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【重版情報】籾山明『増補新版 漢帝国と辺境社会』

【重版情報】籾山明『増補新版 漢帝国と辺境社会』

 重版情報です。
 籾山明『増補新版 漢帝国と辺境社会 長城の風景』(志学社選書)の2刷を決定いたしました。
 まだごく若干の市場在庫がございますが、復刊からちょうど2年で初版が売り切れたことになります。

 漢簡をもちいた研究とはどのようなものなのか、あるいは衛青や霍去病によって漢王朝の領土となった河西ではどのような生活が営まれていたのか……初学者向けの入門書・概説書でありつつ、読み物としてもす

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年頭のご挨拶(2022)

年頭のご挨拶(2022)

 あけましておめでとうございます。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、まだまだ疫病の収束せぬ昨今ではございますが、昨年は弊社にとって実に稔りの多い年となりました。
 まず、志学社選書を四点(うち一点は書き下ろし)刊行することができました。
 中国史にとどまらず、日本古代史分野に進出を果たせたことも念願が叶い嬉しく思っています。

 刊行した四点はいずれも好調な売れ行きであり、なか

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『雄略天皇の古代史』が発売となりました

『雄略天皇の古代史』が発売となりました

 志学社選書第五弾、『雄略天皇の古代史』が発売となりました。
 これまでの四冊は、増補ありの復刊でしたが、今回は初の書き下ろしとなります。

「進化論的古代史観」を克服した先に現れる、新たな雄略天皇像

 雄略天皇の治世は、おおよそ5世紀後半に比定される。
 中国史書に「倭国」として登場するこの時代の日本は、各地で巨大な前方後円墳が営まれる古墳時代であり、豪族たちによる激しい権力抗争が繰り広げられ

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『藤原仲麻呂政権の基礎的考察』、発売です。

『藤原仲麻呂政権の基礎的考察』、発売です。

 志学社選書第四弾となる、木本好信先生の『藤原仲麻呂政権の基礎的考察』が発売になりました。
 今回は日本古代史、そして論文集とかなり専門性が高いのですが、入手困難になっていた名著の復刊です。

天平宝字八年(764)九月、孝謙上皇によって御璽と駅鈴を奪取された藤原仲麻呂(恵美押勝)は失脚・滅亡し、ここに仲麻呂政権は終焉を迎える。最終的に皇権者との対立によって滅び去ったが、そのことはとりもなおさず、

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『不老不死 仙人の誕生と神仙術』、発売です

『不老不死 仙人の誕生と神仙術』、発売です

 代表の平林です。
 志学社選書第三弾となる、大形徹先生の『不老不死 仙人の誕生と神仙術』が発売になりました。

古代中国において、死は単純な「終わり」ではなく、「再生のはじまり」であった。精神は「鬼」となり、生き続けた。しかし、肉体は朽ちる。この肉体を不滅のものとしたのが不老不死の「仙人」である。本書では肉体の保存法にはじまり、仙人の誕生、不老不死を求め狂奔する皇帝たち、ときに猛毒をも含んださま

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新年のご挨拶(2021)

新年のご挨拶(2021)

 みなさま、明けましておめでとうございます。
 代表の平林です。
 新年のご挨拶、ということで、昨年の振り返りも含めた記事をアップいたします。

昨年の志学社選書

 おかげさまで、第一弾『侯景の乱始末記』に重版をかけることができました。
 二刷ぶんも快調に出庫が継続しており、弊社の目標である「名著を長く売っていく」の入り口に、ようやく立てたかなと感じております。

 また、年末には第二弾となる『

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『木簡学入門』、好評発売中です

『木簡学入門』、好評発売中です

 こんにちは、平林です。
 新刊が出たのにここでお知らせするのがすっかり遅くなってしまいました……。
 コロナを乗り越え、ようやく出せた新刊ですので、遅れましたがちゃんと紹介します。

大庭脩先生ってどんな先生? まずは、本書の著者であるところの大庭脩先生について、簡単にご紹介したいと思います。

 大庭先生は1927年のお生まれで、生後間もなく京都市から大阪市に移られました。
 1950年に龍谷

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『侯景の乱始末記』、重版しました

『侯景の乱始末記』、重版しました

 こんにちは、平林です。
 おかげさまで好評いただいております吉川忠夫先生の『侯景の乱始末記』、重版分ができあがりました。

激動の中国南北朝時代を独創的に描出した名著、ここに再誕
南朝梁の武帝のながきにわたる治世の末に起こり、江南貴族社会を極度の荒廃に陥れることとなった侯景の乱を活写した「南風競わず」。東魏に使いしたまま長年江南に帰還するを得ず、陳朝の勃興に至る南朝の黄昏に立ち会う生涯を送った一

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