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Be Yourself. - ありのままの自分で - vol.1 おかし屋ぱれっと/工房ぱれっと
シブヤフォントの制作現場である障がい者支援事業所(通称、参加施設または事業所)に直接伺い参加アーティストとして活動する皆さんを取材する新シリーズ 「Be Yourself. - ありのままの自分で -」
第一弾は 渋谷区恵比寿にある、おかし屋ぱれっと / 工房ぱれっと を訪れ、日々の活動やシブヤフォントでの関わりと取り組み方、障害者支援事業所のリアル、をうかがいました。
1. GREETING / INTRODUCTION
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皆さん、はじめまして!今回、インタビュアー兼ライターを務めます、青山学院大学学生ボランティアのすみれです!これからこのシリーズを通して、障がい者支援事業所のありのままの自分を尊重する雰囲気などなど、、そこで活動するみなさんのリアルな姿をお伝えしていこうと思います。この記事を通して、少しでも事業所やその場にいる人々について、考えるきっかけや暖かい気持ちになってもらえたら嬉しいです!
第一弾で訪れたのは、NPO法人ぱれっとの就労支援を担当している「おかし屋ぱれっと / 工房ぱれっと」!
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おかし屋ぱれっとでは、手作りお菓子の製造販売&暖かい雰囲気のカフェを運営し、工房ぱれっとでは、オリジナルキャラクター「ラブラビ」等々の製作&アートワークを実施しているんです。
2. この事業所を一言で言うと...
私が「おかし屋ぱれっと/工房ぱれっと」を訪問し、感じたこの事業所を表す一言!それは、、、
多様な人が互いのことを心の底から尊重し合う事業所
とても羨ましく感じてしまう、この暖かい雰囲気の対話空間。どのように生まれてきているのでしょうか?
それはずばり、ぱれっとの創立時の状況・課題・対応策・手法によって、その空間が生まれているのです。
まずはNPO法人ぱれっと(通称ぱれっと)となる団体の創立は 1983から84年にかけて。日本では障がいのある人の労働の対価(賃金)が今よりもっと低く、障がいのある人が障がいのない人と同様な当たり前の暮らしを送れていないという課題があったそうです。
そこで「おかし屋ぱれっと / 工房ぱれっと」では外部との交流を行い、障がいのあるメンバー(以後メンバー)の人としての権利を施行できる暮らしと自立した生活を目指す対応策のもと、支援スタッフが(障がいのある)メンバーの意志、本人が挑戦したいこと、それに付随する失敗を尊重し、共に歩む態度でメンバーを見て話すことを心がけています。このように仕事のマッチングを行う手法をとることでメンバーも他のメンバーの思い、考えを念頭に置いて、接したり、事業所内では個を受け入れる雰囲気が広がっているのです!
これらの現場での対応策や手法を現場で再現することは難しいに違いません。、皆さんにもその日々の挑戦を実感してもらうべく、これより「おかし屋ぱれっと / 工房ぱれっと」の現場でどのようにそれらを実践されているのか、その事例、いわばリアルをお伝えしていきます!
3. おかし屋ぱれっとのリアル
業務の役割分担
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おかし屋ぱれっとでは随時、共に働くメンバーを募集しているのですが、新規で来るメンバーはおかし屋ぱれっとでの仕事内容が自分に合うのか分からない状況にあります。初めてのことを行うならばなお一層、そう思いますよね。
これについて、「おかし屋ぱれっと」ではメンバーの自立のために、その人の意志を尊重し、合う仕事をマッチングする対応策をとっています。例えば、
入所前に1週間、実習の時間を取る
仕事の工程を細分化し、新規メンバーに色々行ってもらう
そのメンバーの様子、感想から得意そうな仕事をマッチングする(※入所後もこのマッチングを継続する)
などなど
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これらのマッチングを経て、職場では一人ひとりを尊重する環境が生まれるそう。
例えば、
自分の担当の仕事で素晴らしい功績をあげると、メンバーとスタッフが集まる場で互いに褒め合う
商品開発にて、お客さんのニーズを聞いたメンバーが提案したり、試作品について意見交換を行う。ここから実際の商品に繋がる
まず「おかし屋ぱれっと」からのご紹介。こちらで紹介する事例は、
メンバーのお菓子作りの役割分担
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明文化されている課題やその対応策を見事に再現する、支援スタッフの皆さんにも脱帽ですし、メンバーを尊重する態度が支援スタッフからメンバーに伝わるのも、一筋縄ではいかないことを行っているように見えて尊敬します! 実は、ここから生まれる暖かな雰囲気は「おかし屋ぱれっと」の店内の空気にも広がっています!
<余談> おかし屋ぱれっとの優しい雰囲気
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4. 工房ぱれっと
シブヤフォント『情熱に理由はない』制作秘話
ここまでは、おかし屋ぱれっとの互いを尊重し合う雰囲気をお伝えしてきました。次は、おかし屋ぱれっとメンバーの高齢化により新設された工房ぱれっとの、尊重し合う雰囲気を見ていきます。
こちらで感じた、対応策や手法の再現事例は、シブヤフォント参加アーティストの作品の制作秘話にあります!
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工房ぱれっとのメンバーである、桝川里穂さん作の『情熱に理由はない』というアートワークは色鉛筆で柔らかい雰囲気でありながら、非常にカラフルで、Forever21のTシャツの柄に採用されたことがあります。この柄の発想源は、同ぱれっとメンバーが自分を落ち着けるために、おりがみを破っているのを見て、破ったおりがみをのりで貼りつけたところから思いついたそうです。この時、桝川さんは、おりがみを破っているメンバーとスタッフのやりとりを見て、そのメンバーもメンバーと共に行動できるよう、支援スタッフの対応を真似し、声をかけたそう。
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支援スタッフのメンバーを尊重する対応を桝川さんが真似る部分から、メンバーにも個人の意思を尊重する態度が無意識に広まっているように思えます。これこそがぱれっとの良さであり、工房ぱれっと看板商品でもある手作りのぬいぐるみの「ラブラビ」からもその雰囲気がにじみ出ているんです。
<余談 ラブラビが醸し出す優しい雰囲気>
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ラブラビ作りでは、メンバー各々が得意とする手法を中心として、設計図通りのクールさではなく、手作りのウォーム感あるものを目指し、世界に1つのラブラビを製作しています。またラブラビはおかし屋ぱれっとのカフェスペースにお菓子の商品と共に陳列されているため、おかし屋ぱれっとにふらっと立ち寄っただけでも、ラブラビの一人ひとりを尊重する、暖かい雰囲気を感じられます。
5. LASTLY
現場からのメッセージ
ここまで、おかし屋ぱれっと/工房ぱれっとで起きていることを取り上げながら、互いを尊重し合う場が暖かく優しいコミュニティを作っているというお話をしてきました。ここから暖かい雰囲気が皆さんに伝わっていると嬉しいのですが、最後に一つ、「おかし屋ぱれっと/工房ぱれっと」のスタッフ、玉井さんからのメッセージをお伝えしようと思います。
「メンバーの個性からそのパーソナリティーまで思いを馳せてほしい。
メンバーの個性を周りに伝えていきたい, そこからその人の行動の背景に何があるのか思いを馳せてほしいし、馳せてくれるかもしれない。
その上で, その人の行っていること, 好きなこと, 思っていることといったパーソナリティーにも思いを馳せてほしい」
この言葉が実現するかのように、現在、「 おかし屋ぱれっと / 工房ぱれっと」では、地元の人と交流するイベントの企画、開催を行っています。そこでは地元コミュニティーの一員として顔の見える関係を目指し、メンバーが現地の運営に参加しているそうです。
<イベント紹介 >
直近のイベントだと、「ハイ!カモニン! in ハグスタジオ」が9/23(土)と9/24(日)にハグスタジオ:ヨガと自然食料理教室 HugStudio(神奈川県川崎市幸区北加瀬2-10-10)にて、マルシェ&ワークショップを入場料無料で開催しています!
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是非、恵比寿の事業所のカフェで一息いれるもよし、イベントに行ってみるもよし!是非この記事で気になったら、気軽に立ち寄ってみてください!そこには暖かく優しい雰囲気が今か今かと皆さんを待っているのではないでしょうか?
Be yourself. ありのままの自分で おかし屋ぱれっと・工房ぱれっと編 を最後まで読んでくださり、ありがとうございました! 取材にご協力くださった方々、沢山素敵なお話をしてくださり、ありがとうございました! それでは、また来月お会いしましょう♪
「おかし屋ぱれっと/工房ぱれっと」
住所:渋谷区東2-11-4
JR山手線・東京メトロ日比谷線・恵比寿駅より徒歩8分
営業日:平日(土・日・祭日 以外の日)9:00-17:00
HP: https://www.npo-palette.or.jp/
Instagram: https://www.instagram.com/npopalette/
Facebook: https://www.facebook.com/npopalette
〜 Be Yourself. ありのままの自分で とは?~
この連載記事を自分であることを深く実感する機会に、そしてプロのアーティストをカッコよく表現したく、Be yourself. - ありのままの自分で- と名づけました。
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今月の記者:すみれ(青山学院大学学生ボランティア)
取材協力:NPO法人ぱれっと おかし屋ぱれっと/工房ぱれっと 玉井様、宮越様、桝川様、吉井様 ・ シブヤフォント
訪問場所:「おかし屋ぱれっと/工房ぱれっと」
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