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ジャケ写詐欺も甚だしい!でもエロいのでOK!「マッド•リベンジ」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(402日目)

「マッド•リベンジ」(2016)
ジョー•ヘンドリック監督

◆あらすじ
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大学進学を控えるジェニーは過去に自らが起こした交通事故によって未だに心を痛めていた。刑事である父親の出張に母親もついて行くことになり、ジェニーは数日間一人で過ごすことになった。塞ぎがちなジェニーを心配した恋人のマイクは友人たちを呼び、ジェニー宅でパーティを開くことを提案する。最初は乗り気ではなかったジェニーだったが友人たちの励ましもあり、徐々に元気を取り戻す。そんな折、彼女らの元にある男が訪れる。
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グロのクオリティが高いがゆえにモザイクがかけられている復讐系のスラッシャー映画です。
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このジャケ写を見る限り
「女子高生2人がメインの映画なのかな?」
と誰もが思うでしょうが全然違いました。
一人は主人公のジェニーだとしてあともう一人は誰ですか?

実際は
“ジェニーが過去に起こした交通事故のせいで家族を失った男が復讐しに来る”

という非常にシンプルな内容です。

ジャケ写詐欺も甚だしいです。

一応、先にネタバレをしてしまうと

●刑事だったジェニーの父親は娘が犯罪者になることを恐れ全てを揉み消しています。ジェニーも事故の後遺症でその時の記憶がないため、自身が引き起こした事故のせいで人の命が失われたことを知りません。


これがそもそもシナリオとして無理があり過ぎます。

二人も犠牲者が出た事件を刑事が揉み消すことも、ジェニーがそのことを知らないまま今に至るというのも不可能ではないでしょうか。映画のシナリオの粗を指摘するのは野暮だと思いますが流石にこれは見逃せません。

ジェニーの事故の原因は飲酒運転なので同情の余地はなく、被害者遺族の男性が復讐しに来ても仕方がないでしょう。
ですが無関係なお隣さんや友人たちが巻き添えを喰らうのは流石に情け容赦が無さ過ぎて笑ってしまいました。
なんなら無関係な彼らの方が無惨な殺され方をしています。

“彼氏のマイクが実は被害者遺族の男性とグルだった”
という一捻りある展開は中々に面白かったです。
ジェニーが犯人だという確証を得るために近づいたというネタバラシも良かったです。

復讐に燃える被害者遺族の男性の演技が素晴らしく、ポーカーフェイスや顔の傷も相まってめちゃくちゃ怖くて印象的でした。
その他にも適度な濡れ場、クオリティの高いグロ描写、それなりに捻りのある後半の盛り上がりなど良いところもたくさんありますが、ちょっと無理があり過ぎる展開やジャケ写詐欺のせいでなんだか勿体無い仕上がりになっているように感じました。

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