲ）が英語とスワヒリ語を話せて驚いている。日本人でも英語を話せる人がいるんだ…」

と、他の先生も交えて話してくれました。
何かわからないけど申し訳ない気持ち半分(笑)、
ケニアの人たちにもこのことを知ってほしい（特に子どもたち）なと思った会話でした。

僕はよく

　「日本で仕事したいから、連れて行ってほしい」

と、ケニアの方達に言われます。
（これは主語が「ケニア」でもいいと思う）
その度に、

　「まず日本語を勉強しないとだよ」

と伝えるのですが、当然ピンとくるわけもなく…
最近、Form1 の生徒たちに、

　「日本の公用語は何だと思う？」

と聞いた時に、みんな口を揃えて

　「英語！」

と答えてくれました。笑

　「日本はね、母国語が日本語で、公用語も日本語なんだよ。つまり普段の生活も学校も社会に出ても英語ではなく日本語を話すんだよ。」

と伝えると、子どもたちは大驚き。笑
母国語が部族語、公用語が英語とスワヒリ語のトリリンガルが当たり前の世界。
Nziuの卒業生で陸上留学していた生徒は、

　「どこの世界も英語で話をすることができると思っていた。とてもいい経験だった」

と話してくれていました。
いろんな視点からちょっと考えさせられる良い機会でした。

※ 余談１
　「英語が通じなくて大変だった！」
という話を聞いた先生は
　「そうだよな、大変だよな」
と言っていました…
　「本当にわかってるんかい！」
とツッコミたくなる気持ちがあったり。笑
色々と言いたいことはありますが、ここでストップ。

※ 余談２
一つ面白かったのが、普段自分から挨拶をしてこないような先生たちが僕を呼び、誇らしく「彼女はNziu Secondary の卒業生。私は◯◯(教科)を教えていたのよ」と話してきたこと。
（ 「誇らしく」は僕の主観が入っていますね、、、笑）
普段、僕から挨拶することが多く、たまに「何で自分からばかりしているのだろう？」と疑問に思うことがあります笑
たまにはしてきてほしいな。笑

※ 余談３ 【Harambee】
彼女が日本へ留学しに行けたのは、ケニアの文化
「Harambee(はらんべえ)」
のおかげ。
特に地方にあり、学校に行くお金がない子かつ、村の中ではスーパースター並みの能力を誇る子に、村みんなでお金を出し合って、その子に投資をする。
そして将来、その子がいい職についたら、そこで稼いだお金を村に還元するという仕組み。
二本松訓練所のとき、ケニア人の先生から教えてもらいましたが、ケニアに来て初めて「Harambee」を目の当たりにしました。
この子にとって素敵な経験になったと思うと、「Harambee」も魅力的な仕組みだなと思いました！

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今週もお読みいただき、ありがとうございました！
1年4ヶ月。
まだまだ新たな出会いはあるし、貴重な機会もいただきます。
自分の今後の目標に向けてやらなければならないこともあるし、本文でも書きましたが、「次の世代にバトンを渡していく」ことも同時にやる必要がある。
自分が生きている間ではきっと変えられないであろう、目の前にある「困りごと」をいつか1つずつクリアしていけるよう、また一歩ずつ頑張っていこうと思います！

それではまた来週🇰🇪

Asante kwa kusoma🇰🇪
Tutaonana wiki ijayo🇰🇪

推しが椅子を置いてどこかへ。
どこへ行ったんだ👦