【#3苺小話】予想不可!女峰の一大産地が西日本のあの県でした。
新潟のブランド苺「越後姫」のこと、苺に関するあれこれに触れる小話コーナー。
栽培報告などは横に置いておいて、最近はめっきり越後姫のルーツについて資料を読み漁っての記事投稿が楽しくなってしまったブログ担当の井上です。
ご安心ください、苺は元気に育ち4番花の実が連日採れております!
さあ、今日も張り切って脱線記事といこう(笑)
偉大なるグランドマザーを振り返る
前回記事では、越後姫のお祖母ちゃんにあたる女峰という栃木県生まれの苺について偉大さをつらつらと語りました。
まだ見てないよ、という方はこちらをぜひご一読頂いてから当記事にお戻りください。
東日本を代表する歴史的苺を食べてみたくなった私は、早速通販サイトを調べることにしました。
女峰が栃木にない・・・とは!!?
「女峰 通販」で調べた所、ヤフーショッピングや楽天市場などの商品が登場。さらに商品ページへ飛ぶと、「香川県産」や「千葉県産」の文字が並びます。
ふむふむ。できれば、栃木県産がいいな~~。
と思いながら調べるも、いちご狩りで食べられる所はあれど、発送はしていない所ばかり。
どゆこと??
疑問に思い、注文はひとまず置いて調べてみることにしました。
東の女峰、西へ移籍していました。
弊社の関係者に聞いたり資料を読んだり、インターネットで検索したりとさまざまな情報を収集しましたが、なんと女峰さん香川県が主要産地となっていました。
1990年初頭のショートケーキの上を独占したいたと言っても過言ではない女峰。当時はそれはそれは多くの農家さんが生産していましたが、実は本当にこの品種に適した栽培方法が確立されていなかったのです。
十人十色のさまざまな方法で栽培しても、味は悪くなく、形も色も綺麗で、輸送に適した硬さを保持できる優秀さ故に、そこまで深く研究はされなかったのでしょうか。
そして月日は流れ、全国各地で品種改良が進みいくつもの新しい苺が誕生し、どの産地も女峰から別品種へと移り変わっていきました。
そんな中、香川県では1996年に香川大学、JA香川、香川農業試験場が共同で「ビートバック農法」という養液栽培を開発したのです。
これが、女峰をより美味しく育て上げることとなったそうなんですね。
適した栽培方法を確立できたのならば、女峰を手放す理由はありません。
それが今日の女峰の一大産地となった理由でした。
ちなみに、香川県の苺栽培を見てみると、令和元年産の品種構成は同県のオリジナル品種「さぬきひめ」が約76%、「女峰」が約22%、その他約2%となっています。(参考:JA香川県)
意外と女峰の割合が高くて驚きました。
日本の苺生産量で女峰の割合はわずか1%、というデータもあるそうです。
もう幻やん。
小豆島産女峰食べてみた
調べてすっきりした所で、さあ注文へ戻りましょう。
今回は、オリーブで有名な小豆島から取り寄せてみました!
4つのポイントを頭に入れながら、まず観察すると形は確かに長細いので、越後姫との違いを感じます。
しかし、箱を開けた時に越後姫のような蜜のような甘い香りを感じました。ここ遺伝ポイントかしら?
味に時の流れを感じた
いざ、実食!!
・・・
おー。
・・・
甘みがあるんですが、爽やかです。
酸味がちゃんとあるので、すっきりとした味わい。
一概に言えないですが、現代の果物って甘みが重視されがちな所がありますが、それとは確実に一線を画します。
子供の頃食べていた果物って、酸っぱいイメージが強かったんですよね。
今の苺は甘みがあるので素のままが1番美味しいですが、昔は苺ミルク(+砂糖)にして好んで食べていました。溶け切っていない砂糖と潰したかけらが沈んだ最後の方がめちゃくちゃ美味しかった(*ノωノ)
そんな懐かしい気分にさせてくれる味。
きっともっと大人の方が食べたら、尚更感じるんだろうなぁ。
東から西へ渡った女峰ですが、まだまだたくさんの人に愛されてました!
(正直、昔の苺だから作ってる農家さんいなくてもう食べられないんじゃ…とか思ってました(笑))
香川県へ旅行に行くことが有ったら、うどんだけじゃなく苺狩りにも行こうかな♪
以上、越後姫ルーツの旅 東の女峰編でした~!
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